最近の悩みと アガベーラの魔法
2年生になって少したった 学校生活は順調だけど悩みもある
収入が増えたことだ
なぜか、おいしいポーションが商品登録され利益を2割貰えることになった
収入が増えることはいいことだと思う
でも、母が受け取ってくれる気がしない。
タグごと渡してしまってもいいと思うけど
お金に余裕があることを父にみせると散財するのだ
生活に余裕があるとすぐにお金を使う これのくり返しだ
この流れを解決できる方法がわからない
今は月2回のアルバイト代 金貨6枚を母に渡している
家族5人で月6万の食費は高くはないと思う でもこれ以上受け取ってくれない
それもそうかもしれない だってまだ私は6才だ
受け取ってくれるだけいいのかも知れない
月6万を渡しても生活は楽にはならない
父は働き母も働きにでているのにだ、なぜか
借金がある、これがいくらなのか月の返済はいくらなのか
まったくわからない
でも、どう見ても生活に余裕はないのに 父は姉や妹にはいろいろ買っては与えている
子供の私には母を助けるくらいしかできず
とりあえず貯金を続けてなにか困った時に使えるお金をもっておくくらいしかできることが思いつかないのだ
前世でも父は毎月お金を借りに来ていた返してもくれないのに 何に使っているのかは言わないし
きっとギャンブルでもしていたのだろう
殴られたり、どなられたりするのが嫌でずっと渡していたが
今世でもそうなってしまわないように 父には黙っておかないと
そう心にきめた
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アガベーラの魔法
アガベーラはいらついていた
魔法が上手くならずに3年生になったのに基礎魔術の授業のままだ
耐えられなくなり 先生に思いっきり文句をいった
先生は「上手くなるスピードは人それぞれだから しっかり練習することが大事」
だと言った
私は魔法は打てるたた飛ばないだけだ そう思った
「私はできている!戦闘魔法授業にあげて!!」
アガベーラの自己評価は高く でも練習嫌いで先生も困っていた
「受けたいのなら上がってもいいけど、ここよりもレベルは高いし体力的につらくなる。ついていけなかったとしても大丈夫ですか?」
と先生に聞かれたが
「大丈夫に決まっているでしょう!わたしはランクBよ!!」
と自信満々だった
アガベーラは自身満々だった 先生の評価が悪いのだ、と
次の日に戦闘魔術の授業に参加した
「さあ、では最初は体力作りです。訓練場内を10周しましょう。」
は?魔法の授業で走る?
「なんで走る必要が?私は走らない」 アガベーラはそう言った
「戦闘中は動き回るし、動きながら魔法を打つこともあります体力は大事です。この後に動きながら魔法をうつ練習もしますよ。」
納得は行かなかったが仕方なく走った 2周だけ
「さあ次は魔法をうちましょう、前回できていた距離からスタートして。5回命中できたら少しづつ距離をのばしていってくださいね。」
みんなが基礎の授業でやった2倍くらいの距離からはじめた
「は?」アガベーラにはできないことだった
「よっとー、はいっ、それっ」リズム良く遠くから魔法を打つ女の子
見たことがあった、基礎魔術で一緒にやっていた子だった
確か一つ下だったはずだ、あんなにうまくなったのか? 現実を受け入れられないアガベーラ
先生が近くに来て言う「これが戦闘魔術の授業ですよ、これでも参加しますか?」
アガベーラは怒りに震えていた 自分よりあんな奴らが上手いはずがない
認めない認めない認めない認めない
かつてないほどの怒りを感じたアガベーラは的の前に立って
ありったけの魔力で魔法を打った
「あたしは!よわくない!!!!!」
放たれた魔法は的に届かず手前に落ちたが かなりの威力で地面に穴があいた
「アガベーラさん・・・・・。」
「絶対認めない、私は弱くない。」 そう呟くアガベーラは不気味だった
その後先生はアガベーラと話しをした
戦闘の授業に参加してもいいが、ちゃんと参加すること
人に向かって魔法を打たないこと これを約束できないなら参加はできないと
アガベーラは「わかりました」 と言っていたが どう見ても納得した顔ではなかった
この日からアガベーラは戦闘魔法の授業に参加するようになった
相変わらず距離は飛ばないが 威力はなかなかのものになった
先生はアガベーラが心配だった
自身過剰というのは良くない 戦闘に参加するとなると特にだ
それとなく注意しても まったく聞いてくれず 完全にお手上げ状態だ
威力はあるが魔力のコントロールが悪すぎる
その証拠にいつまでも飛距離が伸びない
あれはまったく自主練はしていないのだろう
個人の自由ではあるんだけど もったいないことだ
事故の無いようにしっかり見守っておこう
ロスターはそう思ったのだった
ありがとござした!




