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ロスター先生とお話

2年生になって選択授業が入り アルバイトや畑のお世話が増え

家に帰ってくるのが前より遅くなっている

アガゴリは私より先に家にいる

いつも遊んでいて私より帰るのは遅かったのに

あれかな?同級生は選択授業でアガゴリはまだ基礎で

一緒に遊べる時間が無くなったとか?


つい先日も

アガゴリ「あんた選択授業は何受けてるの?」 って突然話しかけてきて

「とりあえず全部見たけど製薬と製造と時々戦闘に出てるよ」

と言った


アガゴリ「は?意味わかんないんだけど。」


と言ってどこかに行ってしまった


意味わかんない・・・・かな?

あれかな?一緒の授業受けたくないとかかな?

でもアガゴリの魔法で戦闘魔術の授業出れるのかな?疑問だけど

まあもし授業がかぶっても私は気にしないけど 眼中にもないし 競うためにやってんじゃないしね



というのがあった数日後のアルバイトの時間に

ロスター先生が「実は・・・・」と話ししてくれた

なんでも?

あれからアガゴリは魔法がほとんど上達せず基礎魔術の授業でひたすら同じことをやっていたそうだ

それが普通なんだけど・・・・

でも先日、授業中にキレたらしいのだ


「なんでこんなことばっかり!!わたしはBランクなのよ!もう戦闘魔術の授業にも出れるはずだわ!!」と


なんとも恥ずかしい

まだ練習中の4年生もいるだろうに そんなに練習が嫌か

で、困った先生は 「でたいなら授業に出てもかまいませんよ?」と声をかけたらしい


なんでも、熟練度を上げるための授業なので基礎で練習しようがどっちでもいいのだ

ただ、攻撃魔術では基礎より難易度が上がる

基礎で上手くできない人は 上にいってもついていけない


確かに距離も倍以上からだったし 体力作りもあるし

基礎でうまくできないなら ついていくのは難しいだろう

先生の優しさで基礎の授業だったのに・・・・大丈夫なのか?

迷惑かけなければいいんだけど


とりあえず先生にごめんなさいしておく

「そんな謝ることではないですよ、奇跡的に急成長するかもしれませんし」

なんて言ってくれた

そうなるといいんだけど・・・・


それよりも先生がアガベーラが私の姉だと知っていたとは

と聞くと


「知ってはいたんですが、あまりにタイプが違うので・・・。」

とのことだ

なるほど?


実は、姉から鬼のように嫌われていること

家族のなかで私だけ色が違くて 異端なこと

父親は母の不貞を疑っていること

母は否定していて先祖にこの色をもつひとがいたと言っていること

父は信じず、姉のランクB判定に妄信していて

姉と妹だけを気にかけていること

父が母から搾取するから 母の助けになるためにアルバイトをしていること

などをツラツラと説明した


静かだなーと思ったら ロスター先生は号泣していた


「大変だったんですねえ、私はあなたの味方でずがらねええええ」


もう号泣だ


「ありがとうございます。嬉しいです、私は大丈夫なんですけど母が心配で。アルバイト代も全部は受け取ってはくれませんし、残りは貯金してます。」


これは難しい問題だ

私が子供のうちは解決はむずかしいだろう 少し助けるくらいしかできない


「困ったことはなんでも言ってくださいね!約束ですからね!」


と言われたので うんうん、ちゃんと言いますと約束した


先生があんまり号泣するからビックリした

やっぱり他人から見たら普通じゃないんだろう

前世でも似た状況だったから、そこまで悲観していなかった

今回は戦える力も、暴力から耐える力もある

大人から一方的に殴られることも、いつ捨てられるのかという恐怖もない


私は一人でも生きていける力はつけられたつもりだ

でも、母と妹がいる

おいては行けない



まあ問題が起きる前に心配してもしかたない

自分を磨くだけだ何が起きても大丈夫なように


そうあらてめて決心した  そんな日でした

ありがとござした!

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