表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブラックな戦隊ヒーロー ケンジの憂鬱  作者: 双鶴


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/17

16話

 月曜の朝、ケンジは自由が丘の防災倉庫にいた。

 連盟の新プロジェクト「ヒーロー・アクション・ユニット」が始動したのだ。

 目的は、地域の“声”に応えるだけでなく、現場に入り、支援の手を差し伸べること。


「今日は高齢者宅への防災グッズ配布と、保育園の避難訓練補助。午後は介護施設の送迎支援です」


 ミナミがタブレットを見ながら指示を出す。

 ケンジは、元オーロラブラックのタカヤ、サンシャインピンク、そして地域ボランティアと共にチームを組んでいた。


 午前中、高齢者宅を訪問したケンジは、足の悪い男性に声をかけた。


「こんにちは。防災グッズをお届けに来ました。階段、手伝ってもいいですか?」


「ヒーローが、こんなことまでしてくれるのかい?」


「ええ。戦うだけがヒーローじゃないですから」


 午後、保育園では避難訓練が行われた。

 サンシャインピンクが子どもたちを誘導し、ケンジは園庭の安全確認を担当した。


「先生、ヒーローって、地震のときも来てくれるの?」


「もちろん。困ってる人がいたら、どこにでも行くよ」


 その言葉に、子どもたちは笑顔で頷いた。


 夕方、介護施設の送迎では、タカヤが車椅子の操作を担当し、ケンジが付き添いをした。

 利用者の女性がぽつりとつぶやいた。


「昔、テレビでヒーロー見てたけど、今は目の前にいるのね」


 ケンジは、少し照れながら答えた。


「テレビには出ないけど、ここにはいます」


 その夜、連盟の活動報告がSNSで拡散された。

 「#動くヒーロー」「#地域支援」「#ケンジの実働」がトレンド入りする。


 一方、オーロラ戦隊本部では、プラチナ長官が報告書を破り捨てていた。


「“ヒーロー”の定義を奪われるわけにはいかない。次の一手を打つ」


 その言葉と同時に、長官は新たなプロジェクトを立ち上げた。

 「AI戦隊・秩序強化部隊」――街頭での“無許可活動”を監視・排除する部隊だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ