おれは鈍感らしいです
新たなキャラが出現!名付け親求めます。
「いたぞー!」
ちっ、見つかったか!他の奴を呼ぶ前に倒す!
「くらえ!」
おれのこんしんの一撃は、見事に命中した。
昂は、レベルが上がった。ってなんでやねん!
「いつまで逃げればいいのかな?」
思わず独り言をつぶやいてしまうよな。それもこれも、誰のせいだ?おれは被害者だろうが!
「昂ちゃん見〜つけた♪」
今回の原因め・・・。
「昂ちゃん、何で逃げてるの?」
「お前、わかってないのか?」
「・・?全くわからないよ〜。教えて」
お前って、本当はねらってやってんじゃないのか?
その上目遣いと、服からの胸が見えそうな感じがおれの怒りをうばっていくじゃねぇかよ。
おれも男だからね。
「昂ちゃん、教えてよ〜」
「自分で考えろよ」
「わかんないよ〜」
こいつと話してるヒマはないな。
「じゃあおれは行くから」
「嫌だ〜。私も一緒に行く!」
わがまま言うんじゃありません!お母さんは許しませんよ!!
「それなら私も行こうかな?」
「?!・・・桜か。どうしてここに?」
「だって、一緒に行きたいから」
おれって、桜にも追いかけられてるんじゃなかったかな?
「それに、嘘をついた制裁ってのがあるのよ!」
「嘘はついてません!桜さん、そのエモノは怖いんですけど!!」
モップでも昔剣道やってたらしい人には持たせてはダメだろう。空気切る音が聞こえるほどすごい振りなんですけど。
「問答無用!」
「くっ!逃げるしかない!」
「昂くん、逃がさないから!」
桜がマジこえぇ。おれに逃げれるのか?いや、逃げれはしないだろう。
「やあ!」
「ハッ!秘儀、白刃取り!!」
これで身動きは取れないはずだ。
「昂ちゃんかっこいい〜!」
照れるじゃないか。恋、気が向けばハグしてやるぞ。
「本当に?!」
「あれ?声に出てた?」
「ばっちりと聞こえたよ〜。ハグをちゃんとしてね」
「ば、バカ!今そんなこと言うな!」
言わんこっちゃない。モップの剣士が復活しただろうが!
でも今度は涙いっぱい目に浮かばせて、もしかして泣かしちゃった?
「昂くんの浮気者!!」
「なぜに?!」
「私が、私が!昂くんのこと大好きなのにーー!」
「!!」
「私のほうが昂ちゃんのこと大好きなの!!」
「恋、お前は静かにしてろ。桜、今の友達としてだよな?」
「この鈍感!いい加減に気付いてよ!!」
ってことは友達としてじゃなく、だよな?
「ごめん。今まで気付かなくて。」
「「「南を発見!!」」」
こんな時に来るなよ。
君達がもう少し空気を読んでくれたらおれはうれしいな。
「桜、ひとまずこの話はあとで」
「「「逃がすな!追え!追うんだ!!」」」
「「「ラジャー」」」
「ふう、やっと逃げれた」
もうお昼か。長い間追いかけっこしてたんだな。屋上はおれともう1人しか来れないから大丈夫だな。
それより、桜がおれのことを好きだったなんて、全く気付かなかった。
「あら、南くんじゃない」
「あっ、先輩。こんにちは」
「こんにちは。今日学校がうるさかったのは君のせいね?」
「・・・そうです。すいません」
やっぱりうるさかったんだ。全校生徒の諸君、すいませんでした!
「それで、何が原因で騒いでるの?」
「それは・・・・・・・」
こと細かく先輩に説明しなくちゃ、じゃないと先輩がおれを奴らに売りそうだし・・・。
「それは大変だね。生徒会長の権限でどうにかしてあげようか?」
「お願いしたいんですけど、その後の先輩が怖いんですけど・・・」
以前に先輩に何かをお願いしたら闘犬を見に、高知までは行ったんだよな。
その後は先輩がおれを無理矢理闘犬と戦わせるんだから、あれは怖かった。
「今回は大丈夫よ!南くんとデートしたいだけだから」
「まぁそれなら。・・・って、デート?!」
「了解してくれたんだ♪あとは任せておいて」
「ちょ、ちょっと、先輩!それは、」
もういないじゃん!先輩とデートなんかしてみろ、クラスの奴に見つかり、今回と同じことが起こる。そしてまた男子が暴走。
エンドレスに続くじゃないか!先輩、あなたは美人なんだから、この学校のプリンセスなんだから、デートだけはやめてください。おれが死にます。
「南くん。もう教室に戻っても大丈夫だよ」
「1時間もしないうちに・・・。どうやったんですか?」
「う〜ん、内緒」
また先輩の謎が増えた。
「じゃあ明日のデートを楽しみにしておくから。ちゃんと家まで迎えに来てね」
「先輩待ってください!」
もういないじゃん。
あいかわらずおれにNOを言わせてくれないんだから。たまには人の言うことを聞いてほしい。
「さて、先輩がたぶんなんとかしてくれるはずだから、教室に戻るか」
「そうだね〜」
お前は忍者か?
「いつから居た?」
「最初から居たよ〜。昂ちゃん、気付いてなかったの?」
「恋、お前より濃いキャラが居たせいでわからなかったよ」
先輩、恐るべし!
「桜ちゃんも居るよ〜」
大丈夫。怖くない、怖くない。
「昂くん、明日デートなんだ?楽しそうだね〜。私も行きたいな♪」
「昂ちゃん、私も、私も」
二人そろってプレッシャーかけるなよ。
恋は鉄拳で、桜はモップで。だからおれは、
「は、はい・・・」
言うしかないじゃん!
「「やったー」」
おれはやったーって喜べんわ!
反論できないおれはヘタレか?
「もちろん。お前がヘタレだ。このことはスクープだな」
「伝助、・・・居たのか?」
「当たり前だ。僕はいつでもお前をストーキングしているからな」
「きもっ」
「キモイね〜」
「沼田くん、死んだら?」
三者三様の答えに伝助は?!
「鬼・・・」
泣いちゃった。今日は涙デーか?
伝助だから放っておこ。
「それより昂ちゃん、教室に戻ろうよ」
「そうだな」
おれと恋と桜が屋上から出ると、
「置いていかないでよーー!」
だって。キモイな。
そうだ、そうだ。教室に入ってビックリしたことがあるんだ。
男子が全員スキンヘッドだった。なんでか?って聞いたら、みんな口をそろえて言ってた。
「悪魔が、悪魔が来たーーー!」
と、言っておりました。
先輩がどうやってしたのかは現段階では不明である。
・・・続く




