夢の魔道具への道
今日は製造の授業だ フィク先生に本を読ませてもらう約束をした
楽しみだけど理解できる内容だといいな
教室に入り空いてる席に座る
しばらくすると先生が入ってくる そして机の上に柴犬を置く
え?いつも持って帰ってるの?
いつも一緒てこと?すごいな
フィク「じゃあ授業をはじめる、加工途中の人は続きを質問がある人はいつでも来てくれ以上だ。」
先生の授業はいつもこうなのか
まあ集中できていいか
さっそく前に行って話しかける
「こんにちは、本をお借りしてもいいですか?」
フィク「おお来たか、これが回路図これが魔法文字これが魔道具関連の参考書だ
過去に作られた魔道具を参考にどういう作りになっているか説明されている
ある程度、魔道回路が理解できたら魔道具の関連書を読んでどういうモノが作りたいのか考えていく
そんで作りたいもののイメージができたら魔法文字と回路を組み合わせて作っていく
そんな感じだな。まあやってみんとわからんだろうから、つまづいたらいつでも声をかけてくれ。」
「ありがとうございます。内容を写しても問題ないですか?」
フィク「ああかまわんよ」
「良かった、じつは作りたいものはだいたい思い浮かんでまして実際にもう回路と文字を並べていこうかと思っていたんです。」
フィク「なんだと?そりゃどんなもんなんだ?」
「えっと、洗濯をする魔道具で。洗濯、すすぎ、脱水までをできるようにしたくて」
フィク「そりゃ詰め込みすぎじゃねえか?しかもそれだと水を入れるのも出すのも組み込まなきゃいけねえじゃねえかかなりの魔石消費だ、貴族むけか?。」
「難しいですかー。できれば庶民むけに作りたいですけど」
フィク「作れんこともないだろうが、誰が買うんだこんなもん?ってもんになるだろうな。」
「なるほど、じゃあ洗濯のみの機能ならどうですか?」
フィク「それなら現実的だな」
「良かった、じゃあちょっと聞いてくれます?こういうのが作りたくて・・・」
チャコセットで書きながら説明する
前世の洗濯機の形で、ボタン一つで注水ができて
洗剤を入れて開始ボタンを押すと風の魔石の力で中の層が回転 これで放置で洗濯できる
排水は自分で栓を抜いて排水、もう一度水を貯めて開始で回転すすぎ
また排水して、最後に水を入れずに開始で回転させて脱水、遠心力で脱水ができる
水を入れたり排水では人の手はかかるけど、回している間は離れられる
手も荒れない
「どうですか?」
フィク「なんてもん思いつくんだ・・・・こりゃ売れるぞ。」
「やった、じゃこの仕様で回路とか魔法文字引いてみますんであとでまたみてくださいね。」
フィク「あ、ああ」
それから実現に向けて 回路図と魔法文字とにらめっこだ
注水ボタンは三つかな 水位を三段階にして
排水は完全に人力だ お風呂みたいな栓を付けて
洗濯はできれば右回りと左回り交互がいいね 脱水は一方向に回転で
必要な回路と文字を書き出していく
これはすごい数になりそうだ
うんうん唸っていると先生が見に来てくれる
フィク「難しいだろう。」
「はい、思ったより回路も文字も複雑になりそうです。」
フィク「あったりめーだ、素人がつくるもんじゃねえよ。はじめはランプとかから始めるもんだ」
「たしかに・・・ははは」
フィク「しゃーねーちょっと手伝ってやる、あとどんな回路と文字がいるんだ?本のページ開くくらいしてやる。」
「ありがとうございます。えっと風の魔石で回転をしたいんですけど、右回転と左回転両方」
フィク「なに?なんでそんな必要があるんだ?一方だけでいいだろう」
「一方だけだと汚れがあんまり落ちない気がするんですよね。できれば強い水流で汚れを落とす感じにしたくて、それで回転を交互にして水流をぶつけようかと・・・・。」
フィク「なるほどな、確かにそっちの方が汚れは落ちそうだ。とりあえず風魔法で回転を加える回路と文字はこれだな、だが交互に回転ってなると別の回路図だほんっと難しいことしようとするな」
「ははは、頑張ります」
と、こんな感じでやっているとあっという間に授業は終わってしまった
「あー終わるのはやーい」 あと何日かかることやら
フィク「これは年単位でやるようなもんだ、気長にガンバレやワシも手伝ってやる」
「ありがとうございます。たすかります!」
こうして授業は終わった しばらくは回路図や魔法文字とにらめっこだ
しかも材料をどうするかとか 試作問題もある
ほんとに年単位だ 負けずにがんばるぞーーーー
授業が終わったら 新しい日課の薬草畑だ
よしよし今日も青々として元気だ そういやこれはいつ収穫なんだろうか?
雑草を抜きながら考える
つぎに会ったときに聞いておかないと 次に植える種も回収しないとだし
よしがんばるぞーー
ありがとござした!




