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ゲームはまたあとで

ちょっと今リアルがばたばたしておりまして、少し更新頻度が低下します。






武田さんを落ち着けた私は、漸く武田さんをイスに座らせて、買い物の購入画面に移ることができた。


「買い物は、クレジットカードになるんだよ。」

「クレジットカードって…これ?」


昨日田中さんが去り際に、引き出しの中にクレジットカードが入っている、と言っていた。まだ使えないけど、明日の朝までには使えるようにしておきます、と言っていたけど・・・。

引き出しを開けると、中に書類と黒いカードがあった。取り出して武田さんに見せると、うん、と頷いて私にとある封筒を渡してきた。


「田中さんから今朝向井さんが預かったんだ。暗証番号と、注意事項とか色々書いてあるみたいだから、また時間がある時に目を通しておいてね。」


使えるようにしてくれたってことだね。

よし、それじゃあさっそく使おう。


「あ、中は見てないから安心してね!それに、暗証番号とクレジットカードはセットじゃないと使えないし、えりのカードを俺たちが使うことはないからね!」


いや、別に中を見られても気にしないし、彼らが私のカードを使って買い物をするとも思えないし、安心してもらいたい。

・・・そういえばいろいろありすぎて気がつかなかったんだけど、今日の買い出しは誰のお金なのかな?田中さんの説明では、私には毎月お金が入るし、三人もそれぞれ仕事をしているから、それでお給料が入るって言っていたけど、普段の四人の食費とかその他共同で使うものって、どうするべきなんだろう。国から、生活費ということで新たにお金を貰うようなことはないはずだ。というか私の給料から払うべき?十分もらっているし、物価を聞いてみたところでは前の世界とあまり変わらないようだから、私が貰うお金を生活費に使ったとしても、十分お金が余るんだよね・・・。

しかし、お金の話は武田さんにしづらい。このだいたい丸一日の付き合いで分かったことだけど、この人だったら、絶対私が払うのを嫌がると思う。なんとなく、勘だけど。理由も分からないけど。


「大丈夫だよ。そんな心配してないし。」

「そっか!よかったー!それじゃあ、クレジットカードの使い方を教えるね。」


さっきのテンションは何処に行ったのか。嬉しそうにクレジットカードの使い方を教えてくれた。

どうやら、パソコンにクレジットカードをセットするらしい。ETCカードみたいだ。差し込んだところからクレジットカードの個人情報を読み込んで、今までの毎月の使用量と今月の上限額まで教えてくれるんだって。

なんてハイテクなんだ。あ、でもウイルスとかに感染してたら個人情報の漏洩が心配なんじゃない?


「情報が漏れる危険性とかはないの?」

「特に女の人や、その周囲の人が使うパソコンは、セキュリティがしっかりしているから、そんな心配はないよ。」


それ以外の人はどうなのか気になったけど、そういえば今の私の現状って直接店で売ってる商品をインターネットで購入しようとしているんだもんね。できれば店に足を運びたいこちらからすれば、いろんな服を直接見れるし、試着もできるし、その日その場で商品が手に入る、外出制限の無い人だったら、別にインターネットで便利で安全に購入するハイテクなパソコンがなくても生きていけるだろう。

私はこれがないとろくに物が買えないんだし。

良いパソコンをありがとう。

って違うか。外に出られたら良いパソコンが無くても買い物はできるんだもんね。感謝は違うな。


「じゃあ、俺後ろを向いてるから、暗証番号を打ち込んでから”購入”をクリックしてね。」


くるりと後ろを向いてくれたので、暗証番号を打ち込む。

”購入”をクリックしたら、確認画面に移り、あとは”購入完了”をクリックするだけのようだ。


「これ、あとは"購入完了"をクリックするだけだよね?」

「あ、うん。そうだよ。最後にもう一回確認してから押してね。」


もう一回購入するものとか金額を確認して、購入を完了させた。

ふむ、あとは届くのを待つだけだね。


「オーダーメイドだから、一気に買うと届くまで最低1週間はかかるんだけど、今回は”お急ぎ”で、できたものから届けるようにしてもらってるから、4日程度って書いてるけど2、3日で届くと思うよ。」


それ早すぎない?

私服作ったことないし、だいたいどれくらいかかるのか分からないけど、届ける時間も込みで2、3日って・・・。だいたい一週間くらいで来てくれたら、それだけでも有り難いんだけどなあ。


「じゃあそろそろ向井さんと石川さんが帰ってくると思うから、俺は冷蔵庫の整理してくるね。えりはネットサーフィンとかゲームとか・・・あ、おすすめのゲームがあるんだけど、それを・・・「え、武田さんと一緒に冷蔵庫の整理するけど。」

「・・・わかった。そうだよね。じゃあ一緒にしよっか。」


そう言うと思ったよ、とちょっぴり残念そうに笑った。ん?なんで残念そうなの?

あ、おすすめのゲームをするべきだった?

おすすめというくらいだし、一緒にプレイしたいのかね。これも夫婦の共同生活ってやつかな。ウン、暇つぶしにゲームをすることはあったから、嫌いではないし今後の時間つぶしのために教えてもらいたいところだけど、今は家ですることがあるのだから、そちらをしたい。


「おすすめのゲーム、またあとで教えてください。」

「うん、えりが気に入ってくれると嬉しいなあ。」


嬉しそうににっこり笑ってくれたので、この対応で正解だったみたいだ。


そうして、私と武田さんはパソコンの電源を切って、部屋を後にするのだった。




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