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【センス】

一人のまま ずっと誰かに声をかけられないかを待ちながら歩き続けるが、なかなか誘いの声が出ない。


「......なにやってんだ お前」

真後ろで聞こえた 声。 こんなに聞きなれる声を聞いて こんなに嬉しかったのは初めてだ。


「棗...... 何持ってんのさ」

言いたくてしょうがなかったこの言葉。


なんたって 肩に大きくぶら下がるバケツや、のっかかる木材の塊。 やる気なんていつもさらさらない棗が、気合十分に灰色のタンクトップにダボダボのズボンをはいていた


「フランクのじーさんがお前のこと探してたぞ? セガレに言われなかったのかよ。お前の魔法なんでも出来るからフランクの力仕事行ってこいって」


なぜコイツは私の魔法を知っているんだ? の疑問より......あったな そんなこと......


30分前の正門で


「祭りには家族みんなで来るんだよ~」


そのあと素直に帰って行った子供たち。

「じゃ~ね~!!!!」と思い切り手を振ってくれた子供たちで頭がいっぱいになってしまいセガレの声が聞こえなかった。


「君はフランクのトコに行って来てね。 フランクは森の東方面の家にいるから。 まぁ、透視使えば一発だよね!!」


とか言って何処かに行った記憶が......


ある。


「お前なにやってんだよ......。 フランクのじーさんがどう動くは知らねぇけど...... まぁ今すぐ行った方が まだ罪は軽くなるだろ」


呆れ顔をされるマキは、されて当たり前だと思い、急いで森に向かう。 少しでも罪が軽くなるのを期待して......無責任過ぎるだろ 私!! とか思いながら。


森の東方面。 やっとの思いでついた場所には、もう数えきれないほどの木材が積まれていた。


その奥からする釘を打つ音。 少し迷ったが、マキは近づいてみた。


「あ、あの......」


情けない一言をぶちまけたマキ。 目の前で釘を打っていた男は 言葉に連れて止まった。

おぉ? と驚いた身振りをしたマキ。


男が 後ろを振り返って来た。

「こんの やっときたか 妖姫ぃ......」


といいながら。


だがその言葉は最後まで続かなかった。


振り返った男は、目を大きく開けて マキをジロジロと見つめる。


いかついガタイでさえも消え去るような目で見つめる。 男は、肩まで伸びる茶髪に、白い三角巾で頭を覆っている。 先程の棗のようなタンクトップにダボダボのズボン。


こちらもジロジロと男をみていると、男が口を開いた。

「お前が......妖姫......? 思ったよりちっせえ嬢ちゃんじゃねぇか」


アッハッハッと大きく笑う男。 疑問に満ちたような目をしたまま動かないマキ。


「あぁ、俺はフランク・ジョーンズだ!! 今はまだまだ元気な52歳!! よろしくなぁ!!」


「あ......はい」

まだ驚きがおさまらないマキ。 いちようしておいた挨拶でも フランクを満足させたようだ。


ガッハハとまた笑ったあと、隣にある積まれえた木材を指差した。


「早速 働いてもらうぞー。 今すぐ制御アイテム2個はずして あれで、正門を素晴らしくするんだ!! ガッハッハ!!」




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