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【天国】

「マキちゃーん!! お仕事だよ~」


「あ、セガレ!!」

カチカチと音を立ててやって来たのは セントラル組織隊長、セガレ・パーパトラ。


今の時期は祭り体制。 仕事と言っても『任務』じゃない。


「ほら、そろそろ祭りの準備で忙しいんだよ!! 君もやらないと終わんないぞ」

いたずらっぽく笑うセガレ。


「マキスゲー!! 聞いたろ? お前がいないとはかどんねぇんだって~ヒュー」


「からかうなー。 いいよ、今すぐやるから」


はしゃぐ子供たちを 大人の目で微笑んで見てあげる。

の前に「ヒュー」の意味が理解し難いんだが。


「君たちはお母さんの所に戻ってね~。 3日後の祭りには 家族みんなで来るんだよ~」


どさくさに紛れて宣伝するセガレだが、誰もが楽しみにしているのは間違えない。

普段は絶対立ち入り禁止の組織内に 魔力がない人でも入れる唯一のチャンス


屋台やアトラクションが並ぶ屋外に、いつもは目に出来ない、体験出来ない魔法を屋内で実行。 夜には 祭りのあとの後夜祭。


昼間よりにぎわうカップルでいっぱいになるよ~とセガレが言っていた。

理想図なんだろうけど



3日後のセントラル祭に備えての準備が始まる。

いつもは正門で見張りのマキも、今日からの4日間は生徒と一緒に活動する。


どんな任務も一切 無し。 Lv.5には天国の一言だ。


色々なジャンルを何個もやるらしい。

演劇や吹奏楽、生徒の展覧会に、スポーツ観戦。 とても見きれない量を作らなければならない。 3日で


つい先ほど遭遇した犬井や大河、紗奈。

やっとここに馴染んで来た紗奈は、 前よりマシになった。


昔のようにマキに接する紗奈。 マキはまた昔に戻ったかのようで満足らしいから、誰も紗奈の記憶の奥を探ろうとしなくなった。


「さーてと、マキどうする? 出来ればあたし 吹奏楽やりたいんだよね~」

きゃあきゃあ言ってマキの腕を掴み「いこーよ、いこぉ!!」と叫ぶ。


「魔法ってもんがあるんだから、今からじゃ無理だよ!! 紗奈の魔法だとそうだな~......照明係?」


アハハ~と 少しからかってみた


「......あんた あたしの『光獣』のこと言ってるわね!!? それ以外にあるんだから!!」

そのまま自分が召喚できる獣の種類や、変身できる獣の種類を語り始めた


犬井と大河同様、「はぁ......」とため息をつき、組織を回る。


そのあと 見ず知らずの男に声をかけられた。 多分......レベル5じゃない生徒だ。


「犬井君 魔法剣士だろ? こっちこっち」


犬井を呼び止める奴もいれば


「藤田さん達は こっちの仕事担当だよ!!」


の声も聞こえるようになって来た。

3人とも その分野の魔法を持っているため、断るなんてこと出来ない。 てか断る理由すらない


なんだかんだ言って離れてしまうみんな。 最終的に一人になってしまうマキ。

番人だから、分類になんか分かれない。


「......悲しすぎるよ」

一人 呟くマキの声も、みんなの声でかき消される。


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