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新層攻略のようですよ?


「さて、次の階層からは新しく発見された階層だ。つまり……」


「何が起こっても大丈夫なように警戒しながら進め、でしょ?」


「その通りだ、リン。ダンジョンでは、何が起こってもおかしくないからな」


新階層の探索というのは、対策のたてようがないため、死亡する冒険者が続出する。

どんなに慎重な冒険者でも命を落とす可能性があるのだ。

まぁ、真に慎重な冒険者なら新階層に潜ったりしないんだがな。


新階層には初見殺しになるような仕組みが存在していたりする。

例えば、先程までの階層のスプレッドラフレシアの粉塵がそうだ。

あれもスプレッドラフレシアの存在が報告されるまで死亡する冒険者が続出していた。

新階層の攻略とはそういうものだったりする。

だからこそ、高値の報酬が待っていたりするんだがな。


「とりあえず、警戒して損することは無い。その警戒を上回るようなハプニングはほぼ確実に起こるからな」


「それでも、死なないように、がんばる」


「頑張ってどうにかなるもんなんですか?」


「そんなわけないでしょ?死ぬ時は死ぬわよ」


「まぁ、その通りですね。私が居ても間に合わない時はあるので……」


「だから、今回はエチカが非常に重要だ。エチカのシーフとしての実力の見せ所だ」


エチカがダンジョン内の罠や魔物の攻撃を予め察知してくれれば、死ぬ確率はグッと下がる。

どんな初見殺しでも察知さえできればこのパーティーなら対応できる。


「はい!わかりました!頑張ります」


さて、今更だが今いる場所は十六階層に降りる階段の途中だ。

アリアの回復魔法をかけてもらった後、皆の疲労を回復するまで休憩中だったところだ。


「さて、そろそろ大丈夫か?」


「うん、行こう」


俺たちが十六階層に足を踏み入れた途端に前方から暴風が襲いかかってくる。

正確に言えば暴風を纏った馬、ハリケーンバイコーンが襲ってきたのだ。

ハリケーンバイコーンの風の鎧はウィズとエリンに任せるしかない。

詠唱が終わるまでハリケーンバイコーンの攻撃を抑える。


「シン!前に出たらダメです!」


え……

エチカの声に反応して立ち止まると目の前に風の刃が通り過ぎていった。

さらにそれだけで終わりではなく、無数の風の刃が飛んできていた。


その先にいるのは数多くのウィンドエイプ……だけではなく、奥に一際大きい魔物、ゲイルエイプまでいるようだ。


「上層のフロアボスが勢揃いって訳か……」


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