あと2週間ってマジ?
ようやく文化祭で野外ライブができる目途が立った彰と蟻宮。そこに、新たな難題が……
―文化祭まで、あと2週間―
「は?クラスの出し物が決まってない?」
「そうなんだよ」
彰は、ズーンというゴシック体の文字が、その男子の頭上に落ちてきたようだと思った。黒丸春樹。このクラスの委員長だ。同時にクラスの文化祭実行委員でもある。
最近の学校は、学級委員長とか生徒会長とか、そういう特定の人物がリーダー性を発揮して、みんなをまとめるというような場面は、ほとんどない。良くてクラス会議の司会、悪くて単なる連絡係だ。普段は、それでも回る。普段ならね。
文化祭ともなると、そうはいかない。
体育祭なら、出場種目を決めるだけ。くじ引きかジャンケンでもすれば事足りる。しかし、文化祭は、出し物を決めるところからのスタート。全ては白紙だ。高校1年生なんて、それまで勉強しかしてこなかった弊害で、イベントの取り回しなんて、誰も経験したことがない。会社でいうなら、年最大のイベントを新入社員に丸投げするようなものだ。無茶にもほどがある。
そんなとき、突然、謎のやる気を発揮して、強引にみんなを引っ張っていくう奴が現れることがある。そいつが、埋もれていたリーダー性を発揮して、みんなを強引に引っ張ってくれる。そんな少年漫画みたいな展開は、現実に起きるのか?
まあ、期待薄だな。
彰は、先日の学級会議の様子を思い起こした。誰も手を挙げない。発言しない。ろくに聞いてる奴もいない。こうなってくると末期症状だ。黒丸は必死に説明していたが、空回りを絵に描いて音声付けたらこんな感じだよな、なんて、彰が内心でひどいことを考えていたのは秘密にしておこう。
というか、文化祭まで、あと2週間という、この時期に、クラスの出し物が決まっていないというのは、かなりヤバい状況なのではないか?
「それで、何がどこまで決まってるんだ」
彰が黒丸に尋ねた。
「庄司くん、僕の話、聞いてなかったでしょ」
黒丸が恨みがましい目で彰を見たが、よほど追い詰められているのか、今の状況を詳しく説明してくれた。
出し物の内容は、文化祭実行委員会の段階で、ほぼ決まっているとのことだ。毎年、一番人気は食べ物系だ。出し物の選択を自由にすると、食べ物系ばかりになってしまう。そこで、食べ物系は3年生のみ。食べ物系ができないとなると、次に考えるのはアトラクション系だ。お化け屋敷とかな。そうすると、食べ物系の次はアトラクション系ばかりになってしまうので、アトラクション系は2年生のみとなっている。
「じゃあ、なんだったら、やっていいんだよ?」
黒丸の説明の途中だったが、彰は思わずツッコミを入れた。
「1年生の出し物は、展示系だよ」
「はあっ?」
彰は思わず声をあげたが、食べ物系もだめ、アトラクション系もだめとなれば、残るは展示系ぐらいだろう。もっとも、展示系といっても、劇をする、歌う、楽器を演奏するといったパフォーマンス的な演出は認められているとのことだった。
そうなると、何をテーマにするかだが……
「残念ながらテーマも決まっている」
毎年引き継がれたテーマの中から、各クラスが希望を出して選択し、競合相手がいる場合はくじ引きになるとのことだった。テーマをフリーにすると偏るかららしい。
「庄司くん、ほんとに僕の話、聞いてなかったんだね」
黒丸のジト目が痛い。
なぜか相談されている立場のはずなのに、少しずつ居心地悪くなっていく。彰は、慌てて黒丸に先を促した。
「1Cのテーマは〝AIと人間の共存〟だよ」
ああ、なんとなく思い出してきた。食べ物系はNG、アトラクション系もNGという説明を聞いて、徐々に下がってきたクラスのモチベーションが、テーマを聞いた途端、地の底まで、ズドンと落ちたのだった。
今、クラスの雰囲気は最悪だ。黒丸以外の全員がやる気をなくし、「壁新聞でも作っときゃいいんじゃねえの?誰か頼むわ」と、口には出さないものの、みんながみんなそう思っていた。今日も今日とて、本来は授業後に残って文化祭の準備に充てるはずが、気が付けば全員帰ってしまい、逃げ遅れた彰が、黒丸にしがみつかれたというわけだ。
「話はわかった。だけど、何で俺なんだ?」
「え?」
「いや、だから、俺に相談しても仕方なくないか?」
彰も、自分が、クラスで嫌われてるとまでは言わないが、空気のような存在だという自覚はある。一番やる気のなさそうな男に、なんで黒丸は相談を持ち掛けてきたのか。
「彰くん、パソコン得意でしょ?」
黒丸は食いつくような目で彰を見た。
「は?いや、別に、得意ってわけじゃ……」
「情報の授業で、僕にいろいろ教えてくれたじゃない?」
「いや、それは、お前があんまりにも進んでいなかったからで……」
高校には「情報処理」と「情報理論」という必修科目がある。「情報処理」では、データ処理や基礎的なプログラミング、ネットワーク構築について学ぶ。「情報理論」は、情報リテラシー(情報の信頼性を見極め適切に活用すること)や社会における情報活用について学ぶ。簡単に言うと、「情報処理」はPC操作の実技で、「情報理論」は座学だ。現代社会では、生活においても職業においても情報処理が必須なため、2030年頃から小・中・高一貫で教育課程に取り入れられていた。
今や、情報活用能力は、職種に関わらず、誰にとっても必要な時代だ。だからといって、情報処理が当たり前のようにできるのかというと、そんなわけでもない。「英語なんて学校で習ってるんだから、誰でも話せるでしょ」と言うようなものだ。できる人はできるし、できない人はできないのだ。
彰は、どうなのかというと、情報ができる人だった。ぼっち体質なので、好きな音楽をやるのに「みんなでやる」という発想はなく、そうなると一人で音楽づくりができるDAW(Digital Audio Workstation)しか選択肢はなかった。いわば、必要に迫られてPCの操作ができるようになった。
PC操作に慣れた人にとって、キーボードもマウスも当たり前のように使えるが、実際のところ、どちらも特殊技能で、普段の生活では、スマホのタッチパネルと音声入力で事足りる。ブラインドタッチ(画面を見ずに文字入力する技能)もマウスカーソルを合わせることも覚束ない人は、世の中にいくらでもいるのだった。
黒丸は他教科の成績は優秀なので頭はいいはずだが、PCの操作には慣れていないらしく、スプレッドシート(Googleが提供している表計算アプリ)の入力に四苦八苦していたので、彰が見かねて口を出したのだった。もう半年前のことだが。
「頼むよ。僕にはもう限界なんだ。このままだと、壁新聞展示場で終わっちゃう」
「えっと……いいんじゃないか、壁新聞展示場で」
彰は全く熱の入らない声で言った。壁新聞貼るだけなら、誰も来なさそうだから楽でいい。当日の会場係とかも、いらないだろうしな。
「だめだよ!」
「うわ、びっくりした」
突然、大声を出した黒丸に仰天して、彰は思わず仰け反った。
「庄司くん、文化祭は高校生で3回しかないんだよ!」
「そりゃそうだろ」
「その3回しかない1回を、誰も読まない壁新聞と向かい合って過ごすのかい!?そんなの青春の無駄遣いじゃないか!」
「青春って、今時おまえ……」
黒丸の勢いに圧倒されて、しどろもどろになったが、正直、彰には、文化祭に情熱を燃やす価値が、さっぱりわからない。
「庄司くん、わたしにアイデアがあるんだけど」
不意に女子の声がして、彰は、ぎょっとして振り返った。
「蟻宮、いつの間に」
庄司の背後には蟻宮が立っていた。蟻宮は、教室では、彰のことは「彰くん」と呼ばず、他の男子と同じように「庄司くん」と呼んでいた。蟻宮としては、注目を集めないように気を遣っているつもりなんだろうが、そもそも蟻宮に声をかけられる男子は彰以外にいないので、蟻宮は気付いていないのだろうが、実は相当に目立っていた。
「いつまで経っても来ないから様子を見に来たのよ。もう、みんな下校しちゃったよ」
蟻宮の言葉を聞いて、黒丸があんぐりと口を開けた。
「庄司くんは、やっぱり蟻宮さんと付き合ってるのかい?」
「やっぱりって何だ!? 付き合ってねえよ!」
彰は速攻でツッコミを入れた。
蟻宮は、うっすらと顔を赤らめている彰のことはスルーして、言葉を続けた。
「わたしが力を貸してもいい。だけど、一人は嫌。庄司くんが矢面に立ってくれるならいい」
俺を弾避けにするつもりか?
だが、彰がツッコミを入れるより早く、黒丸が言い切った。
「蟻宮さん、もちろんそれでいいからお願いするよ!」
「おい、おまっ…」
「わかった。明日までに準備してくる」
「え、ちょ、蟻宮、まっ…」
「庄司くん、僕らは一蓮托生だ。死ぬ時は一緒だよ!」
勝手に感激した黒丸に、彰はがしっと両肩をつかまれ、激しく揺さぶられた。「俺はやるとはひとことも……」という彰のか細い言葉は、もはや、その場の誰も聞いていなかった。
もはや彰の逃げ道はなかった。
「……わかったよ。だけど、俺の意見が、みんなに通るとは思えねえけどな」
彰は紙をがしがし掻いた。どうにでもなれ!という心境だ。
「そこは、任せておいてほしい。腐っても学級委員だ。説明は得意だからね」
腐ってんのかよ?と彰は不安しかなかったが、蟻宮がプランを立て、彰が指揮し、黒丸が音頭をとる。どうせ2週間しかないのだ。失敗したら、壁新聞展示場になるだけだ。
「はあーーーー!めんどくせーーーーーー!」
心の叫びが漏れ出したぐらいは、しょうがないよな?な?
「AI占い?」
そこからは急展開だった。翌朝、蟻宮が、持ってきたプランを彰と黒丸に説明し、その日の午後には学級会議で出し物として提案されたのだ。最初に黒丸が、「プロデューサーを庄司くんにやってもらう」と紹介があり、彰が出し物の具体的な内容を説明することになったのだ。
占いと聞いて、男子は無反応だったが、女子は興味を示したようだ。
「庄司くん、どんな占いなの?」
横垣真奈美という女子が質問した。スポーツが得意で気さくな性格で、男子からの人気も高い。
「音声で質問すると、AIが質問内容を判断し、答えてくれる。占いの内容ごとに5つのAIを使い分けるから、そうだな、感覚的には5人のAI占い師がいて、悩みに答えてくれる感じだな」
「どんな内容の占いがあるの?」
次に質問したのは新常日和子。女子らしい女子といったら失礼かもしれないが、いつもグループで固まってきゃいきゃい騒いでいるタイプの女子だ。
「運勢、健康、学問、友人関係、恋愛の5つだ」
〝恋愛〟というワードに女子が一斉にきゃあと声をあげた。
「その占いって、どういう仕組みになってんの?」
次の質問は梶原五月。クラスの中でもギャルっぽい女子で、いつもなら、クラス会議の時は、かったるそうな顔をしている。
「使用するのはディープラーニング型のAIで、そのジャンルに特化したラーニング(インターネットから情報を収集して蓄積すること)を重ねてある。制作者の話によると、5年分の学習が蓄積されているそうだ」
彰の説明を聞いて、クラスがざわっとした。授業で習っているので、AIの基本的な仕組みは、みんな理解している。彰は、蟻宮が用意したメモを読み上げているだけだが、聞いたクラスメイトは、「ほーう!」と感嘆の声があがった。
「すげえ」
「AIを一から育てたってことか」
興味なさげだった男子からも、つぶやきの声があがった。
「はい、はーい!わたし、試してもいいですか?」
横垣が手を挙げた。
彰が蟻宮に視線を向けると、蟻宮が頷いた。
「ああ、もちろんだ。試してもらえるとありがたい。準備するから、力のある男子は手伝ってくれないか」
彰の声に応えて、数人の男子が前に出た。教室の扉は片開のスライドドアになっていて、ストッパーを外すと、完全に壁の中に押し込むことができる。そうやって広げた入り口から、2m四方ほどの巨大な立方体が教室の中に押し込まれた。腰の高さまでが不透明、上部は透明な素材でできていた。
「この箱は、そこの共有スペースから借りてきた。個別学習に使うためのもので、音声を遮断できる。この中にタブレットPCを設置して、お客さんに入ってもらう段取りだ」
集中して勉強できるようにと学校が購入したものだが、密閉性が高いにも関わらず箱内に冷暖房がないため、特に夏は蒸し暑く、とてもじゃないが勉強できないということで放置されていた。それを蟻宮の指示で、黒丸が借りてきたのだった。欠点の蒸し暑さも、文化祭のある10月末の気候なら問題ないだろう。持ち運びを前提とした設計のため、簡単に持ち運びできる。
「ゆっこと、ののんと一緒でもいい?」
横垣が尋ねた。ゆっことののんが誰かは知らないが、箱の大きさから3~4人が入っても大丈夫そうだ。
「ああ、どうぞ」
彰が言うと、横垣、篠原、安島の3人がささっと出てきて、きゃあきゃあ言いながら箱に入った。箱の扉を閉めると声は遮断されて、何を言っているかは聴き取れなくなった。彰たちは、箱の半透明の部分から、横川たちが大はしゃぎしながらタブレットPCを操作する様子を見守った。ふと彰が蟻宮に視線を移すと、蟻宮も、真剣な様子で横川の横顔を凝視していた。
やがて、最後に「きゃーっ」という嬌声が箱を突き抜け、横垣たちが出てきた。
「庄司くん、すごいよこれ!」
横垣が上気した顔で言った。
「なにがすごかったんだ?」
彰も他のクラスメイトも、きょとんとした顔をした。
「あ、そうか、箱の中の声は、外に聞こえないんだっけ」
篠原が言った。
「最後の悲鳴だけ聞こえたけどな」
横垣たちは、質問に答えず、口々にすごい!すごい!と興奮した様子で言いながら席に戻った。
「俺も試してみていい?」
古館洋一が手を挙げた。お調子者の男子で、男子にも女子にも友達が多い、いわゆる陽キャだ。
「ああ、もちろん」
彰が答えると、古館は一人で箱に入り、普段のおちゃらけた様子も見せずに、意外なぐらい真剣な表情でタブレットPCを操作していた。しばらくして、箱から出てきた古館は女子たちとは正反対に、すっきりした顔をしていた。
「庄司」
「なんだ?」
「すげえよ、これ。なんでも答えてくれるぞ。しかも、俺を傷つけないように言葉を選んでな」
傷つけるって、何、聞いたんだよ、お前?と思いながらも彰は黙って頷いた。
その後も、何人かが代わる代わる箱に入り、箱の外からは、夢中でタブレットPCを操作する様子と、時折、「わーっ!」とか「きゃーっ!」とかいう悲鳴じみた声が聞こえるのみだった。
「よし、じゃあ、一通り体験したところで、聞きたいんだけど、1Cの出し物は、これでいいかな?」
黒丸が全体に尋ねた。
「いいんじゃねえの」
「準備も楽そうだしな」
「わたし、友達も連れてくる!」
賛成の意見が多いようだ。
「よし、それじゃあ……」
「ちょっと待って」
黒丸が決定を伝えようとしたとき、一人の女子が固い表情で手をあげた。
高野だ。9月半ばに蟻宮に絡み、反撃パンチをくらって、その後はおとなしくしていた奴だ。
「さっき、制作者がいるって言ってたけど、そのAI、庄司が作ったの?」
「いや、俺じゃない」
「じゃあ、誰なの?」
彰は言葉に詰まり、思わず蟻宮の顔を見た。蟻宮は静かに頷いた。
「蟻宮だ」
ざわざわっというざわめきが教室中に広がった。
「そのAI、信用できるの?」
「どういう意味だ」
庄司は、高野に思わず問い返した。蟻宮が嫌いだからって、蟻宮が作ったAIは信用できないとでも言いたいのか?
「AIって学習したことを次に生かすんでしょ。情報の授業でも習ったじゃない。個人情報をAIに伝えてはいけないって」
それは確かに。
「……わ、わたしは、何も、蟻宮さんが信用できないって言ってるわけじゃないのよ。ただ、AIを信用していいのかなって……」
「わかってるよ」
蟻宮が立ち上がり、教室の前に出ると、くるりと振り返り、みんなを見て言った。
「わたしは、この5人のAIと、小学生の時から話してきた」
「それって、小学生の時から友達がいなかったってことか?」
思わず口に出した彰を、蟻宮がギンと睨み、彰は口を堅く閉じた。
「AIは完璧じゃない。間違ったことも言うし、まだ未完成だと思う」
教室中の視線が蟻宮に集まっていた。食い入るような視線に、蟻宮は正面から立ち向かった。
「まず、言っておくけど、この子たちは人の秘密を漏らしたりしない。わたしが、そういうふうに設計した。命の危険があるときを除いて、取り込んだ情報をネットワークを含む外部へ流してはいけないっていうね」
教室がしんとなった。
「この子たちは、わたしの秘密を一番たくさん抱え込んでる。もし、わたしが、この子たちを信用できないってなったら、今日、ここに連れてきていない」
蟻宮の真っ直ぐな言葉に高野が息を呑んだ。
「AIのこと信用できないって思う気持ちはわかる。ううん。高野さんだけじゃない。みんなが持ってる不安だと思う。だからこそ、『AIと人間の共生』ってテーマにふさわしいんじゃないかな。この子たちの言葉は予言じゃないから、外れる時もある。だから〝占い〟として説明するつもり。最後はお客さんが自分で判断してほしいから。みんなには、その、AIを信用できないって思いを、ちゃんと、お客さんに伝えてほしい。最後は自分で判断してほしいから。それがAIと共生するってことじゃないかな」
高野は、蟻宮の言葉を聞いて、しばらく黙ったままだった。そして、口を開いた。
「蟻宮さん、わたしは、このAIに、〝友達関係〟の〝占い〟をしてもらったの。わたしが話したのは、あなたとの関係についてよ」
蟻宮は目を見開いた。
「AIは、『蟻宮さんを信用するかどうかは、私が決めることではありません。あなたが自分で決めることです。でも、信用していない人の言葉を信用することはできないので、一度だけ信用してみてはどうですか』って言ったの」
蟻宮は目を見開いた。
「だから、わたしは、蟻宮さんを一度だけ信用する。あなたが作ったAIを一度だけ信用することにするわ」
高野は、そう言うと、照れくさそうに顔を背けた。
。これは、AIじゃなくて、わたしの判断よ」
高野は、そう言うと、静かに腰を下ろした。
「えっと、じゃあ、出し物は決定ってことでいいかな?」
黒丸の問いかけに、教室からは「おー!」という歓声が上がった。誰もが、クラスの出し物が決まらないことに、もやもやした気持ちを抱えていた。その淀んだ空気が、〝AI占い〟というアイデアを与えられて吹き飛んだ。「誰かが解決してくれないかな」という他力本願な気持ちはあったものの、文化祭を楽しみたくないわけではないのだ。
こうして、ようやく1Cは、文化祭に向けて船出した。文化祭まで、あと13日……
うん。
学園物になってきましたね。そうかー。こっちに曲がるのかー。
はい。今日も読んでくれてありがとうございます!
このお話は、言ってなかったけど、10年後ぐらいの近未来を想定しています。なので、高校の教育課程もAIも全て想像の産物なので信用しないように!(笑)ただ、いろんなことを調べて、そこから推論したことを基に近未来の社会を構築しています。言ってみれば「未来の時代考証」をしています。こんな未来が実現できたらいいなあ。そんな思いを基に書いていくので、ちょっと説明がくどいところは、ほんとにごめんなさい。今後も読み続けてもらえるとうれしいです。




