ニコラウス先生の確認作業
学校の空き時間にニコ先生に選択授業の報告をする
「製薬授業と、製造の授業、製造の授業を週一回休んで戦闘の授業を受けることになりました。
フィク先生には許可をもらいました、ダイパー先生にも許可はもらっています。」
ニコ先生「えーなんだかすごいことになりましたね?許可があるなら大丈夫です。」
「おねがいします」
そう言ってアルノーラさんは行ってしまった
いったいどうなればそうなるのか?
聞いてみましょうか ニコラウスは教室から出て職員室へ向かい
事の真相を確認することにする
ニコ先生「フィク先生、さっきアルノーラさんから報告を受けたんですが
どうしてそうなったんです?」
フィク「どうしたもこうしたも、一回目の授業で加工の練習課程を終わらちまってな
木彫りも、銅の加工も完璧だ、しかも短時間に、得意なんですっていってたぞ
コレだコレ。みて見な?」
フィク先生が銅の置物を渡して見せてくれる これは?
ニコ先生「あの、これは・・・・何の生き物でしょう?もしかして、い、犬?」
フィク「ああ、本人は犬だって言ってたな、なんとも言えん生き物だろう?
犬と言われれば犬に見えるが、この戦う気もなにも無さそうな顔
丸々とした体、こんな犬は見たことがねえ。しかも笑ってやがる あんまりにも
気になっちまってな貰ったんだ、ワシのお気に入りだ。」
ニコ先生「はあまあたしかに、すごく愛嬌があるというか憎めない顔ですね ふふ」
フィク「まあそういうこった、加工は問題ないどころかこの腕前でな
他の生徒と同じことを教えてもしゃーねーから魔道具の方を進めることにしてな
しかもこれもなロスター先生から魔法文字の本を借りて勉強中だっつうんだよ
だから自主学習で進めていこうかって話になってな、そんで戦闘授業も
たまに出たいっつうから好きにしたらいいって許可したんだ。」
フィク先生は言いながら犬?の置物を大事そうに机に戻して自分の方に向ける
そうとうお気に入りのようだ
ニコ先生「なるほど、わかりました。アルノーラさんをよろしくお願いします。」
フィク「ああ、まかしときな。これからが楽しみってもんだ」
想像をはるかに越えてきますね ふふふ
さてダイパー先生にも聞いてみますか
ニコ先生「ダイパー先生少しいいでしょうか?」
ダイパー「ああ!もちろんだ!」
ニコ先生「うちのクラスのアルノーラさんがお世話になっているそうで
週に一度だけ参加?で ご迷惑ではありませんか?。」
ダイパー「いやいや!ご迷惑どころか! 私からお願いしたんです!
たまにでいいから来てくれないかと。そしたら弓の授業に出たいとの話だったので
即OKをしました!アルはすごい才能の持ち主ですよ、4年のジッテとやりあって
負かしてましたから、しかも初めて使う槍で。」
は?ジッテ君は身体強化の授業にも出ているおそらく学校一の武闘派
それを初めての武器で?
ニコ先生「ジッテ君をですか?・・・・ほんとに?」
ダイパー「私はうそをつきませんよ!あとでジッテに聞いたところ身体強化授業で
いつも負けているし勝ったこともないと、これには驚きましたね
ジッテが学校一武術に長けているかと思っていましたので。アルは天才です。」
また想像を越えてくる 天才だけですむ話なのだろうか?
アルノーラさんを常識の範囲内で考えてはダメだとわかっていたはずなのに
それでも驚きが勝つ
ニコ先生「そ、そうですか。ではアルノーラさんをよろしくお願いします」
ダイパー「ええ!おまかせを!!」
これはバルバロ先生にも話を聞いて見る必要がありますね
ロスター先生からの報告で魔術の才能を隠すために身体強化を鍛えて
自分を守れるようにと、人前で魔術を使わなくてもいいようにする
という報告は受けていますけども
これはもう自衛どころか学校最強伝説の始まりでは?
ニコ先生「あ、バルバロ先生少しよろしいですか?こちらに・・・。」
バルバロ先生を見つけとりあえずひとけのない教室へ引っ張っていく
バルバロ「ど、どうしました?」
ニコ先生「アルノーラさんについてお聞きしたくてですね。」
バルバロ「ああ、順調に強くなってますよ。この前なんか負けましたからね!
おそろしい成長ですよ。」
ニコ先生「は?まままままま、負けた?」
バルバロ「ええ、鬼ごっこいつもやるんですけど追い詰めたと思ったらコケさせられて
気がついたらエビ固めなる固め技でがっちりいかれましてね、降参しました。」
ニコ先生「は・・・・・あ?アルノーラさんがバルバロ先生を?」
頭がおいつかない
バルバロ「ええ、あいつはもうヘタな大人じゃ捕まえる事もできませんよ。」
あの子がこのイカツくて無精ひげで大きな男を?
ニコ先生「あ、あの、確かに身体強化を鍛えるとは聞きましたがやりすぎでは?
あの子はまだ6歳の女の子ですよ?」
バルバロ「逆ですよ、子供で女の子、見た目ではわからない
才能豊かな子供を悪い大人がほっときますか?しかも見た目もめずらくキレイな顔だ
いざという時、あの子を守れるのはあの子だけだ。」
ニコ先生「確かに・・・・そう、ですね。」
バルバロ「それにね、俺はとくべつあの子を育てたわけじゃない
他の生徒と同じ授業同じ時間しかやってませんよ、あの子があそこまで成長したのは
あの子自身が努力したからだ、いつも考えてましたよ俺をどうやって倒そうか
毎回違う方法で向かってくるんですよ面白いのなんのって ははは。」
ニコ先生「そうですか・・・・私はあの子をあまりわかってあげられてなかったのかも
知れません・・・。」
バルバロ「そんな全部わかろうとしても無理でしょう、子供だって自分で考えて動くんですよ
今日と明日はちがう考えかもしれない、俺らは見守ってサポートするでけで
いいんじゃないですか?」
ニコ先生「はあーーバルバロ先生見た目と違ってすごく達観してるんですね
知りませんでした。」
バルバロ「え?それ褒めてませんよね?え?あれ?」
ニコ先生「ふっふふ、冗談ですよ。確かにそうですね考えを改めますありがとうございます
ただ、少し不安になってしまって・・・・・
これからアルノーラさん学校最強伝説が始まるのではないかと・・。」
バルバロ「ぶっっはっ、なんだそれめちゃくちゃカッコイイじゃないですか
学校の強いやつ片っ端から倒していくみたいなやつですか?ははははは」
ニコ先生「む、笑いますけど本当に心配したんですからー」
バルバロ「ふっふふふふ、心配せんでもあいつはそんなもの興味ないでしょうね
ちょっと残念ですけど。」
ニコ先生「確かに・・・やっぱりバルバロ先生って見た目によりませんねえー」
バルバロ「いやだから見た目関係ねえだろう、ぜってえほめてねえ」
ニコ先生「いえごめんなさい。ちょっとした嫉妬です
ちゃんと褒めてますよ。アルノーラさんの事をバルバロ先生の方が
理解してるなって思うとくやしかったんですごめんなさい。」
バルバロ「まあいいけどな、見守っていてやろうぜ
なにより面白いじゃねえか、見ているだけで。
教師になって良かったぜ、最初はめちゃくちゃ嫌だったんだぜガキの相手なんて。」
ニコ先生「えー子供たちはすごくかわいいですよー」
バルバロ「かわいいが生意気じゃねえかちっこいし」
ニコ先生「そこがかわいいんですよー」
なんて話ながら職員室に戻る
どうなることかと思いましたがアルノーラさんが快適に学校生活が送れるなら
良しとしましょう
学校最強伝説も始まりそうにありませんし
さあ、つぎはなにが起こるでしょうね わくわくしてきましたよ
ありがとござした!




