01 ばれてるかも。←何が?
ちょっとおかしい?そんな気がします(´・_・`)
評価・感想してくれると嬉しいなっ♪( ´▽`)
かつての自然あふれる豊かな国土は消え失せ(それでも、かなり田舎の方では開発が遅れ、自然が残っている)、ヴァルキュリー帝国からもたらされた工業力は日本を世界トップクラスの先進国にさせた。多くの日本人がこれに感謝し、ヴァルキリー帝国に負けて良かったと大喜び。
しかし、ヴァルキリー帝国からの膨大なエネルギーの奔走についていけない日本人もすくなからずおり、反ヴァルキュリア運動などのテログループになる人もいた。
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_____新暦85年4月8日
「兄さん、起きてくださいっ」
....なんだよ朝早くに。
いきなり大声を出しながら、俺を布団から出そうとする唯紗を適当にあしらいつつ、いつものようにこう答える。
「あと3時間....」
「バカッ!今日は入学式でしょ!?」
ガバッ。俺は布団を唯紗になげた。
唯紗がうぇっぷ、なにすんのよっ!とか何とかほざいているが無視だ。
「なんでもっと早く起こしてくれないんだよ!」
今更そんなこと言っても無駄だが、こればっかりは気持ちの問題だ、仕方が無い。
「無視したのお兄ちゃんでしょ?知らないんだから、ふん」
(♯`∧´)な顔して出て行った妹を小声で「あれじゃ妹じゃなくて母さんだな、老けて見えるw」と罵倒すると、一階から、なんか言ったかぁ!とかえってきた。地獄耳だぁ、くそ。
「兄さん入学式終わったら用事あるの?」
唯紗がサラダを咀嚼しながら聞いてきた。
そういえば最近、 兄さん率増えたな。お兄ちゃんは恥ずかしいのか。それはそれとして、非常にまずい展開となったようだ。
さっきといい今といい、今日はアウェーの日だぜ。
「あ、あるっちゃあるけど。どうした?何か用事でもあるのか?」
「うぅん、なんでもないよ。ちょっと聞いてみただけ。用事ってなに?」
うっ。困った。俺はできるだけ顔に出さず、平常心で、
「友達と遊びに行くんだ。」
と、嘘をついた。
「嘘。お兄ちゃん友達いないじゃん。」
ばれてる!?そう思った俺は「まぁまぁ」と最後に残ったコーンスープを喉に流し込み、急ぐ素振りをみせながら家を出た。
「ただいまより第2回シルフィード学園入学式を挙行致します。」
シルフィード学園。もともとは日本の"東京"にあった私立高校を"ヴァルキュリア"との共学校として改装した学校だ。
ヴァルキリー帝国の最先端技術の結晶がいくつもあるらしい。もっと他に使い道があるだろうに・・・。
生徒比は"ヴァルキュリア"と"日本人"の9:1である。圧倒的に日本人が少ない。
これには訳があって、一つに、日本人の学生になりうる年齢層が少ないことだ。第一次ノイマン遠征で多くの若者が死んで行った。政庁のど真ん中にある巨大な慰霊碑には戦争でなくなった"勇敢なる日本人"として名前が刻まれてある。毎年多くのヴァルキュリア人が慰霊に参加し、弔ってくれている。
もう一つに、多くの若者の親が反ヴァルキュリア運動を起こしている場合である。そういう場合はやはり日本の学校に入れたいと思うのが親の性なんだろうか。よって、ここにいる日本人は一部の例外を除いて、ヴァルキリー帝国に万歳派の皆さんである。
「 ・・・以上、新入生には新たなる人生の第一歩を踏み出して欲しい。」
校長(名前はわからない、だいたいヴァルキュリア人は名前が長すぎなんだよ!)の話が終わり新入生は各々教室へ向かって行った。
「初めまして、僕はアーサー・ラ・バラーニャっていうんだ。これからよろしくね。」
入学式の時に俺の前にいた生徒だ。名前が長い。
「名前が長いな....」
しまった、口に出してしまった。気分を害していないだろうか、アーサーなんちゃら....。
「ははは、君はおかしなことをいうなぁ。まぁ、確かに長いけど、これでも短い方だよ。僕が今まで見た中で一番長いのは、一組にいる、オットセントハル・ルバニエール・ソロ・ト・ホークライトだったかな?覚えてないけど。」
うげー。最初のオしかわかんねぇ。俺が愛想笑いを浮かべていると、アーサーなんちゃらが、
「覚えられなかったら、アーサーとでも読んでくれて構わないよ。」
なんか馴れ馴れしいやつだな。普通はこういうものなのか?
「おう、よろしくな。アーサー」
「こちらこそ。ところで君の名前は?」
しまったと思った。慌てて生徒手帳に書いてある偽名を読み上げる。色々面倒だしな。
「俺は....だ」
「え?ごめん。よく聞こえないよ、もう一回。」
読み上げるのが無駄だとわかり、俺は生徒手帳をアーサーに渡した
「ふーん、これが君の名前か。かっこいいじゃん。日本人かい?」
「ああ。そうだけど?」
「そうか、日本人か・・・」
アーサー、貴様その笑顔どうにかならんのか。爽やかすぎてこっちが不憫だろ。
「どうしたんだ?」
アーサーになにか底知れぬ違和感を感じ距離をおこうとした時、隣から低い声で、
「お前ら日向歩いてんじゃねぇ、陰を歩け!俺を誰だと思ってやがる!」
見るとそこには、シルフィード学園の制服がまるで似合わない屈強な男がいた。
「あぁ?誰だあいつ?」
「えーと。あの人はヴァルキュリア軍第二特装砲部隊のコーバッツ・ジ・ラフォード軍曹だったとおもうよ?」
なんでそんなことまで知ってるんだよ・・・。こいつって何者?だがここは俺がなんとかし・・・
「ここは学校だ。軍人だからといってなんでもできるわけじゃない。場をわきまえろよ」
俺の思考を遮るようにしてアーサーがコーバッツに近づいて言い放った。お前なにしてんだよっ。
「おいおい、誰だ?このひ弱なお坊ちゃんは。」
コーバッツがアーサーを小馬鹿にしていうと、アーサーはやれやれといった感じで話し始めた。
今まで気づかなかったんだが周りの生徒がチラチラ見ている。よほど気になるのだろうか?この会話。
「・・・のことは覚えておくよ、コーバッツ君。」
終わったみたいだ。他に気を取られていたせいで全く聞いていなかった。
「はい、申し訳ありませんでした。」
ん???あれ?何でコーバッツがあやまってんの?
そうこうしているうちに教室へとついた。俺たち1年生は一般教養校舎の最上階にある、そのまた端っこに位置している。この学園では料理、裁縫から始まって果ては軍事教養まである。校舎は地上18階地下3階と馬鹿でかい体育館がある。
「私があなたたちの担任のロドリア・バルコビッチよ~。よろしくね~。ロドでもバルでも何でも呼んで~?」
担任の先生がいかにも阿呆そうだった。しかし、この女どこかで・・・。
「ちなみに担当教科は軍のエキスパートコースだよ~、会う人は少ないかもね~。」
そうだ、こいつ軍人のあのリストにのっていたんだ。"閃光のFBD"の二た名をもつヴァルキュリア軍第12師団長兼ヴァルキュリア軍統括準軍団長、ロドリア・バルコビッチ中佐。
なんでこんな奴が学校の先生をしてるんだ?
「皆さんはこれから一般教養+特殊課程教養を選択してもらいます~。期日は明日までです~。早いと思うかもしれませんがぁ、春休みに考える時間はたっぷりとあったはずですから~。」
HRも終わり、帰る準備をしているとアーサーが、「ちょっと待ってよ。」というので、
「何で待つ必要があるんだ?用事もあるし忙しいんだけどな。」
「君って本当に不機嫌そうな顔してるよね、なんで?」
くそ、ここはおだてて早く逃げねば。
「お前がイケメンだからだよっ」
「ははは、君の方がハンサムじゃないか。
この物腰に押すも引くも通用しないらしい。だるいから早く行きたいんだけどな。
「そうか、お前っておかしな奴だな。もう素直に聞くが、おまえの目的はなんだ?どうして俺に近づこうとする?」
まさかな・・・・。やはりばれてるのか?
「えぇっ!?まだわからないの!?」
当たり前だ。今までのやり取りで分かったというやつは俺に教えて欲しい。
「うーん、えっとね、そのぉ」
「なんだよ、早く言ってみたらどうだ?」
「き、君と友達になりたいんだ!」
友達ぃ!?何でだ、そんなフラグ立ったか?
しかし、気付くと俺は吹き出していた。
「ふっ、はははははは。お前ってやっぱりおかしな奴だな。でも誤解してたぜ、友達になってやるよ。」
案外天然ぽかったので、良い奴だと判断。俺もぼっちだしな。べ、別に友達が欲しいわけじゃなかいんだからなっ。絶対だぞ。
「あ、ありがとう。嬉しいよっ」
?普通友達ができただけでここまで喜ぶものなのか?
「何だよ、そんなに嬉しいのか?おかしなやつだなぁ。」
と、ここにきて失態に気づいた。時計をみると軍に行く時間をとっくに過ぎているではないか!
「すまないアーサー。俺ちょっと急いでるんだ、また明日な。」
ちょっと急ぎ目にいうと、
「ああ、すまない。これからよろしくお願いするよ。また明日ね。」
何かが引っかかったが急いでいたために無意識に記憶のうちから消していた。
そして お互いに挨拶をし俺は教室を出た。
「またね、一....くん...。せい....わ...役...るだろう」
最後、ボソッとアーサーがつぶやいた気がしたが小さすぎてよく聞こえなかった。
なんか変なのが登場してしまった。
ヒロインがでてねぇという方は先を読めば分かります(笑)
評価おぉ( ;´Д`)感想おぉ、お待ちしてますよぉ(>_<)
頑張って執筆しますよぉ、応援してね。
utaでした。
ヒトマス開けるのってどうやるのー(*´Д`*)