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ローストディアと、とんかつソース

いま、美味しいとんかつを食べるためにソースを作ろうとしています

作ったことないけど、とりあえず思いついた食材を全てすりおろして煮込めばできるのではないかと

そう思っております

なので、原材料名が書いてあるところを思い出しつつ

食材を刻んでいく、トマト、玉ねぎ、これが最初の方にかいてあったのは間違いないと思うんだ

原材料名は入っている量が多いものから書いてあるって聞いたことがある

だから多そうなものから投入していき、あとは煮込みつつ味をみて

必要そうな食材やらスパイスやらを足していこうと思う

買って来た食材は全部すりおろして投入だ、スパイスも全部入れる

あとは、澱粉なんだけどちょっと澱粉だけ取り出すのはめんどくさいから

じゃが芋をすりおろして入れちゃう、どうせトロミが必要だしいいでしょう・・・だぶん


あとはひたすら煮込むだけだ

なんかテレビで見たことある気がするんだけどすんごい時間を煮込むみたいな

確かにあんな黒に近い茶色になるまで煮込むなんて一体何時間かかるのだ

わからんががんばろう    うん


煮込んでいる間に、ワインも手に入った事だしローストディアでも作ろう

じつは家のキッチンにはオーブンがついているのだ、使っているの見たことないけどね

なのでちょこちょこ様子をみながら焼いていこうと思う

ローストディアにはしっかりした味をつけて

香草を乗せて周りにはじゃが芋、にんじん、玉ねぎをゴロゴロと置き

最後に油を回しかける、これは奮発して買ったオリーブオイルてきなやつだ

準備ができた、オーブンに入れて焼いていく。あとは様子見だ

美味しくなりますようにー


時々のぞいてみるジュワジュワいってる、おいしそうー


とんかつソースも時々混ぜてしっかり見ておく

まだまだぜんぜん薄い茶色って感じだ、あんな色になるのかほんとに


ボアの肉はどんな感じなんだろうか?少し切って焼いて食べてみる

うーん、ちょっとやっぱりクセがあるし固めだ、これはこれで美味しいんだけど

柔らかくするのと、食べやすくするために漬けこんでみようかな


薄めにきって、玉ねぎ、リンゴ、ショウガ、ニンニク、をすりおろす

あとちょっとワイン、これに漬けこんでおく。

あとは、食べたい時に塩を振って焼こう

まあ、不味くはなんないでしょう



ご飯を仕込んでいるとアモラが帰ってくる

アモラ「ただいま」

「おかえり」

アモラももう5才大きくなったし、生意気にもなった

あんなに可愛かったのに

アガゴリになにか言われているのか私には悪態をつくようになってきた

大丈夫だろうか?アガゴリのようにはなって欲しくないんだけどなー

そういえばアモラの適性検査はなんだったんだろうか?聞いていなかったな


「アモラ?学校の適性検査はどうだったの?」

アモラ「・・・・火だったけど」

「そうなの?良かったねー。もう魔石を光らすのはできるようになった?」

アモラ「・・・・まだ。」

え?まだ?? 学校が始まって数か月たつよね?

「そうなの?難しい?」

アモラ「わかんない」  わかんない?なにがわからないんだろ?

「うーん、なにがわからないの?」

アモラ「魔力?」  魔力を感じないってこと? そんなのもあるものなの?

「アモラちょっとこっちおいで?」

アモラは嫌そうにこっちに来る  そんな顔せんでも・・・・

「目をとじて、ここ、ここを意識して?」

うん、ちゃんと魔力があるのがわかるよ、無いわけじゃない感じれてないだけだ

アモラ「わかんない」

「そのままここを意識しててね?」  手から魔力を出してアモラのお腹に少量おくる

「わかる?」

アモラ「わ、わかる」  おお、感じれるじゃないか


「じゃ、そのままその感じたものが動くように意識してみて?手のほうへいけーーって」


目を閉じて集中している、アモラの手にカラ魔石を乗せた

もう一度アモラのお腹に手を当てて魔力を感じて見る

うん、ゆっくりだけど動いている。がんばれーー

「魔力を動かすのは集中することと、思いの強さだよ。強く思うんだよ動け~って!」


アモラが手にした魔石がゆっくり光り出した やったじゃん


「アモラ、魔石をみてごらん?」


アモラ「!!!!ひかった!」

「おめでとう、ふふふ。今日はお祝いだね。あとは練習あるのみだよ。」


アモラ「やったぁぁあー」  そのまま走って行ってしまった


アモラは少し魔力を感じにくい体質みたいだな

いっぱい練習してくれるといいんだけどな、ちょっとボヤっとしてるところがあるからなー


ま、魔力操作ができるようになればあとは全部応用編みたいなもんだし

大丈夫でしょ、今日はローストディアだしお祝いだね


オーブンを覗けばもうかなり良い感じだ  おいしそーーー


とんかつソースはまだまだって感じだ これは根気がいるな



とりあえずローストディアを仕上げようかな

天板にたまった肉汁をフライパンにうつし、火にかける

にんにく、たまねぎのすりおろし、ワイン、ミックススパイス

これでしばらく煮詰めて・・・・・。

ホントはしょうゆを入れたい、ああ、しょうゆ

まだなんだよな出来てないのだ、ちょこちょこ混ぜて確認しているけど

だんだんしょうゆになろうとしているのは感じる

ああ、はやくしょうゆにならないかなー


ローストディアのはじっこを切ってソースを付けて、味見だ

うんまああああああああ、鹿って美味い

ジッテさんの言う通りだ、綺麗な赤身にクセの少ない味

うますぎる、コレを夕食に出すのもったいない気がしてきた・・・・・



付け合わせの野菜も絶対おいしいわコレ

パンも切って並べて、あとは具少なめスープ。メインがあるんでね


よし、ごはん完了だ


なんてやっていたら父が帰ってきた

さあ、ご飯にしようアモラとアガゴリを呼ぶ


ローストディアを切ってソースをかける、付け合わせの野菜ものせる

まるでフレンチじゃないか、最高だ


配膳が終わるころにはみんな席についた


「今日はごちそうだよ、アモラが魔力操作できるようになったんだよ」


父「すごいじゃないかアモラ!よくやったな」

アガゴリ「よかったね、アモラ」


うんうん、よかったね。アモラもえへへへへと照れくさそうだ


さあ、おいしいご飯たべましょう


ローストディアを一口   うんまああああ

やっぱりおいしい、たまんない

この付け合わせもすんごくいいお味ですー


父「これは何肉だ?」  いつもは話かけないのによほど美味しかったんだろう

「フォレストディアだよ、狩ってきたの。」

父「狩って来ただ?お前俺に黙って町の外にでたのか。」  


そうきたか・・・・。


「冒険者やってるからね、依頼で外にでることもあるよ」

父「俺に黙って外にでるなんて俺をバカにしているのか?なめるなよ。」

なんでそうなるのか

「許可が必要だなんて思わなかった、食費を稼いで肉を取って来る必要があったしそれはちゃんと言ったはずだけど。こういう食事がしたいなら外に出る必要があるの。」


父「なら稼ぎがあるはずだろう、なぜ俺に渡さない」

「だからそれは食費だって、野菜を買ったり調味料だって買わないとご飯つくれないでしょう。」

父「稼ぎがあるなら余分な金がないわけじゃないだろう。それを渡せ、俺が管理する」

 

なに言ってんだこいつは


「余裕がある月のぶんは次の月の食費になるの、月の収入が決まっているわけじゃないからね。だから余分なお金なんてないの。」

父「じゃあ今ある分をよこせ」


ほんと何言ってんだこいつ、金がなくなったのか?


「明日からのごはんはどうするつもり?」

父「肉が狩れるんだろう自分で狩ってこい。ごちゃごちゃうるさいぞ黙っていまある金を出せ。俺が優しいうちに言う通りにしておけよ」


ダメだこいつは終わってる

もうめんどくさいや


もっていた金貨2枚を渡す


父「やっぱり持っていたか、がめつい奴め。次からは素直に出せよ。」


どっちががめついんだ しかもこれからは定期的に巻き上げるつもりか?

まじで救えないな


もう豪勢なご飯は出さない 二度と 

こいつに食わせるご馳走はねえ


せっかくのおいしいご飯が台無しだ 食欲も失せた

塊は収納にしまってあるしまた今度食べよう



もう放っておいて自分の部屋にいく


はあ





ため息が出た

ありがとござした!

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