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き
木山さんが朝起きたら、昨日板に打ち付けたはずの釘が床に散らばっていた。
木山さんは冷静に、その釘の数々を観察する。強引に引き抜かれた様子もなく、真っすぐのまま何事もなかったように転がっている釘を見て木山さんは「あーあ」と呟く。
せっかく人間の形をした、珍しい妖精を捕まえたから生け捕りにしたのに。誰かに見せてやろうと思って、逃げないよう釘で打ち付けておいたのに。
がっかりした木山さんは、そのまま不貞寝してしまったという。
木山さんが朝起きたら、昨日板に打ち付けたはずの釘が床に散らばっていた。
木山さんは冷静に、その釘の数々を観察する。強引に引き抜かれた様子もなく、真っすぐのまま何事もなかったように転がっている釘を見て木山さんは「あーあ」と呟く。
せっかく人間の形をした、珍しい妖精を捕まえたから生け捕りにしたのに。誰かに見せてやろうと思って、逃げないよう釘で打ち付けておいたのに。
がっかりした木山さんは、そのまま不貞寝してしまったという。