表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

プロローグ

※この作品には、教師と生徒の関係をテーマにした描写が含まれます。

※未成年と成人の恋愛が直接的に描かれます。

※倫理面を重視し、恋が「想いとして留まる」形で描かれます。

校庭では、別れを惜しむ同級生の声が飛び交っている。

せっかくの晴れ舞台なのに風は荒れ狂っている。


私はひとり、人気のなくなった校舎にいた。

かつて教師の怒号が響いた廊下、教科書を抱えて駆け上がった階段、友達と笑い合った教室。

あんなに騒がしかった場所が、今は忘れ去られたように静まり返っている。


壁に貼られた祝電。

そこに記された名前を指でなぞる。


---泉 洋喜(いずみ ひろき)


その名前を追った瞬間、堰を切ったように涙が溢れた。


「なんでかな…卒業式では泣かなかったのに…どうして、あなたの祝電で泣いちゃうんだろう…」


すすり泣きだけが、がらんとした校舎に響く。


もしも、あの日あの時、ほんの一言でも伝えられていたら…

「ありがとう」

その言葉だけでも、ちゃんと面と向かって言えたら、少しは違ったのだろうか。


今さら後悔しても、時は戻らない。

笑った顔も、何気ない会話も、時には冷たく響いた言葉さえも。

すべてが私の心に刻まれて、消えない。


思い出すたびに胸は締め付けられる。

それでも、私は忘れたくない。

後悔と一緒に、この想いを抱いて生きて行く。


これは、私と先生の、誰にも言えなかった恋の記憶。

そして、私の中だけに残る、切ない物語。

更新が不定期になるかもしれませんが、必ず連載終了できるよう、頑張ります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ