たのしいたのしい 狩り
今日は狩りです 念願の!
昨日は家に帰ってからたくさん料理した 作り貯めと明日のお弁当だ
買ってきたミルに お肉用のスパイスとか岩塩とかを入れて
さっそく使ってみた スパイスをかけた鶏肉は暴力的な美味しそうな匂いだ
あんまり美味しそうな匂いだったからか アモラが来た 仕方ないので少し切って食べさせてあげた
「んーーー」と言って走りまわっていたので美味しいのだろう
美味しいって言えよ
まったく
この激ウマなお肉はサンドイッチの具だ
たっぷりの野菜と一緒にパンへ挟む
パンはフランスパン風で外はパリッとしたやつだ
これが一番噛みきりやすい それが理由だ
他はもっと硬いしぎっしり系だ サンドイッチ向きじゃないのよね
できたものから収納に入れておく これでいつでも出来立てだ 便利
寝る前には胸当てを作る
肩の方と片胸を隠す形のものにする 型を取って実際に当ててみる
こんな感じだな
内側には当て布を付けて 穴を開けてから縫っていく
固定はベルトだ脇腹側のベルトをしめてつけれるようにした
実際つけてみる いいんじゃないか?
あとは使ってみて 微調整かな?
しっかり用意もしたし ぐっすり寝て明日にそなえよう
前日にしっかり用意をしたので 朝は余裕をもっていれた
みんなの出勤を見送り 自分の用意だ
胸当てをして 弓と矢筒と矢を持って
あとはナイフを1本と、予備にもう1本 これで完璧でしょ
いざいこう
町の門まで走っていく ジッテさんはもう来ていた
「おはよう!まった?」
ジッテ「いや、いま来たとこだ。」
「良かった」
ジッテ「じゃあさっそくいくか」
「うん!」
門番さんに冒険者タグを見せる これは出るときも入るときも必要らしい
なるほど
門の外に出ると 思った以上に広い世界が広がっていた
「うわぁー・・・・・・・・・・・・。」 感動だ
草原と、遠くへ続く道 遠くの方には森も見える
ああ、この草と土のにおい
すごくいい
来てよかった ゆっくり深呼吸して 感じる外の空気
ジッテ「すっげー広いよな。俺もはじめて出たときは感動した」
「うん、・・・・すごく気持ちいいね、いい匂い・・・。」
ジッテ「そうだな」
ちょっとの間外の空気を楽しんだら ジッテさんが説明してくれた
この街道を行けば モンスロスの町につくらしい
向こうがわに見える森は レーベルの森
浅いところは比較的安全だけど かなり広い森らしく奥にいけばいくほど
危険度は増すしオークやゴブリンも出るらしい
なので初心者は手前の草原で狩りや採取をするらしい
なるほど
草原の方に歩きながら話を聞く
草原にはラビット系とマウス系がいるらしいので
まずはそこから狩りをしてみようとのことだ
外にでて初めて気づいたのだけど 身体強化は視力も強くなるみたいだ
すごく遠くまで見える 学校じゃそんなに遠くまで見ることもなかったから気がつかなかった
そのことを言ったらジッテさんは笑っていた
かなり遠くにマウスがいるのわかる
ジッテ「狩りの時は風下を取ることと音に気をつけることだ、あいつらは音と匂いに敏感だからな。」
「なるほど、ならすごく遠くから射ればいける?」
ジッテ「当てられればな、ハハッ」
「ちょっとやってみていい?」
ジッテ「この距離を?まじかよ」
たぶん20メートルくらいだ
弓をつがえる よく狙って グッ 射る シュパッ ドッシュ
「お、いけた」
ジッテ「まじかよ」
走って見に行く しっかり刺さっている
ジッテ「矢で射て一撃で仕留めれることはあまりないから、こうやって喉を切って締める、これで血抜きもできるからな。」
ジッテさんは躊躇なくマウスの喉を切った
こうして見るとやっぱりグロい でも大事なことだ
「うん、わかった次はやらせて。」
ジッテ「怖がったりしないんだな?」
「正直ちょっと怖いけど、必要なことだから」
ジッテ「偉いな、グロくて吐くやつもいるからな。いつも肉食ってるくせにな。」
「確かにね、捌いたこともない人が大半だろうしね、ところでこれは美味しいお肉?」
ジッテ「マウスはちょっとクセはあるがうまいぞ」
「いいね、またいたら狩ろう。ところでジッテさんは解体はできる?」
ジッテ「そんなデカいやつじゃなければできるぞ、冒険者は絶対できたほうがいいけど冒険者ギルドでも頼める。どうする?教えようか?」
「はい、お願いします先輩!」
そこから解体の実習だ 布で鼻と口を覆ってしたけど
やっぱりグロテスクだ これはできない人もいるだろうなー
内臓は基本捨てる 骨と皮、牙とかは売れる魔物もいるから注意すること
マウスは肉以外は捨てる 外で解体するときは 内臓や捨てる所は穴を掘って埋めておくこと
解体は体の構造がわかれば基本は同じ
毒持ちの魔物もいるから知らない魔物は自分で解体しないこと
など、解体よりもジッテのしっかりしてる説明にビックリしたし
素直に感心した
「すごいです」 パチパチパチ 思わず拍手だ
ジッテ「ちょっとバカにしてるだろ」 と嫌そうな顔だ
「いやいや素直に感心して、すごく冒険者してるなって。」
ジッテ「これができないと冒険者は厳しいからな、稼げなくてもこれができるなら食うに困らない。」
「なるほど、確かに。次に狩ったやつを解体してみるから見てくれる?」
ジッテ「ああ、もちろんだ」
「じゃ、狩りの続きを。と言いたいところだけどお腹すかない?」
ジッテ「そうだなそろそろ昼だな」
「お礼といってはなんですが、サンドイッチを作って来ました。先輩も食べません?」
ジッテ「さんどいっち?」
ジッテ「うんめえええええ」 サンドイッチにかぶりついて叫ぶ先輩
でしょう、でしょう お肉スパイス使いましたもん
「いただきまーす」私もかぶりつく うーん 美味しいージューシーな鶏肉を野菜とパンが包んでくれるし、肉汁はパンが吸ってくれる たまんないなーーーーーー
ジッテ「んあなんふぁほれ、うふぁふひんふぁろ」 ほっぺがパンパンだ
「先輩食べながらしゃべってもわかんないです ははは」
こんな広大な草原で石にすわってサンドイッチを食べる
さいこうだーーーーー
町も街道を行く馬車も見える のどかな風景
んーーーー最高だ
ジッテ「アルノーラ料理できたんだな、こんなにうまいもん作れるなんて」
「料理っていうほどのことしてないですけどね、調味料を付けて焼いて挟んだだけです」
ジッテ「いやまじで、これ売れるよ。」
「でもな、お店やる気はないんですよねー。」
ジッテ「そうか、売ってたら買うんだけどな・・・。」 ちょっとシュンってしてる
そんなに美味しいか
この世界の人には珍しい味付けなのか、なるほど
レシピを売ろうか、商業ギルドに相談してみよう
ジッテ「ごちそうさん!美味いもの食わせてもらったししっかり教えてやるぞ!」
「はーい!よろしくお願いします」
そこから狩りは再会 次はホーンラビットを仕留めて 解体をさせてもらう
うおーーー気合いだーー
ジッテ「初めてにしてはうまいぞ」
「はい頑張りました・・・。」 数をこなせばなれるだろう
美味しいお肉のためだ がんばる
解体も習ったのであとはひたすら狩る
ジッテさんもホーンラビットを2匹仕留めていた
おお、弓もうまくなってる
私もまけないぞーーー
マウスを2匹と ラビットを2匹 お肉ゲットだぜーー
日が暮れるまえに帰ることにする
「ジッテさん今日はありがとうございました。」
ジッテ「なんか解体ぐらいしかちゃんと教えたことないけどな、あんまりあぶない事するなよ。」
「はい、あぶない事なんてそんなするワケないじゃないですかー。」
ジッテ「ほんとかよ、まあ機会があれば一緒に依頼受けたりもしようぜ。」
「はい、よろしくお願いします。」
こうして初めての狩りは大成功に終わった
家に帰って解体の練習しないとだわ
がんばるぞーーー
ありがとござした!




