ドッキューン!
ドッキューン!
毎朝のジョギングは俺の日課になっている。中学で部活に入って体力をつけようとして始めたことだが、部活を辞め、高校に進学した今でもなぜか続けている。
だがこの朝のジョギングで一つ変わったことがある。いつの頃だか、普通のジョギングではもの足りなくなってきて、これを試してみたら完全にハマってしまった。
え?そのジョギング方を教えて欲しいだって?しょうがないなぁー。
そのジョギング方とは・・・
“いちじく浣腸をしながら街を練り歩く”ことだ!
周りの人にばれないかというスリル!そしてなんといってもこの快感!自分でも変態な趣味だと自覚はしているが・・・
でも、自覚がある人は大丈夫だっていうじゃん!?だから僕はいたって普通さ!!
陰毛鞭毛クラミジアンはいつものように通学路を通ってパースレ死ね学園へ向かっていた。
(あーぁ、今日も一日だりぃなー)
「おはようインくん!昨日お兄さん大丈夫だったの?」
「まあ、なんとかね」(こいつ!よくもまあ、ぬけぬけと!!!)
「うーっす!インゲ!」
「おう、神崎おはよう」(こっちは馬鹿なだけだからな)
そんな仲良し(?)三人組はいつものように他愛のない話しをしながら歩いていた。その時、誰かが突然後ろから陰毛鞭毛クラミジアンの制服の襟をつかみかかってきた!
「!?・・・ああ、陵君。おはよう。」
余裕ぶってみせるインゲー。
「おはよう、じゃねぇんだよ糞野郎が!!てめえ昨日俺様になんの断りもなく勝手に帰りやがったな!!!」
「え?僕が家に帰るのに誰かの許可が必要だなんて聞いてないけど?」
「てめえは俺様の舎弟だろおがぁっ!!!」
ガスッ!キレた陵は陰毛鞭毛クラミジアンの顔面を思いきり殴り飛ばした。
「ああっ!インゲー!てめえ、さっきから黙って聞いてりゃあ好き放題やりやがって!!」
友人が自分の目の前で理不尽に殴られ、怒りを抑えきれない神崎。
「そーだそーだ!!」
そしてその神崎の後ろに隠れながらブーブー言っている弥生。
「いいんだ二人とも。そんなに怒らないでくれ。」
「でもインゲ!おまえ・・・」
「やり返したら傷害罪で訴えられなくなるじゃないか」ボソッ
(こいつはもういい。いくら見てくれが良くても性格が糞だ。さっさと俺の前から消えてもらうぞ)
「チッ!こんな友情ごっこ見ててヘドがでるぜ!てめえはもう舎弟じゃねえ!」
「!?」
「パシリだ!!」
(こ、こいつ・・・!!)
「昼はまた頼むぜー!はっはっはぁー!!」
「なんてやつだ!大丈夫かインゲ?」
「絆創膏あるよ?」
「ああ、ありがとう二人とも。」
キーンコーンカーンコーン
授業終了のチャイムが鳴り、パースレ死ね学園は昼休みの時間になった。
「おぃインゲ!焼きそばパン買ってこいや!」
「へいへい・・・」
なぜか陵の言うことに素直に従い、購買まで焼きそばパンを買いに走る陰毛鞭毛クラミジアン。
「買ってきましたよ」
「ふん、素直に買ってきやがったか・・・」
ムシャムシャ
なんと陰毛鞭毛クラミジアンは買ってきた焼きそばパンを陵の目の前で開けて食べ始めた!
「てめぇ!喧嘩売ってんのか?」ビキビキ
「いや別に。自分で買ってきたパンを食ってるだけだけど?」
プチッ
陵はそこでまたもやキレた。いや、彼にしてはかなり長くもった。いや、もちすぎた。
はたしてこの状況をどう乗り越えるのか!?
続く!




