物理ってなに? 僕には理解不能
教師になるには通常、筆記試験、面接みたいなのがある。けど、僕はアホなので分かりません。
メルトに言われるまで分からなかった、模擬トーナメント式で貴族が主催の名誉で教師になれるんだって。
「つまりどうこと?」
「なんで理解まで到達出来ないのよ?!」
「ビー玉が、カランカランと音を鳴らした」
「全て諦めた小学生じゃん? でもやるんでしょ?」
「痛いのは嫌だから全力で堕とす」
「なにを?」
「男を甘い誘惑」
「あー」
「何で諦めモードなの? ! これでも僕全力の知力で……はっ! もしかして妬いてーーーーぶぁぁぁぁぁ!!!」
メルトの制裁の拳が僕の頬を貫いた、地面に転がった。
「誰が? なにを? 妬くのかしら? 焼くならその要らないやつをなくしてあげる」
「だめぇ! それは男のシンボル!!」
「なら、潔く戦う」
「はい」
「何でものつまらなそうなのよ?」
「バナナーココナッツミルクー……へへ」
「どうしてそんなに想像豊かなのよ」
「へ? ココナッツだから」
「意味わかんない!!」
そうゆう流れで第一試合、相手は貴族!
うん、名はない。モブキャラ認定。
「貧弱そうだ……勝てる」
うん、舐められた。やだな、僕を舐めるのはこの世でただ一人許された……ゴッドオブツッコミーメルトただ一人!!
「何を言ってんのよ!!!」
メルトの全力背面からドロップキック、流石に僕は華麗に吹き飛び対戦相手に的中。ナイスツッコミ。
スカートの中身がチラッと見せてしまう、対戦相手鼻血という出血多量。観客席までバタバタと。
「僕のスカートの中身って悩殺付与?」
「無自覚ルーク、それが武器なんじゃない」
「え?」
「元々、ルークはスカートに意味がある。そう、中身は果てしない野望がそこに詰まってる……。男子はみなそれを見て美学を学ぶのよ」
「どこ視点? えっと、バナナとバナナの間のココナッツ……。あ、パンツ履かせれば!?」
容赦ない叩き、メルト痛い、僕の脳みそは普通の百倍小さくて儚いんだよ!?
「知らないわよそんなの! 第一試合終わったじゃん」
歓喜喝采、あぁ、僕認められてるんだ……ココナッツ出できた胸って凄いな。
メルトは深いため息を吐いて僕を会場入口まで引っ張る。
「次の相手ってあの一般人だね」
「チンパンジー?」
「一般人」
「パンがジーパン履いたの? なにそれ」
「ルークの頭が何それだよ」
「へへ」
「褒めてないから、どーするの? 一般人くん強いよあれ」
「ほぇ」
「ルークってどこまでも緊張感ないアホね」
「うるさい、アホは時にミラクル出すんだよ? スカート中身とか、スカート中身とか、スカート中身とか……」
「ほぼ全部スカート中身しかないじゃん!」
そんな流れで第二試合……だけど僕は辞退した。
いや、あれは勝てないのはわかる。
僕は初めて強い男に惚れました、いや、メルトには浮気する気ないけど。第三試合始まる辺りまで……ざっと三時間。
「きゃっは、僕は潤ったよ」
「へー、僕という大事な存在を放置プレイしてねー」
「メルト?」
「しらない、ルークのバカ」
「バカじゃないアホだよ」
「そこを訂正する場じゃない!」
「ぐはぁ!?」
それで僕ら珍しくメルトにある頼みをする。
「メルト、コイン集めて」
「ヤダ」
「なんで!?」
「どうせ、僕の懐はホカホカドットコム、さぁ女子よ僕の懐にドットコムしてくれ! ってキザな声で言うつもりでしょ?」
「いくらアホでもそれはしない。頼まれたのさ、あの一般人に」
「カイトって人? 物理魔法とかハズレ枠だよ。どうせ負ける戦いだと思うよ」
メルトがそんなこと言っても僕は、知っているんだ……。いくらハズレでも何かしら強いのがあるってココナッツをかち割る強さぐらい。
「ルークさ、ある意味カイトって人と共通点あるよね」
「バナナぐらいしかないよ」
「そこじゃない……まぁ協力してあげるわよ」




