表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

してはいけない

初代プレステを縦置きにしてはいけない部屋

 親友の美沙が一日だけマンションの部屋を留守にするというので、私が留守番をすることになった。


 留守番とはいっても、じつはお願いしたのは私のほうだ。彼女の豪華なマンションの部屋にぜひとも住んでみたかったのだ。



「置いてあるものは動かさないでね。ゲーム機は好きに使っていい……けど」

「けど?」

「初代プレステだけは、縦置きにしないでね」


 美沙は旅行用の大きな荷物は持たず、襖の奥の部屋に引っ込んでしまった。



 ゲーム機。ゲーム&ウォッチとか、スーパーカセットビジョン、ゲームギアなどに紛れて、初代プレステが置いてある。


 「A列車で行こう4」も有ったが、とりあえず「リッジレーサー」で遊ぶことにした。


 数分後、レースの途中でCD-ROMを読み込まなくなった。蓋を開けて息を吹きかけてもダメだし、レンズクリーナーも効果が無かった。


 仕方ない……。

 禁断の技で、本棚にあった本で谷間を作り、初代プレステを縦置きすることにした。その刹那、隣の部屋から……。


「初代プレステを縦置きしたわね!」


 私は、クロゼットの向こうに案内されることになった。簡素な作りの懺悔室で、なぜか横のバケツの水が満杯になっている。


 神父の格好をした美沙が言う。-- 心ゆくまで、懺悔をなさい。

「神様。私は初代プレステを縦置きにしないという誓いを、どうしてもゲームで遊びたくて、それで」


 神父(神様)の判断は、マルかバツか。バツなら大量の水が降ってくる(黒子が何人かでバケツを傾けようと準備中)


 判定。

「……○よ! 私は本体裏返しまでやったけどね」


 そして、飽きるまで美沙とリッジや、「闘神伝」で盛り上がったのだった。

作中のゲームソフトは1994年に合わせてあります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
裏返しは、最強。 (。・_・。)ノ
ゲームがしぶい笑。 確かに初代プレステは縦置きじゃなかったですね。 なんか懐かしいです(*´ω`*) 本体裏返し笑。 スイッチくんさん、ありがとうございました。
初代PSは持っていなかったなあ。 サターンとドリームキャストはあったが。 でもこの二台よりPS2の方が楽しかったという悲劇! まあ、一番詰まらなかったのはPC-FXかな?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ