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おいしいポーション

今日は製薬の授業だ 早めに行って本を読むことにする


よし、誰もまだきてないや


本棚を物色する、薬草図鑑、簡単ポーション入門、ポーション応用編、など

かなりたくさんの本がある

とりあえず薬草図鑑かな? 薬草図鑑は一冊だけじゃなく全11巻まであった


そんなに種類あるの?! 驚きだ

はじめに、薬草図鑑1を取り席について開いてみる

薬草の種類、群生地、特徴、採取方法、どこの部位がポーションになるのかなど

結構細かく書かれている

これは覚えるが大変だ、できれば自分で一冊持っておきたいけど

本は高い・・・・・どうしたもんか・・・・。

転写魔法はここで使うのはちょっと無理だし 何よりこの絵は写しても

ちゃんと綺麗に読めるのかは疑問だ

そうだなーーー、鑑定魔法、とかあれば便利なのに。


どうやったら使えるようになるだろう?

モノは試しか・・・・・薬草畑に行ってパール草を見る

目に魔力を集めて・・・・・・・・・「鑑定」

お?・・・・なんかさっき図鑑でみた説明が浮かんできたんだけど

もしかして鑑定成功?    天才かよ

近くに咲いている花の前にいきさっきと同じようにする   「鑑定」

あれ?  花、としか出て来ない

こっちは? 花、草、草。

これは、自分が見たことある情報しか出てこないとか?なるほど。

じゃああの図鑑全部読めばかわるか?

良し決めた、全部読む授業前に少しずつ読めばだいたいなんとかなるだろう

そう決めて教室に戻って続きを黙々と読み進める

これで鑑定できるようになるなら全部読んでやる!


先生が来るまで集中して読みふけった


トウゲン「こんにちは、授業をはじめましょうか。」

先生が来てしまったタイムアップだ 続きはまた次回・・・


トウゲン「さあ、今日は前回言っていたおいしいポーションなるものを実験しようと思って色々もってきましたよ。やっぱりこれかなと思って果物です。」

先生が持ってきたカゴには色んな果物が入っていた


「たくさんありますね」

トウゲン「どれがいいかわかりませんからね、とりあえず片っ端から作っていきましょうか。薬草を畑に取りにいきましょう。」


「先生聞こうと思ってたんですけど、パール草の収穫時期っていつなんですか?」

トウゲン「時期?考えたこともないですね、いつも少し収穫して、放っておけば増えるものだと思っていましたから。」


まるでほんとの雑草あつかいでビックリする

畑につくと生徒たちがあまりの変わりようにビックリしている

「わあーーー」「畑になってる」「すごいー」

やっぱり前のは畑とは認識されていなかったのか・・・・・


「土も耕して、魔法で水をあげてますから前よりも元気ですよ」


トウゲン「ほんとですね、つやっとしてますし大きさも前とは全然ちがいます。」


「これからは必要分だけ収穫して、残ったぶんを育てて種を収穫して、自分たちで種を植える、というのをやっていきますよ。いいポーションを作るために頑張りましょうね。」


トウゲン「はい、みなさんで頑張りましょうね」

「「「「はい」」」」


10束ほど収穫して教室に戻る 

トウゲン「この量なら一束で3個分くらいはありそうですね。すごいです」

「前の三倍ですか?お得ですねー」

トウゲン「確かに、ッフフフお得かもしれません。」


教室に戻ってきてさっそく調合をする


私は精製水づくり、先輩たちは薬草を薬研ですりつぶし


先生は果物むき係だ 見たことないものばっかりだけどリンゴっぽいやつとミカンっぽいやつはわかる

他は未知数すぎて味も薬草と調合してもどうなるかまったく想像がつかない


トウゲン「さあ準備ができましたよ、各自調合していって下さい。」

6人と先生がいるのでいっきに7種類まで調合できる


私もなぞの果物を受け取り調合していく

トウゲン「アルノーラさんはプラームですね」

プラームっていうのかこれ、プラム?ももみたいなやつかな

味はわからないが鍋の中にいれグルグルかき混ぜ魔力を流していく

ぐーるぐる  ・・・・・・よし光った

「できました」

トウゲン「いいですね、できています。では味見しましょうか」

スプーンを渡される  これ結構勇気いるなーと思いながら一口

ん?そんなくっそ不味いというほどではないかも、青臭さのなかに若干のフルーティさだ

「トウゲン先生悪くないかもしれません」

トウゲン「ほんとですか、どれどれ。・・・・なるほど若干親しみやすい味にはなっていますね」

「ですよね」


そうして、他の先輩方が作ったものも試飲していく

「これはぜんぜん変わってないですね」

「こっちは甘味がつよいです」

「これは、よけい不味くなってますね」

「うーんこれは何か気持ち悪いかも」 と、それぞれ


トウゲン「味がマシになった3つがコレですね。みなさんどうですか?」

私が作ったプラーム入りのやつと、リンゴっぽいやつ、ミカンっぽいやつが生き残った

予想通りだったかもしれない・・・・・

「うーんこれがいちばんかも」「私はこっちかな」「わたしはこれ」と

見事に意見がわかれた、コレはもう好みの問題な気がする。そうか


「ちょっといいですか?」  生き残った3つを少しづつ取って合わせてみた

飲んでみる、うんこれでしょ

「ちょっと飲んでみてください。おいしいかも」


トウゲン「んーーこれは、おいしいですね。若干の青みはあるけども」

「うんうん」「おいしい」「これならゴクゴクいけちゃうね」


なんて良い反応だ


トウゲン「良い実験でしたね、それではこれを瓶に詰めて売りに出してみますね。」


「はい、楽しみですね!」

「高く売れるといいな」

「うんうん」

と、みんなうれしそうだ

はじめての実験は大成功かもしれない おいしいポーション売れるといいな


こうしてこの日の授業は終わった


トウゲン先生はポーションを持って商業ギルドへ行き

「おいしいポーションができたのでいくらで買ってくれますか?」

と相談したところ 普通のポーションの3倍の値段が付きビックリ

一般的なポーションは銀貨1枚 三倍なので銀貨3枚だ 十分もとがとれる

 

これは大変だと急いで学校にもどり校長先生にことの顛末を話す

校長「急いで仕様書を書いてください、商品登録しなければ。トウゲン先生お望みの本を購入しますよ大手柄ですから ふふふ。」


これからは授業でもポーション作りを頑張らないといけないかもしれない

嬉しい悲鳴が校長室でおこっていた

ありがとござした!

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