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武田side 3

地元の地震の影響で仕事がばたばたしておりまして、次話の更新が遅れます。


この作品は自己満足で書いているので、ブックマーク数や評価などまったく気にしていなかったのですが、先日ふいにそれらが目につきまして・・・。まさか読んで下さっている方がいらっしゃるとは思いませんでした。

この場を借りて、深くお礼申し上げます。

諸問題が片付き次第また書き始めます。

数日間更新ストップしますが、再開した時には、またよろしくお願い致します。







それから、えりと数時間接していて思ったこと。


それは、えりは男に甘えようとしないこと。

レディーファーストは当たり前だと思っていたけど、そのたびにえりは気まずげに振る舞うし。

田中さんの説明が途中で切り上げられた時も、大分疲れているだろうに、頑張って説明を聞こうとしていた。俺たちに頼ればいいのに・・・。

えりが聞いてきたら、いつでも何でも答えるのに。


でも、頼ってくれようとしないのはちょっと寂しいけど、拒絶されているようには感じなかった。


だって・・・。


「武田さん、何を食べたいですか?」


って、夕食を選ぶとき、一通り皆に嫌いな物を聞いてから、最後に俺の食べたいものを聞いてきた。

俺に選ばせてくれようとしているのに、まず驚いた。

女の子が食べたいものを、俺たちが用意するのが普通なんだけど・・・。

どうやらえりは俺たちに合わせようとしてくれたみたいだ。

ああ、美味しいか分からないし、出前もよく分からないから聞いただけかもしれないけど。


俺のおすすめのラーメンは、向井さんに拒否されてしまって、

しかも向井さんの正論に対して、俺は自分の気遣い不足に落ち込んでしまった。

もっとちゃんと気遣えないと、夫として認められないかもしれない。いや、もう夫だけどね。えりに、ちゃんと夫として頼ってもらいたいわけだよ。

でも、それでもえりは俺を気遣ってくれた。


異世界の女性はみんなこんなに優しいの!?

俺の見てきた数人の女性とかなり違うんだけど!!


他にも、食器を片付けようとしたり、お風呂を洗おうとしたり・・・びっくりしたし心配をたくさんしたけど、えりはなんだか他の女性とは違う、良く言えば俺たちと対等に雑用をしようとするし、悪く言えば俺たちに頼りたくないと思っている様子だった。

これは、あと数日くらいえりを観察して、えりのことを俺たちがもっとしれたら、そこからちょっとずつ頼ってもらえるようにえりのサポートをしていこうと思う。







まあ、えりに対して思ったことはこれだけじゃない。


そう、えりは・・・とてつもなく、可愛い!!!


俺の奥さんってだけで、こんなに愛着を持つものなんだろうか!?

いや、えりだからなのかな!

優しい雰囲気だなーって思ったのは最初だけで、そのあとは、えりが魅力的に見えて仕方が無い。

説明役の人に、スキンシップは控えめで、と言われたので頑張って衝動を抑えたけれど、思わず何度も「可愛い!」と言ってしまいそうだった。

えりが頑張って田中さんの説明を聞いている姿も、健気で可愛い。

無理しないでーと声をかけたい反面、そんなえりをずっと見ていたい気持ちもあって・・・正直、石川さんがあそこで止めていなかったら、俺は変な扉を開きそうだった。


うどんを食べる姿もかわいい。

女性がうどんをすするだけで、ああも心を奪われるものなのか・・・。

ご飯を食べている姿を凝視されたらえりが嫌がるだろうと、頑張って視線をはずし、俺は人生で初めて、うどんだけに集中して食事を終えた。

俺だけかもしれないと思ったけど、向井さんも石川さんもおんなじ感じだった。

向井さん、説明役に話を聞いていた時はちょっと冷たいイメージがあったんだけど、どうやら勘違いだったようだ。むしろ俺以上にえりに夢中になっている。

分かるよ、その気持ち。

えり、顔が整っているとかそういうものと関係ない、なんか分からないけどすごく可愛い。

出会って数時間で、もう大切にしたいと思えるほど。



お風呂掃除をしている時に、えりが風呂場に来たのは驚いた。

風呂場に、えりと2人・・・

これ間違いが起こる可能性とかあるんだからね!

えり、なんでそんなに無防備なの!?

あああああああ腕まくりとか、ズボンの裾までめくって・・・!!

脛見えているよ!や、やわらかそう・・・

慌てすぎて洗剤が目に入り、痛いけれど、えりのやわらかい肌を見るのなんてこの機会を逃したら永遠に来ないかもしれない。目が染みても、この優秀とは言えない脳みそに映像を残しておかなければならない。えりの脛、えりの脛・・・。


向井さんが風呂場にやって来たけど、向井さんもえりの姿にうろたえていた。

そうだよね!これはうろたえるよね!!

女性の衣服で隠れる部分の肌なんて、初めて見たらそりゃもう・・・心臓が爆発しそうなんだけど・・・!

ってあれ、向井さんって一回結婚してなかったっけ。

見る機会なかったのかな。

そこで、見るに見かねた石川さんが、えりをさっさと風呂場から出した。

ちょっと!なんで石川さんは落ち着いてるのさ!

恨みがましく尋ねると、石川さんえりのこと可愛いと思っているし思うところはあったけど、なんとか正気を保って、えりにどん引きされないように対処した、んだって。

わかるけどさー

今のところ、石川さんがリードしている気がしている・・・。

俺も頑張らないと!


向井さんがなかなか正気に戻らなかったけど、お風呂掃除が終わるころには、やっと落ち着いてくれた。

でも・・・。

そんな無防備なえりを見たからか、余計向井さんの庇護欲が煽られたようだ。



えりが、家事をしたがった。

本当はえりに家事なんてさせたくなかったけど、えりがどうしてもやりたいと言うのなら、えりを尊重したい。その主張は、俺と石川さんのものだ。

でも、向井さんはどうしてもえりに家事をさせたくないらしい。


気持ちは分かる。俺だって、できればえりのために何でもやってあげたい。でも・・・えりは、結婚に対して消極的だったんだよ?えりがこの世界の常識だからと、望んでいないで俺たちと結婚しているのに、またこの世界の常識だからとえりの行動を制限したら、えりはかなり嫌がるんじゃないだろうか。

それに、ストレスもたまるんじゃないかな・・・。


思った通り、えりは反発してきた。

ほら思った通りだ。

向井さんの言っていることは分かるけど、えりがやりたいことはなるべくさせてあげようよ。


思いよ向井さんにとどけー!と、向井さんに視線を向けても、向井さんは一向にこっちを向いてこれない。というか目が合っても分かってくれるかな・・・。


そこで、お風呂が沸いたようで、えりにお風呂に入るように促した。

この隙に、俺だけでも向井さんを説得しないと、と思って。

これからのえりとの生活がかかっているんだ。



「向井さん。」


「なんですか。」


裏切り者、と言いたいようにこちらをじろりと睨む向井さんに、俺も負けないように視線を合わせた。

えりのため、えりのため・・・。


「えりがやりたいことを、やらせてあげた方がいいと思いますよ。」


「ですから、えりが怪我をするかもしれないじゃないですか。あなたは分かっていることと思いますが?」


学校で習ったよな?忘れたとは言わせないぞ?と暗に言いたいのだろう。

分かってるよ。確かに、学校で習ってけどさ!臨機応変ってことも習ったよね!


「えりは、記憶を無くしているわけじゃない。それに、ああやって家事をしたいと言うくらいだから、元の世界ではしていたんじゃないか?」


石川さん、ナイスフォロー!

俺じゃあなかなかちゃんと説明できないから、石川さんがそれを言ってくれてよかった!俺はそれを言いたかった!


「だからって・・・」

「えりは、結婚に対して消極的だったって言ってたのに、決まりだからって結婚しているんですよ。それで、えりのやりたいことを否定したら、えりには自由がないってことになりませんか?」


「別に、家の中で自由にテレビを見たり本を読んだりできるでしょう・・・。」


あーそうじゃなくって!確かにそうやって自由に過ごせるけど!でもそれを決めるのは・・・


「それを決めるのは、えりだろう。えりが、自由か自由じゃないって決める問題だ。その当の本人が、おそらく家事の制限を自由の制限だと認識している。」


「えり、言ってましたもんね。『人になにかしてもらうことが前提の生活は嫌。せめて家のことはさせてください』って。」


「・・・・・・。」


向井さんがだんまりを決め込む。

向井さんも向井さんで悩んでいるんだろう。

確かに俺だって、えりがちょっとでも家事を手伝うってだけで相当心配するだろうし、気持ちが分からないわけじゃないんだ。ただ、完全に拒否するのは違うって思うだけで気持ちは向井さんと一緒・・・。


あ、そうか。


「じゃあ、こうしたらどうでしょうか!」




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