表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/169

夢の洗濯機への道のりと弓

今日は製造の授業だ

相変わらず本と睨めっこしつつ 回路と文字を書き出していく作業だ

このボタンを押すとこういう指示が行われる これを決めるのが魔法文字

その指示がどこに行くのかが魔道回路


この指示が多ければ魔法文字も多い


ボタンを押すと水が出て、この水量になると止まる

これだけで30字は書かないといけない

水位は三段階だから コレをかける3だ

なかなかだと思いません?

手の空いた先生がたまにヒントを出しに来てくれる

それがすごく助かる だって私が書き出した文字があっているかどうかも

私にはわからない。 実際に使ったこともないから

先生も 「多分これでいける」 というものだ 実際に作って動かしてみないと

本当にこれでいいのかはわからない 開発はトライ&エラーとはこのことだ


まだまだ続きそうな 書き出し作業

夢の洗濯機の為に頑張ろう・・・・。





そして授業中ずっと書き出し作業をして 授業は終わった

よし!今日は弓を見に行くんだー!!

武器屋さんへGOだ!


町の武器屋さん通ったことはあるが入ったことはない

緊張しながら入ってみる  おじゃましまーす・・・

店主「らっしゃい、何をお探しで?って子供じゃねーか。何しに来たんだ?子供の来るところじゃねーぞ。」

いかにも武器屋さんって感じのタンクトップにエプロン筋肉質な体に髭

まさしく!って感じでちょっと嬉しくなってしまう

「あ、あの弓が欲しくて。」

店主「弓か、金はあんのか?」

「はい、ちゃんと持って来てます。」

店主「こっちについて来な。」

お店の隅の方に弓がいくつか立てかけてある

店主「弓は何本か用意してあるが、サイズがなあ。これ持ってみろ。」

「はい」

渡された弓は学校で使った練習用と変わらないものだった

店主「サイズは悪かねえが、どうだ?」

「学校の練習用と変わらないような気がします。」

店主「そうだなほぼ変わらねえな。」

え、せっかく買いに来たのに同じやつ? ぶぅっと不満な顔をしてみる

店主「なんちゅう顔してんだ、子供用なんてこんなもんだぞ。デカすぎると引けねえだろうに」

「身体強化使えるので大きすぎなければ大丈夫じゃないですか?」

店主「なに?身体強化が使えるのか、なら話は変わってくんな。」


何本かあるうちでも小さめのものを選んでくれているみたいだ

店主「これ持ってみな、引けるか?」

「はい、よっと。ぜんぜん大丈夫です。」 最初の子供用のやつより気持ち大きいサイズ

店主「やるな、ならコレはどうだ?」

「はい、よっと。コレも大丈夫です。」 さっきよりももう少し大きい

店主「おお、なら大人用も引けそうだな。」

そう言って3本選んでくれた

店主「サイズ的にはこの3本のうちのどれかだな。裏に的があるから試してみな。」

なんと、試してもいいのか 親切だ


店主の後ろについていく、裏口を出れば庭になっていた

庭の端っこには 的が三つある

店主「矢はこれを使いな」 そう言って何本か渡してくれる

「ありがとうございます。じゃ試してみます。」

一つ目、一番ちいさい弓だ  何度か弦を引いてみて確認してみる  よし

弓に矢をつがえ かまえる  グッ シュパッ    ズドッ

「おおお」 練習では刺さらなかったから感動するな 気持ちいい!

グッ シュパッ ズドッ グッ シュパッ ズドッ

うんいい感じだ 練習用よりだいぶ強く放てるから狙いやすいや


店主「うまいもんじゃねえか。」

「ありがとうございます。他も試してみますね。」 楽しくなってきた

ふたつ目は、一つ目より長い私の頭からひざまである やっぱり大きい方がかっこいいな


何度か弦を引いて確かめてみる やっぱりだいぶん雰囲気がちがうな

弓に矢をつがえる かまえる グッ ビュパッ ズドンッ

「おおおおおお」 威力があがった!! きんもちいいいいい

グッ ビュパッ ズドンッ グッ ビュパッ ズドンッ

大きくなった分反動も大きい でもそれも気持ちいいな

店主「良い音だ、なかなかいいんじゃねえか?」

「はい、すごくいい感じです。一応最後のやつも試してみますね。」

三つ目だ、これが一番大きい 頭から脛を越えるあたりまである


何度か弦を引いて確かめてみる これは結構力がいる身体強化なしじゃ無理だな

弓に矢をつがえる かまえる グッ ビバッ ズバンッ


「ん?」 なんか変だ

店主「それはちょっと大きすぎたな、体があってねえな。」

「ちゃんと引けるようになったら遠くまで飛びそうな弓ですね」

店主「そうだな、もうちょいでかくなってからだなコレは。」


という事は、こっちの2個のどっちかだ

だとしたらやっぱり2個目が好きだったな

「2個目に使ったやつが欲しいんですけど、おいくらですか?」

店主「お目が高いな、あいつが三つの中で一番高い。良い木を使ってるからな金貨2枚だ。」

「金貨2枚かあ、・・・・・矢もおまけしてくれませんか?」

店主「いいだろう、矢と矢筒もサービスしてやるよ。」

「え!いいんですか?!」  思ったより太っ腹だ

店主「正直な良い弓なんだがサイズがちいさめだし売れなくてな。買って使ってくれんならありがたい話だ。」

「やったぁ、買います!。」  なんてラッキーなんだろう いい買い物をした

矢を30本と、矢筒をサービスしてもらい   金貨2枚をお支払いした

店主「まいど」

「ありがとうございました、また来ますね。」

店主「ああ、待ってるよ」


そうして上機嫌で店を出る 

いい店主さんだったなあ

子供には売れないとか言われたらどうしようかと思ったけど

ぜんぜんそんなことなかったや

ジッテさん自慢したいなあ、学校にもっていったら怒られるかな?

今度先生に聞いてみようか、矢は無しで弓だけなら怒られないかな?

なんて想像しながら家に帰った

次の授業が楽しみだーー

ありがとござした!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ