薬草畑拡張とおいしいポーション
おいしいポーション事件から数日 あの日から少しづつ畑を拡張している
面積は倍ほどになり、あとは収納に入れてある薬草を植えるだけだ
今日は製薬授業なのでみんなに手伝ってもらおうと思っている
早めに来て収納から土と根っこごと保管していた薬草を取り出して並べていく
畑を拡張するときに周りを確認した結果
かなりの数の薬草を見つけた この雑草のなかを生き抜いていたのだ
パール草はかなり強いみたいだ
よくぞ生き抜いてくれた
用意ができたので教室へいく
まだ先生は来ていないみたいだ 図鑑を読んで待っていよう
トウゲン「こんにちはー、果物をもって来ましたよー。」
教室にごきげんな先生が入ってきた
「先生こんにちは、ポーション作りの前に畑の拡張が終わったので薬草植えを手伝ってほしいんですけども。」
トウゲン「もう終わったんですか、早いですねえ。さすがアルノーラさんですね、では先に畑を終わらせてしまいましょうか。」
「先生その前においしいポーションがどうなったかと、畑の今後についてみんなに話しておいたほうがいいんじゃないでしょうか?。」
トウゲン「確かにそうですね。では説明から。」 マイペースな先生だ
先生がみんなに、おいしいポーションが商品登録されたこと
裏の畑を拡張して学校でもおいしいポーションを作って販売をすることを説明した
「えーあれが売りだされるの?」「すごいね」
と、みんな驚いていた
トウゲン「と、いうことで裏の畑をアルノーラさんが拡張してくれました。これからはみんなでお手入れしたりお手伝いしてほしいです。薬草を植えるのがまだ残っているので今からみんなでやりましょう。それが終わったらおいしいポーション作りをしましょうね。」
「「「「はーい」」」」
と、いうことで裏庭の畑にきた
トウゲン「うわー大きくなりましたねー」
「そうですね倍くらいに大きくしました、じゃ植え方の説明をしますね。」
薬草を一つもって
「畝のこのへんに薬草の根っこ部分が隠れるくらいの穴をほって、ここに置きます。掘った土をかぶせて最後に根の部分をしっかり押さえて出来上がりです。」
トウゲン「これなら私にもできそうです」
みんな見様見真似でがんばってやってくれている
みんなでやったら一瞬で終わった
「みなさんお疲れ様でした。あそこの一番奥のところの薬草は種を取るための株なので採取しないようにお願いします。畑のお手入れは、雑草取りとたまの水やりくらいです。採取したときに気が付いたぶん雑草を抜いてもらうくらいでいいと思います、なので協力おねがいします。」
「はーい」「畑ありがとう」 なんてみんなが言ってくれる
最後の仕上げに水やりだ 水魔法で雨のように降らす
トウゲン「ほほー上手に使いますねーこれなら水やりも一瞬ですね。」
「すごい」「すごいねー」「きれいー」
水やりも好評だった 嬉しい
そして教室に戻って来て おいしいポーション作りだ
三チームにわかれて作ることにした
三種類つくって最後に合わせる作戦だ
薬研をしたことがなかったのでさせてもらった ゴリゴリゴリ
楽しいな みんなでワイワイ言いながら作業をする 勉強にも練習にもなる
すごくいい授業だなと思った
トウゲン先生じゃなかったらきっと おいしいポーションも生まれてなかった
製薬の授業を選んで良かったな
「先輩こんな感じでいいですか?」
「うん大丈夫ここに入れてくれる?」「はい」
鍋の中の精製水にすりつぶしたパール草をいれて グルグル混ぜる
途中で果物を投入する 魔力を入れながらグルグル混ぜる
光れば完成だ
「できた」
これでみんながそれぞれ作ったポーションを混ぜておいしいポーションの出来上がりだ
「「「「できたーーー」」」」
トウゲン「上手にできましたね、さあもう一回作りましょうか。」
2回目にとりかかる
「先生ちょっと聞いてもいいですか?」 手を動かしつつ聞く
トウゲン「はいなんでしょう?」
「いっぱい作るんだったらもっとたくさん一気に作ればらくじゃないですか?」
トウゲン「そうですね、効率重視ならそれもいいでしょうがポーション作りは品質にバラつきがあってですね、精製水の質や薬草の質、作り手の魔力の入れ方などで品質に差ができるんですよ。まったく同じように作っても品質に差がでるどころか失敗することもあります、このように何度も練習して失敗がないようにしていくんですがそれも完成するまではわかりませんからね、少量ずつ作って失敗や低品質ができてもいいようにするというのが薬師の常識と言いますか。」
「なるほど、そういう理由だったんですね」
トウゲン「まあ絶対というわけではないので、皆さんが独り立ちした時にでも経験してもらえれば良いかと思いますけどね。ちなみに私は大鍋いっぱいに低品質ポーションを作って師匠に思い切り怒られたことがあります。」
「ははは」
トウゲン「なのでね、練習中や見習いの時は特に小鍋で確実に作っていくのが良いと思いますね。」
なんともわかりやすい実体験だった
2回目のおいしいポーションも成功した
みんな優秀なようだ
「先生もう一つ質問していいですか?」
トウゲン「なんでしょう?」
「今作っているポーションに今以上の魔力を入れたらどうなりますか?」
トウゲン「光が出ても魔力をいれ続けるということですか?」
「はい、もしくは最初から一気に入れるとか?」
トウゲン「はー面白いことを考えますねー。やったことがないので次の授業でやってみましょうか。ふふふふ 楽しみですねー。」
先生はなんでもやらせてくれるのか? ちょっと不安になったけど好奇心が勝つ
次の授業が楽しみだーーーーー
ありがとござした!




