ソースを求めて 試行錯誤
せっかく大物を狩りできたので料理しようと思ったんだけど
気づきました、ワインがない 料理酒的なものがないのだ
ローストもステーキもソースを作るならワイン欲しいよね
できれば、みりんとかも欲しいけど
みりんってどうやって作るんだ?
はじめての大物だしせっかくなら美味しくたべたい
なので明日ワインを買いに行くことにして今日はいつも通りのご飯にする
晩御飯を仕込んでいる間にラードを作ることにした
刻んだ脂身に少量の水をいれて弱火でひたすらコトコトだ
時々まぜておくのも忘れずに絶対焦がしたらダメだからね
脂身がきつね色になったら火をとめて布でこして不純物を取る
こしてもあんまりだった 不純物が多い気がする、布の目が粗いからだろう
お玉ですくってそこに浄化をかけてみる 「浄化」
おおキレイになった、これでいいじゃん
精製水が作れるからイケると思ったんだよね 良かった
これでラードの出来上がりだ 揚げ物の完成までもう少しだ
とんかつが食べたいたいんだけどソースがない
作れるんだろうか?やってみようか。たくさんの野菜と果物、香辛料が主な原料だったはずだ
あとは、澱粉が入っていたはず そんなの入ってんだって思った覚えがある
あとは砂糖とかの甘味料、塩味、酸味、甘未、香辛料の刺激全部が入ってる感じだよね
明日の買い物の時に買えるもの全部買って試してみるか・・・・
そうと決まれば早く寝よう!って思ったけど
とんかつを食べるにはパン粉がいるな、と思ったらおろし金いるじゃん
と思い立ったらそこからおろし金を自作した。
おろし金って売ってるの見たことないんだよね、なので作った
粗めにおろせるようにトゲもしっかりしたやつだ
はーこれで寝れる、明日の買い物楽しみだーーー すやぁ
翌朝、いつものルーティンを終わらせてすぐ買い物に出かける
目的はソースの為のモロモロ
ワインが手に入ればいいな、とりあえず野菜と果物は目についたもの全部買っていく
にんじん、たまねぎ、じゃが芋、トマト、りんご、柑橘っぽいやつ
思いつくものは全部買って
あとは砂糖、これが高いんだ。両手に乗るくらいの容器で金貨2枚
これは一気に使うもんじゃないし仕方ないから買った
かなり気合がいったけどね・・・・
買い物の時にワインを売っているところを聞いたんだけど
どうやら酒場にしか売っていないみたいだ・・・
なんてこった料理には使わないんだろうなみんな
また、ポルモットさんに頼むか?
でもなーなんか忙しそうだしすごく気が引ける
こんな、私の食欲を満たすためだけに動いてもらうのは・・・
誰か大人に買いにいってもらうとか・・・・?
そんでお礼になにか渡すとか・・・?
どうしようかー?なんて考えながら歩いていたら
「こんなとこで何やってんだ?」 声をかけられた
振り返ると なんと ダンギルマスだ
「あ、ギルドマスター。私はお買い物してたんですけど。ギルドマスターこそどうしたんですか?」
ギルマス「そうか、俺は商業ギルドにちょっと用があってな、それよりどうした?かなり難しい顔してたぞ?なんか悩み事か?大人に頼れって言っただろ、話してみろ。」
おお、なんて運のいい 頼んでみようか
「実は・・・」 かくかくしかじか ワインをどうしてもゲットしたい、料理のために!
と、熱弁した
ギルマス「な、なるほど?そんなことであんな難しい顔してたのか。しかし料理のためにワイン?なんてもったいないこと言うんだ飲むためのもんだぞ。」
「ちっちっちっ、わかっていないですねーお酒を使うことで深みや奥行きが出るんですよ!そうだ!協力してくれたら料理ができた時にご馳走します!!買ってきてくれませんか?」
ギルマス「お前の料理ー?うまいのか?それによるがな・・・」
これはめっちゃ疑われてるな、しゃーないな
必殺ジャーキーを一枚取り出す シャキーン
「さあ、ギルマス。これを食べて下さい。」
ギルマス「なんだコレ?ジャーキー?」 「ほら!」口に突っ込む
ギルマス「ふぁにすんふぁ!」 もっぐもぐもぐもぐもぐ 静かになった
表情がどんどん変わっていく おもしろ
怒っていたのがだんだん困惑して いまは目を閉じて味わっているみたいだ
ギルマス「これはどこで手に入れた?」
「私の手作りですよ。料理の腕信じてくれません?」
ギルマス「なにぃ!?これをお前が・・・・?本当なのか?」
「ちゃんとお金も渡すので買ってきてくれたらジャーキーももっとあげますよ?」
ギルマス「のった。」 即答だよ ジャーキー強し
「ありがとうございます。今買っといてもらわないと次買えるかわからないんで多く買って欲しいんですけど、一番安いワインをタルで買うとしたらいくらくらいですか?」
ギルマス「タル?そら太っ腹だな。そうだな一番安くても金貨4枚ぐらいだな。」
「じゃあ、はいこれでお願いします。」 そう言って金貨を渡そうとする
ギルマス「いらねえ、その代わりにジャーキーをもっとくれ。」
「ええー、ジャーキーは金貨4枚分も渡せないですよ?いいんですか?」
ギルマス「ああ、かまわん。うまいメシを作ってくれんだろ?それでいい。ついてこい」
そう言って歩き出すギルマス そういうならまあいっか
ツボを渡しておけばいいや
ギルマス「ここで待ってろ」 「はい」
酒場の看板があるところに入っていくギルマス
ここが酒場かー、いかにもって感じだ しばらくして出てくる
肩にタルをかついで すごい ほんとにタルだ
ギルマス「ほら、これで足りるか?」 そう言って地面に置いてくれる
「もちろんです、ありがとうございます。助かりましたー、コレ約束のジャーキーです。」
ジャーキー入りのツボを渡す
ギルマス「おお!めっちゃあるじゃねえか、やったぜへっへっへっへっへ」
そんなに嬉しいのか ジャーキーストックしていて良かった
ワイン樽を収納にしまっておく
ギルマス「じゃあな、なんか困ったらまた言えよ。ジャーキーで手を打つぜ。」
ギルマスがジャーキー狂いになってしまったかもしれない・・・・
「あ、はい。ありがとうございましたー」
手をふってバイバイしておく
だいたいの事はジャーキーで解決できてしまっている現状に驚きつつも
目的は達成できたので良しとする
買えるものは買えた気がするからそろそろ帰ろうか
と、歩いていたら 見つけたんです 「ごま」
しかも白ごまだ、ごまなんて絶対いるでしょ
ということで買いましたいっぱい とんかつソースにすりたてのゴマ
最高でしょ
控えめに言っても さいこう
さあ、家に帰って ソースの試作だ
ここからは実験になってくるけど
美味しいモノをたべるためだ レシピさえできればまた食べれる
がんばるぞーーーーーー
ありがとござした!




