製薬授業で実験実験
今日は製薬の授業だ 前回言っていた魔力を多くいれてポーションを作る実験をさっそくしてみようという話になった
まずは畑で収穫と雑草抜きとかるくお手入れ
仕上げに水魔法で水やりこれでOKだ
教室に戻ってさっそく実験だ
トウゲン「さあ今日はおいしいポーションを作りつつ実験していきましょうか。実験の内容は低級ポーションを作る時に一気に多くの魔力を入れる、もしくは魔力を入れる段階で光が出ても止めずに入れ続けるというものですね。」
「はい、どうやってやりますか?」
トウゲン「少し、考えてきたのですが。おいしいポーションの三つのうちの一つを私が担当しますそれを高魔力で一気に仕上げてみます。あとの二つは三人ずつ分かれて交代で魔力を入れ続けて見てください。これで一度作ってみましょうか。」
「「「「「はい」」」」」
みんなで手分けして作業を進めていく
精製水を作る人、薬研で薬草を挽く人、果物をむく人
各自の作業が終われば鍋で混ぜていく グルグル グルグル
加熱しながら 混ぜて 魔力を入れていく
少ししたら交代 また グルグル混ぜて魔力を入れて
光っても止めずに続けていく
先生はもう終わったみたいだ 腕をくんで「うーん?」と唸っている
「どうしたんですか?」
トウゲン「いえ、失敗してしまいました。できるだけ一気に入れたんですが入ってる感覚があんまりなく気が付いたときには真っ黒になっていました、焼けた?焦げた?のか??」
鍋の中をのぞくと確かに真っ黒だ少し焦げたにおいもする
「ほんとですね、焦げた匂いもします。」
トウゲン「ですよね、そちらはどうですか?」
「こっちはまだ続いてますよ変な感じは無いです。」
トウゲン「どれどれ、へえこんな感じになるんですね。少し光が強くなっているみたいですよこのまま頑張ってみて下さい。」
ほんとだ最初より光が強くなっている
「みんながんばろう。」 「「「「うん」」」」」
そこからしばらく魔力を入れ続け
「あれ?」 魔力が入らなくなった?
トウゲン「どうしました?」
「魔力が入らなくなりました。」 「こっちもです」
トウゲン「ほうほう、ちょっとみて見ますね。」
両方の鍋を確認する先生 鍋の中はいつもより光の強いポーション
トウゲン「これは・・・・・。うーーーん。品質が上がった?」
なにやらボソボソと独り言をいう先生
トウゲン「見た目だけではわかりませんね、少し調べてもらう必要がありそうです。鑑定のできる所に持って行って調べてきますね。結果は後日という事で・・・・。今日の授業はここまでです。」
先生は作ったポーションを瓶に詰めてもって行く
鑑定が出来る所があるのか 次の授業がたのしみだ
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トウゲン先生は授業で作ったポーションを二本持って商業ギルドへ持って来ていた
ここでポーションを鑑定してもらうためだ
トウゲン「すみません、ポーションの鑑定をお願いします。できれば個室で」
「はい、かしこまりました。少々お待ちください。」
そう言い残して席を外す受付
ポーション担当の人を連れてきてくれた
その人と一緒に個室へ入る
「ポーション担当のキールです、よろしくお願いします。本日はポーションの鑑定ということでよろしいでしょうか?。」
トウゲン「はい、こちらのふたつをお願いします。」 瓶を渡す
キール「かしこまりました。」
そう言ってスプーンで少量のポーションを取って銀の板の上に置いた
キール「これは、中級ポーションで品質も良いです。」
トウゲン「は、中級。・・・間違いないですか?」
キール「はい、ギルドの鑑定魔道具なので間違いないですよ。」
中級・・・・・・。 パール草で?
トウゲン「あ、あのもうひとつも鑑定お願いします。」
キール「はい、かしこまりました。」
もう一つの瓶からスプーンに少量取り銀の板に置く
キール「こちらも同じですね、品質の良い中級ポーションです。」
中級・・・・・・。
キール「あの、どうされましたか?こちらのポーションは買い取りでよろしいですか?」
トウゲン「いえ、あの。中級ポーションは買い取りはおいくらですか?」
キール「中級ポーションは今、金貨一枚での買取になっております。」
トウゲン「金貨・・・・・・ちなみにおいしいポーションの中級だといくらですか?」
キール「おいしいポーション中級ですか・・・・金貨一枚と銀貨5枚ですね。こちらはおいしいポーションなんですか?」
トウゲン「いえ、まだ試作の段階で実験中なんです・・・なのでまた来てもいいですか?」
キール「ええもちろんです、おいしいポーションの中級も売れそうです!ぜひ開発頑張ってください!」
トウゲンは鑑定してもらったポーションを抱えてギルドを出た
た、大変なことになってしまった
おいしいポーションが低級ポーションの三倍の値段 銀貨3枚
おいしいポーション中級は 金貨一枚と銀貨5枚
しかも材料はおいしいポーション低級と同じだ・・・・・・・。
ゆっくりと歩きながらだんだんと事の重大さが実感できてきた
校長先生に早く報告しないと・・・・・・
トウゲンは走った、何年ぶりだろうかこんなに走るのは
走りながら自然と笑みがこぼれる
アルノーラさん彼女は何者だろうか?製薬の女神?
わからないが、製薬の可能性を広げてくれた
私にとっては女神だ!
町を走り抜け 学校の校長室につく
自分はこんなに走れたのだと内心驚いていた、でもそれよりもポーションだ
トウゲン「校長先生!失礼します!!急ぎでお伝えしたいことが!」
校長「どうしたんですか?そんなに焦って何か問題でも?。」
トウゲン「大問題です!!」
そして校長先生は息絶え絶えなトウゲン先生の説明を聞き
だんだんと事の重大さを理解していく
校長「なんということでしょう・・・・・。そんなことが・・・・。もしや彼女が関係して?」
トウゲン「はい、もう私は。彼女は製薬の女神ではないかと思っています。」
これからどうするか校長先生と話す
2人で一致したことは彼女を守ろうという事だ
彼女の発想をそのまま出すと大変なことになる
遅くまでこれからどうするかの話をした 翌日、彼女に説明をしようと
話をまとめて終わった
ありがとござした!




