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服は機能性に優れたものを





お風呂場での三人の会話を偶然聞いてしまったわけだが、その会話の中に入っていくのは、なんだか気まずいので、

気付かれないようにさっさと部屋に戻ることにした。




リビングの入り口まで行き、廊下に出てから、廊下の一番奥まで行く。


うん、すんごい遠回りだ。


やっぱり、効率の事も考えて、化粧室のカギはかけないでおこう。







部屋に入ると、思ったよりも広かった。


広かった・・・。


なんでこんなに広いんだ・・・。



もとの世界の私室の3倍くらい大きい。

あー困った、こんなに広くても、物を置く予定がない。


とりあえず、ざっと見た感じでは、ベット、クローゼット、タンス、化粧台、本棚がありました。


ん!?

化粧台あるよ!?


なんで化粧室あるのに化粧台があるんだ!?


着替えを用意しないといけないんだけど、化粧台が気になる。

化粧台まで近づいてみると、化粧水に乳液、その他化粧品が、それぞれ2、3種類ずつ用意されている。

至れり尽くせりである。

こんなにいりません。化粧水と乳液だけでいいよ!なるべく化粧したくないんだから!

こんなにあっても捨てることになりますよ!


ちょっとずつでも使わないと、用意してもらっているのだから勿体ないかな、って思っちゃうじゃん・・・。

妙なところで貧乏性が出てきて、この現象に少しストレスを感じるよ・・・。


あーもう。

もっとプラスに考えよう。

用意してもらったんだから、しばらくは化粧品を買わなくてもいいってことだよね。

うん、そう考えよう。



化粧台のことは、もう諦めまして・・・着替えを用意しよう。

考えたくなかったけれど、おそらく下着なんかを用意してくれたのは男性である。

異性が用意してくれた下着を、着ることになる・・・うん、知っている人が選んでいなければいいか。

田中さんや夫達が選んだーとかだったら恥ずかしいけど、そうじゃないなら問題ない。

ただし、確かめる術がないので・・・深く考えないようにします。


下着はタンスかな・・・と、タンスを開けてみると、

下着が7セット入っていた。

サイズも合っていました。

・・・なんで!?これは怖いわ!!

私サイズ言ったっけ!?ぱっと見で分かったとか!?それとも他の手段があるのか!?

分からないけど、分からない、けど・・・これは忘れることにしよう。考えても無駄である。面倒なことは忘れるに限る。ウン。

スリーサイズ知られて「きゃー変態!」とか「気持ち悪いっ!」なんて言えるほど自らに女の価値を見いだせないし。反対に、スリーサイズ知られて、「うわー残念な身体」と思われていないか心配だ。下着を用意してくれた人、スリーサイズは見なかったことにしてねーできれば忘れて欲しいなあー。



さて、靴下もあるし、インナーもある。

だいたい7日分、いろんな種類用意されていた。


ついでに寝間着はないのかなー

と、タンスを開けていくと、ありました寝間着。

ワンピース型でした。うわーかわいさ重視の寝間着だー・・・。

袖がないワンピースは、おそらく寝るとき以外はカーディガンを羽織るのだろう。

家で一人くつろぐことを重視していたTシャツ短パン寝間着とは、比べものにならないほど女子力がアップする寝間着だー・・・。

こんな寝間着、私が着こなせるわけがない。

着たらかわいそうな仕上がりになりそう。

寝間着に申し訳ない。ごめんなさい。

裾の長さを確認しようと、寝間着を持ってみると、肌触りがとても良さそうだ。

そして、高そう・・・。

裾の長さは膝下でした。


あ、これさっきズボンをめくった時の長さと同じにならないか・・・?




・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・。



うん、まあいっか!


寝間着はこれしかないし、一緒に住んでいるんだから足や腕が見える服もいずれ着ることになるんだし!慣れてください!夏場に長袖長ズボンなんて絶対暑いから着たくないからね!


念のため、部屋着があれば寝るまでそれを着ればいいので、探してみよう。


タンスとクローゼットをあらかた見てみる。

えーと、部屋着ってほどラフな服は無い様子だ。

だいたいばっちり決まった服ばかり。

かわいらしい服や、ボーイッシュな服。27歳の枯れた女が着るには、少しレベルが高いのではないだろうか・・・。


うん、やっぱり部屋着はないようだ。

通販で早急に買うとして、やはり今日は寝間着でいるしかない。


クローゼットに入っていた、寝間着とセットになっているカーディガンを持ち、ワンピースの寝間着、下着を用意して、部屋から出ることにする。



お風呂の準備は終わったのだろうか・・・もし終わっていないなら、手伝いたいなあと思いながら、今度は化粧室に続くドアから部屋を出た。




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