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ごめんなさい  ありがとう

「ごめんなさい」




紙にはこれだけが書いてあった


どういう事か 受け止められず

放心状態で椅子に座る

おかあさんが?出て行った?



どれくらいこうしていたかわからない


父「あいつはどこだ?」


父の声で はっとする


机の上の紙を渡した

「これがここにおいてあった」


父「なんだこれは・・・・。」 紙を見てみるみる顔が赤くなる父

父「どうなってるんだ!!!!」椅子を蹴りと飛ばし

外に走っていってしまった


椅子を蹴り飛ばしたすごい音で 姉と妹も起きてきた


アガゴリ「なにやってんのよ」 

「これを見てお父さんは走っていった」 紙を渡す

アガゴリ「どういうことよ、なによこの紙」  

「お母さんが出て行った」

アガゴリ「は?」

「お母さんが 出て行ったの」

アガゴリ「は?なに言って・・・・。」


アモラ「ママいないの?」

「うん、お父さんがいじめるから出ていっちゃった」

アモラ「ママ・・・・・ママーーー。」 泣くアモラ

それを見ていると私まで涙が出てきた

こうなる前に止めたかった 止めたかったのに・・・・


泣きたくないのに涙がでてくる これは何の涙なんだろうか

悔しいのか 悲しいのか 怒っているのか もうわからない

ただ涙が出る お母さんごめん ごめんね


しばらくすると 父が帰ってきた

父「どこにもいなかった、俺はこれからギルドに捜索依頼を出してくる。アガベーラは学校へ行け、アルノーラはアモラを託児へ預けてこい。それで、そのまま学校へいってそのまま学校を辞めてこい。」


「は?」


父「学校を辞めて家の事をすべてやれ、あいつが帰ってくるまで。」


「・・・・帰ってこないかも、お父さんから逃げたかったんだよ。」


バゴッ 殴られ壁にぶつかった


父「俺が悪いっていうのか!!」

「お母さんをこうやって殴って、生活で苦しめたのはあんたじゃないか!!!」


バゴッ ガキンッ  全力の身体強化で受け止めてやった

自分の手を押さえて痛がる父  ざまあみろ


父「やっぱりお前は俺の子供じゃない!これまで育ててやったんだ!恩を返せ!!学校を辞めてこの家の為に働け!!わかったか”!!!!。」


「・・・この家のためじゃない、お母さんとアモラの為にやるよ。アモラいこう・・。」


アモラの手を引いて託児へ向かう

アモラは泣いていたが 途中にある屋台で串焼きを買ってあげたら泣き止んだ

私も買って一緒に座って食べる  おいしい


学校を辞める・・・か

ちょっと覚悟してなかったな 先生になんて言おう

洗濯機もまだ途中だ みんなにもなんて言おう 


考えもあまりまとまらないまま 託児へアモラを預けて学校へ行く

教室へは行かず 校長室へ コンコンコン 「どうぞ」

「失礼します」 校長室へ入る

校長「アルノーラさん?どうしたの?」

「あの、じつは・・・・。」 これまでにあったことを説明した

母が出ていったこと、父から学校を辞めるように言われたこと

妹がまだ小さいし言う通りにしようと思うこと 学校の先生方にお礼を言いたいこと

校長先生は黙って最後まで聞いてくれた 

校長「・・・わかったわ、ちょっとまってね」 校長先生は電話みたいなもので他の先生を呼んでくれた


ロスター先生、バルバロ先生、ダイパー先生、トウゲン先生、フィク先生


「今日で学校を辞めます。先生今までありがとうございました。すごく楽しい学校生活でした。」

立って深くお辞儀をして お礼を言う 

ロスター「そんな!どうしてなんですか!?」 先生みんなすごく驚いている

校長先生が説明してくれた

ロスター「そんな、あんまりにも急すぎます・・・・。」ロスター先生が泣いている

それを見て我慢できなくなる 

私までポロポロ泣いてしまう 

「ごめんなさい、でももうどうしようもないことですし、決めたんです。」

バルバロ「決めたんだな、わかった頑張るんだぞ困ったら何でも言ってくれ。教えられることは全部教えた、寂しくなるが会えなくなるわけじゃない、また会いにきてくれ。」

「はい、ありがとうございます。」

ダイパー「なんとも惜しい話だ、だが私も応援しているからな!」

「はい、ありがとうございます。」

トウゲン「あまりに急で・・・・これから大変でしょうが頑張ってくださいね。畑はちゃんと維持できるように頑張りますね、今までありがとうございました。」

「はい、お願いします。ありがとうございました。」

フィク「急すぎんだろう・・・洗濯機はどうするんだ?」

「ほんと急ですよね、洗濯機は先生が完成させてくれませんか?」

フィク「俺がか?お前が頼むならやってやるけどよ、登録とかどうすんだ?」

「それも先生がお願いします。私はもう時間が取れないですから・・。」

フィク「わかったよ、まかせろ。絶対完成させてやる」

「はい、発売されたら買いますね」

フィク「バカいうなよ、専用に作ってやるよ。元気でな」

「はい、ありがとうございました。」

ロスター「私は心の準備ができていません・・・。」 先生はずっと泣いている

「また、会いにきますから。お元気で」 ダメだ私も泣いちゃう

ロスター先生にぎゅっと抱きつく

「本当にお世話になりました。この学校に来れて本当に良かったです。ほんとに・・・・・・ほんとに・・・・・。」 涙が止まらなくなる

楽しかった思い出がいっぱいで・・・・・


コンコンコン 「失礼します」

ニコラウス先生が来てくれた 「いったいどういう事ですか?」

校長先生が説明してくれる

ニコ先生「そんな・・・・。」

「先生、今までありがとうございました。」 深く頭を下げる


気づけば先生たちはみんな泣いていた・・・・

それを見てもっと涙が出てきてしまう ダメだ

「先生方、本当に楽しい学校生活をありがとうございました。私はここで学校を辞めても後悔はありません、先生たちには沢山の事を教えてもらいました、もう充分です。これからもここで学んだ事を大事にして生きていこうと思います。ありがとうございました。」

深く深くお辞儀する

これで終わるわけじゃない、また会える 大丈夫だ


校長「非常に残念なことです、ですからあと一年で卒業だったことを鑑みて卒業試験をして合格だったら幼年学校卒業という事にしようと思うんですが、先生方どうでしょうか?」


「それはいいですね」「いい考えだ」「ぜひそうしてあげて下さい」

と全員が賛成してくれる

校長「そういう事です、明日、卒業試験を受けてみませんか?国語、算数、魔法です。」

「いいんですか?ありがとうございます・・・。」

校長「では、明日の放課後に特別教室にて試験をしましょう。先生方もよろしいですね?」


「「「「「はい」」」」」


ニコ先生「クラスのみんなにお別れをしますか?」

「明日の授業終わりに来てもいいですか?」

ニコ先生「わかりました、まっていますね。」




こうして学校を辞める事を報告して、帰る

足が重いな・・・・

書きながら泣いてしまう・・・・


ありがとござした!

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