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春に溶けていく

春の光が、教室の窓を照らしていた。
新しい制服に袖を通した日、
一ノ瀬那奈は、社会科教師・泉洋喜と出会う。
黒板のチョークの音。
校庭の風。
そのすべてが、彼の声と重なっていく。
恋なんて、してはいけないのに。
それでも、彼の笑顔を見つめるたび、
世界が少しずつ色づいていった。

春風だけを残したあの別れ。
——その日から、時間が止まったままだった。

数年後、大学三年の秋。
教育実習で訪れた学校で、那奈は再び"彼"と出会う。

「初めまして。泉洋喜です。よろしくね」

先生は、もう彼女を覚えてはいない。
けれど、その声だけが、変わらず胸を震わせた。

思い出せない先生と、忘れられない生徒。
すれ違う季節の中で、
二人の春が静かに、再び溶けていく——。
プロローグ
2025/10/28 23:58
第一章:出会い
2025/10/29 19:26
第二章:小さな会話
2025/10/29 19:44
第三章:揺らぎ
2025/11/09 02:59
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