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あ
朝井くんが朝起きたら、目覚まし時計の上にほっそりとした指が乗っかっていた。
毎朝、決まった時間にとんとんと肩を叩かれて起きるようになっていたが、どうやらその正体はこの指だったらしい。自分の身の周りにはいない、白魚のような手。思わずそれに見惚れていれば、指は蜘蛛のように這ってさっさとどこかにいってしまう。
ここ最近、自分がすっきり起きられたのはどうやらあの指のおかげだったらしい。朝井くんはそう思い、指の消えた方向に「明日もよろしく頼むよ」と声をかけた。
朝井くんが朝起きたら、目覚まし時計の上にほっそりとした指が乗っかっていた。
毎朝、決まった時間にとんとんと肩を叩かれて起きるようになっていたが、どうやらその正体はこの指だったらしい。自分の身の周りにはいない、白魚のような手。思わずそれに見惚れていれば、指は蜘蛛のように這ってさっさとどこかにいってしまう。
ここ最近、自分がすっきり起きられたのはどうやらあの指のおかげだったらしい。朝井くんはそう思い、指の消えた方向に「明日もよろしく頼むよ」と声をかけた。
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