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生活資金が尽きてしまったようですよ?


 俺は今、必死になって、それこそ文字どおり数日後には必ず死ぬような状況になってしまったため、報酬の良くて効率もいいクエストを探していた。


そうお金がないのだ。


なぜこうなったのか…それを説明しよう。




_______________________________________


 俺は、今日もいつもどうり宿からギルドに向かいパーティメンバーに応募は来ているかと確認しようとしていた。

俺は、いつもは大通りを歩くのだが今日は気分を変えるため、ちょっと治安が悪いといわれている裏通りを経由していくことにした。


本当に何となくだったのだが、それが功を奏したのだろう。


建物の陰で女の子が襲われているのを見かけた。

これは大変だと思い、止めに入った。


男はなぜかすぐに逃げて行った。

おそらく格好が冒険者の中でも装備がそろっているように見えたのだろう。

やられる前に逃げたのだ。


襲われた女の子は安心したのか、俺に抱き着いてきた。

俺はそれをやさしく受け止め、背をさすってやっていたのだが、落ち着いたのか体を離すと何も言わず走り去ってしまった。


まぁ、別にお礼が欲しくてやったわけじゃないからそれはいいと思い、ギルドに向かった。


そしてギルドの酒場で軽く食べようと思い、腰のあたりに隠してある財布を取り出そうとしたのだが、いつもなら簡単に取り出せるはずの財布が見つからない。

そう、財布を落としたのだ。



____________________________________________



そんな事情があって今クエストを探しているのだが……ソロで受けられて今日中に終わりそうな依頼は、あるにはあったのだがFランクの冒険者がやるような薬草採取やゴブリン退治のみ。


これは、Fランクの子がやらずに俺のような奴がやるとその子たちがお金を稼げなくなってしまうため、受けるのは忍びない。

だが、受けないと俺が飢え死んでしまう。


しばらく葛藤していると、後ろからシエラさんに声を掛けられる。


「一応パーティーメンバーが見つかりましたが…「ほんとか!!」


俺はうれしさのあまり、シエラさんの言葉を遮って叫んでしまった。

俺は「こんなタイミングで来るなんてこれは運命か!」とかくだらないことを思っていた。


「パーティメンバーのランクは何でもいいんですよね?」


今の俺にとってはランクとかどうでもよかった。

高ランクなら高い報酬が、低ランクなら助けるために低いクエストを受けられるからだ。


そう思い、首を縦に振った。


シエラさんが連れてきたのは、この前自己紹介してきた三人組。

リン、エチカ、エリンだった。



確実に財布を掏られています。前のパーティにいたときはアリアとウィズが注意を払っていたため、こういうことはなかったのですが、非常に騙されやすい主人公です。

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