おいしい中級ポーション
おいしいポーション実験の次の日
学校へいくと即校長室へと連れていかれた
な、なにごと?
トウゲン先生はずっと笑顔なので悪いことではないのかな?とは思う
校長室へと入る
応接セットに座る校長先生 「待っていましたよ。」
すごく笑顔だ ちょっと怖い・・・・
「失礼します」 対面に座る、横にはトウゲン先生
校長「ここに来てもらったのは他でもありません、おいしいポーションの事です。昨日実験しましたよね?」
「はい、しました・・・。」
校長「それがですね、鑑定の結果が。品質の良い中級ポーションだったそうです。」
「中級?いえ、ふつうにパール草で作りましたよ?」
校長「そうらしいですね、それがおそらく魔力によって中級ポーションに昇格したみたいです、鑑定後にトウゲン先生にもう一度ためしてもらった結果、まちがいないそうです。」
「そ、それはすごいですね?」
校長「そうなんです凄いんです。おいしい低級ポーションは銀貨3枚、おいしい中級ポーションは金貨1枚と銀貨5枚だそうです、しかもそれがパール草で出来てしまう。」
「金貨1枚と銀貨5枚・・・・5倍・・・・・。」
校長「そういうことです、これは大変な発見です論文にして発表する必要があります。」
論文、これは聞いたことのある流れだ・・・
校長「発表して国に届け、広く知らしめることが沢山の人たちの助けになります、これはわかって頂けますか?」
「はい」 わかりたくはないけども・・・
校長「アルノーラさんは自分で論文を書きたいと、発表したいと思いますか?」
「いえ・・・私は提案しただけで・・・こんなつもりは無くて。」
校長「やはりそうですか、ね、トウゲン先生予想通りになりましたね。」
トウゲン「そうですね、アルノーラさん大丈夫ですよ私たちがいますから。」
「先生・・・。」
校長「では、これから説明しますので聞いてくださいね。」
「はい」
それから校長先生とトウゲン先生が説明してくれた
前回のおいしいポーションの発明より大きな発見で
安い原価で魔力さえあれば中級ポーションが作れること
論文を発表することで国中、のちに世界中から注目されるだろうこと
また、商品登録しなければならないので利益の何パーセントかを受け取って欲しいこと
おいしい中級ポーションと、新しい中級ポーションの作り方との2種類を登録すること
国中、世界中から注目!? それは困る
そんなつもりは全く無かった トウゲン先生に迷惑をかけてしまった・・・
「トウゲン先生ごめんなさい、私・・・。」
トウゲン「なにも謝ることはありませんよ、素晴らしいことです。むしろこの発想を私が論文として出すのが申し訳ないくらいです。ですが目立ちたくないあなたの代わりに論文をだして、私は薬師として知名度が上がるどちらにとっても良いことしかありませんよ。」
「トウゲン先生ありがとうございます。」 深く頭を下げる
トウゲン「私こそありがとうございます。」トウゲン先生も頭を下げる
校長「さあ、話はまとまりましたね。商業ギルドで登録を済ませてきましょう。」
3人で商業ギルドに向かい登録を済ませる
今回は2つ登録なので2枚にサインをする
とんでもないことになってしまった・・・・。
無事に登録を済ませて、校長室へ帰ってきた
校長「アルノーラさん」
「はい」
校長「あなたの発想は素晴らしいです、これからも活躍に期待しています。ですが、あなたが目立ちたくないことも理解しています。その才能を押さえつけることは大変もったいないことです。なので大人を頼ってくださいね、私たちは教師ですから。」
「・・・ありがとうございます。」
この学校に来れて良かった、きっと一人なら誰かに騙されたり利用されたり搾取されてただろう
「トウゲン先生、校長先生これからもよろしくお願いします。」
深く頭を下げる
校長「こちらこそありがとう。学校はじまって以来のおおきな収入源になったわ、製薬教室にも備品や本をいれましょうね。ふふふ」
トウゲン「ふふふ、それはいいですね。ほしい本がたくさんあります。」
「新しい本ですか楽しみですね、ふふふ」
3人で笑いあって話は終わった
どうなることかと思った
平穏な学校生活は終わるのかと、一瞬絶望したが
今回もなんとかなった 良かった
ほんとに疑問に思ったことを言っただけだったのに
こんなことになるとは・・・・・
元の5倍の値段になるものが出来上がってしまうなんて
誰がわかるってんだ
もうこうなったらちょっと逆切れだ
何でも思った事をポロっと言ってしまうこのクセは前世からかもしれない
気をつけよう
もう午前中の授業は終わって お昼だ
今日はお昼ご飯なんだろう
美味しいモノで気分転換だ 食堂にいこう
そうだおいしいご飯はすべてを癒してくれるんだ
ありがとござした!




