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お金の話




昼食を終えて、さっきご飯作りに関わってなかった私と向井さんで皿洗いをして、今度は私からの提案で今後の生活費の話をすることになった。

皿洗いも、私に極力させたくない向井さんと私との攻防が多少繰り広げられたり、結局皿洗いに参加しない武田さんと石川さんも私の様子を微笑ましそうに見ていたり、といろいろあったけれど、それは割愛させていただく。



「それで、生活費なのですが・・・。」

「生活費、ですか・・・。」


さっそく、向井さんが眉間にしわをよせる。これまた私の常識とこの世界の常識が異なる予感がする。

まあ、生活費の使い方は夫婦によって違うから、この世界の常識が私の世界と違うっていう考え方はおかしいか。


「えりの世界では、どのように生活費を決めていたのですか?」

「私の世界、は家庭によって違うので、何とも言えないけど・・・。私の親は・・・」


お父さんとお母さんが働いて、お母さんが稼いだ分が生活費、お父さんが稼いだ分はお父さんのお小遣い、だったなぁ・・・。でも、これを言って、同情されるのも面倒だし・・・。


「まあ、ちょっと他の家とは違ったかもしれないので、参考にはならないと思います・・・。」


折半でもないのに、折半だと嘘をつくのは、なんだか癪なので誤魔化させていただく。


「家庭によって違うんだな。こっちの世界は、嫁との暮らし方も全部学校でたたき込まれるんだ。」

「あ、でも、奥さんの要望によって変わるから、家によって多少は異なるよ。」


学校でたたき込まれるって・・・。そういえば、女の人に家事をさせないのも常識って言ってたけど、それも学校でたたき込まれるのかな。


「とりあえず、この世界ではどういう風にしているのか、教えてください。」





「夫がお金を稼いで、その半分を生活費として提供します。私たちの年齢のだいたいの月収は25万前後ですね。」


ほうほう。提供しなかった半分は夫たちのお小遣いなのね。12、3万が自由に使えるお金か。


「それで、提供しなかった分のお金の半分、だいたい6万くらいは、奥さんのお小遣いの予備にするんだよ。」


んん!?


「で、生活費として提供したお金の余った分は、嫁のお小遣いの予備になる感じだな。嫁が使わなかったら貯めて、おっきい買い物をすることになるし。」


んんん!!??


「え、ちょっと待って下さい。それって、実質皆が使えるお金は・・・?」

「6、7万程度だね。」

「えっと、じゃ、じゃあその計算で四人の生活費に充てる分を計算すると・・・一人12万円として、48万!?生活費ってそんなにいるの?」

「いや、違うな。36万円だ。」

「え?」


「生活費に充てるお金は、夫の給料からですよ。えりが国から支給される分のお金は、全てえりのお小遣いです。」


はあああ!?


え、それじゃあ、単純計算して・・・私の毎月もらえるお小遣いは・・・もともと私がもらえるはずだった40万を足して、58万円!?


「俺たち夫は、健康保険とか年金は給料から差し引かれているし、えりの場合もそれらを差し引いて毎月40万円お金をもらえるから、今説明したお金は、全部自分たちが使えるお金だからね。」

「そ、そんなにお金を貰っても、何に使えば良いのか分からないんですけど・・・。」


そういえば田中さんが、私に渡す40万円は全て私の使えるお金、って言っていたな・・・。

ええー・・・。そんなにお金いらないんだけど・・・。

婦人服は多少値段がはったけど、外に出かけるわけではないし、それほど消耗することもないしなぁ。食べ物とかその他の物価は、前の世界と変わりない値段って言っていたし、お金余りまくって使い道なくなるんじゃないの・・・?


あ!もしかして・・・


「余ったお金って、どこかに寄付したりするの?」

「寄付はあまり聞きませんね・・・。ある程度たまったら、何かしら大きな買い物をすることが多いので・・・。」

「例えば、車を買ってみたり、シェフを呼んでディナーを楽しんだり、娯楽のために劇団を一日貸し切ったり・・・かな。」


なんてお金の使いかたをするんだ!?そりゃお金飛ぶわ!!


「それって、皆そんな感じでお金使ってるの?」

「まぁ、そんなもんだと聞いてるな。」


規格外・・・。

私、独身貴族を目指していたけど、それは、贅沢に過ごしたいってわけではなくて、自分のためにお金を使う生活をしたいってだけで・・・こんな贅沢はまた話が変わってくるわ。


そんな生活をしたいとは思わないので、生活費は全員で折半がいい。生活費の余ったお金は貯金して、いざという時のために取っておきたいし、災害が起こった時に寄付とかできたらいいと思うんだよね。

誰かが病気になったりした時のためにも、貯めておいて損はないと思うんだ。

でも、それは私が独断で決めて良いもんじゃない。

三人が、贅沢したくてそのために多少結婚を考えていたのなら、少しは贅沢しないといけないかもしれないし。


「あの、ちなみに、そういうお金の使い方に憧れていたりはしたのですか?」


「いいえ。そういう娯楽はお嫁さん中心のものですし、贅沢を好む性格ではありませんので、憧れもありませんね。」

「お嫁さんのお金を使う手段は学校で習ったけど、俺たちはそういうのノータッチだし・・・。お金を使うこともあんまりしないしね。」

「遊園地とか動物園もあんまり行かねぇしな。俺も興味ないわ。」



うん、余ったお金は全部貯金する、ということでまとめたいと思います。




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