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おいしいジャーキー

いま大量のねずみさんジャーキーを作っています

20匹分のジャーキーはすごい量になった これなら沢山くばれそうだ

でもスパイスがもうほぼ無い 買いに行かないと


ついでに商業ギルドにお礼を言いに行こうかな

オドさんとうまく話しできましたーって

みんなで分けれるようにツボにジャーキーを入れて持っていこう

これでよし


さっそくスパイス屋さんにいく

前回と同じスパイスを買う、多めに買おうとしたが今は品薄なんだって 残念だ


次は商業ギルドだ、ついでに魔石バイトもしよう


受付のお姉さんに前回と同じ魔石をお願いします、とタグを見せるとすぐに持って来てくれた。仕事が早い


「あの、ポルモットさんはいらっしゃいますか?」

受付「はい、では個室に案内します。」 と言ってすぐ連れていかれてしまった


もしや登録だと思われた?  ああ、なんでか言っておけば良かったー


しばらくして、ポルモットさんは走って来た なんでだ?

ポルモット「すみません、お待たせしました。ご用件をお伺いします」

「あ、ごめんなさい。前回のお礼が言いたくてですね、オドさんと無事に交渉できまして。」

ポルモット「ああ、そういうことでしたか。それは大変良かったですね、オドさんはなかなかの頑固さんですからね。」

「はい、お酒が無かったら無理だったと思います、なのでお礼に来たんです。美味しくできたのでぜひギルドの方たちとも分けてもらえたらと思ってたくさんもって来ました。」

いいながらジャーキーの入ったツボを出す


「オドさんにも好評だったんです、お酒にあうって。」

ポルモット「これは、この香りは例のスパイスでは?」

「はい、そうですフォレストマウスをあのスパイスを使ってジャーキーにしました。」

ポルモット「ひとついただいても?」

「はい、もちろんです。」


ポルモットさんは匂いを確認して 一口食べる もっぐもっぐもっぐ カッ

見開かれた目に ビックリした

ポルモット「こ、これはあのスパイスと絶妙にあっていますね!マウスの独特な風味とマッチしてなんとも言えない味に仕上がっています。なんて美味いんだ!」


「き、気に入って貰えてよかったです。」

ポルモット「アルノーラさんすぐに商品登録すべきです!すぐに書類にします!!」

「え?あ?ポルモットさんがそう言うのなら商品登録しますか?」

ポルモット「はい!すぐに!!」


そう言って走って行ってしまった

そしてすぐ帰ってくる 書類を持って


作り方を口頭で伝えて、そのまま書類に書いてもらう


ポルモット「ほんとに簡単なんですね、これは町の近くのマウスが狩りつくされてしまう可能性がありますね・・・・・規制をかけておかないと・・・。」

「か、狩りつくす?まさかそんな・・・。」

ポルモット「いえ、冗談ではなく。マウスは狩りやすいけどそこまでいい肉ではないので人気は無かったんですけど、これはおそらくマウスでないと出ない滋味深さがあります酒のつまみにもそうですけどオヤツや携帯食にもいい。これは売れますよ。何としても早くスパイスを流通させなければ・・・。」


「あ、そういえばここに来る前にスパイス屋さんに行ったらスパイスが品薄だって言ってました

。」

ポルモット「そうなんです、お肉がおいしいスパイスミックスのお陰でスパイスの需要が一気に高まりまして、今ギルド員が必死に増産と輸入を進めている最中でして。これからスパイスもスパイスミックスももっとお求めやすくなるはずです!ええ、お任せください!!」


おお。ポルモットさんが燃えている

よっぽどあのスパイスミックスが気にって貰えたみたいで 嬉しい

しかも安く買えるようになるなら願ってもない

「頑張ってくださいね、応援してます。」


ポルモット「はい!お任せください!このジャーキーもきっと流通させてみせます!!」


いえ、それはただの差し入れなんですけど・・・・・

燃えていらっしゃるので水を差さないように それで終わりにして帰ってきた


ポルモットさんすごい熱だったな


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一方そのころ

ポルモットはツボを持って走っていた 

ギルド長室へ向かって


ポルモット「ぎ、ギルド長!大変です!!!」

ギルド長「なんだ、急いでいてもノックくらいしろ」


ポルモット「これを!」  そう言ってギルド長の机のうえにツボをドンと置いた


ギルド長「コラ、書類があるんだぞ。こんなものを置くんじゃない!」


ポルモット「いいから!これを食べてください!!」

そう言ってギルド長の口にジャーキーを突っ込む


ギルド長「ぐぅっ」  うめいて すごい顔で睨んでくるが関係ない

ポルモット「しっかり味わって食べてください。」


鬼のように険しい顔がだんだん困惑の顔に変わっていく


ポルモット「どうです?食べたことのないジャーキーだと思いません?」


ギルド長はツボからジャーキーを一つ取り出し 匂いをかぐ


ギルド長「もしやコレは・・・・・・・。」

ポルモット「そうです、あのスパイスです。しかもそれはマウスの肉で作られています。」


ギルド長「!!!?なんだと!?」

さすがギルド長、このすごさがわかりましたか・・・・。


ポルモット「わかって頂けましたか?」

ギルド長「商品登録は?」

ポルモット「もちろんしていただきました。」

ギルド長「でかした・・・・・・。して頂いた?」

ポルモット「実はこれ、彼女が私へのお礼で持って来て下さったものなんです。一つ食べて驚きましてねマウスの肉と聞いてこれは絶対登録させるべきだと判断しました。彼女はなんとも思っていませんでしたよ、ただ、差し入れに来てくださっただけです。」


ギルド長「はあ、相手がポルモットで良かった・・・・・・。おい、ツボをどこに持っていく気だ?」

ポルモット「どこって、これは私へのお礼ですから。当然私の物ですよ?」

ギルド長「・・・・・・何が欲しい?」

ポルモット「そんな、欲しいモノなんてありませんよ。」


ギルド長「ぐっ、たのむ・・・・すこし譲ってくれ。そんなにあるんだ少しくらいいいだろう?」


ポルモット「ジャーキーを優先的に買える権利でどうでしょう?」

ギルド長「とんでもない要求だな・・・わかった1年だけだぞ。」

ポルモット「そんなとんでもない要求だなんて、商人として当然の取引ですよ ふふふ」


ギルド長「おい、もうちょっと多くくれてもいいだろう」


ポルモット「がめついですねー」

ギルド長「そんなに一気に食べたら死ぬぞ、俺が消費してやる」

ポルモット「だいじょうぶですーちょっとずつ食べるんですーーー」




こうして商業ギルドからマウスを買い取りますと発表が出ると同時に数量制限もかかり

買取はするが一定数以上は買い取りしませんという方法で狩りすぎ抑制の対策も取られた


お肉がおいしいスパイスミックスの流通と共に広がったおいしいジャーキーは

広く愛され瞬く間に広がっていった


アルノーラは口座を確認していないが

いま不労所得はすごいことになっている

これに気づくのはもっと先のお話し・・・・・・・・・・・。

ありがとござした!

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