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生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


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トレール伯爵と野営

トレール「改めて見直した・・・・」



「ふふっ、気持ち良かったですか?」

トレール「ああ、控えめに言って最高だった」





野営の準備をして、夜ごはんを作り、みんなで食べて


「お風呂に入りますか?ガロは入るって言ってますけど」

トレール「ふろ?」

って、やりとりをして

いつもの浴槽を取り出して、お湯を張る所を見せて

理解したトレール伯爵は、喜んでお風呂に入り


しっかりと温まるまで、お風呂を楽しんでいた

今は冷たいお茶を飲みながら、お風呂の感想を話しているトレール伯爵


トレール「外で入る風呂がこんなに気持ちいいとはな・・・完敗だ」

「ふふっ、気に入ってもらえて嬉しいです」

一体何に負けたんだろうか?

余韻に浸って、お茶をゴクゴクと飲んでいる


トレール「騎士たちもビックリしているだろうな」


御者さんや、騎士さんも今はお風呂に入ってもらっている

ガロと私が居れば護衛も必要無いからね


「温泉じゃなくても、外でお風呂に入るだけでも気持ちいいですよね。山の中腹で入ったりするもの絶景でいいですよ」


トレール「それは何とも・・・・。高位貴族でもそんな贅沢はなかなか出来ないだろうな」

「そうですね、魔物もいますしね」


野生動物以上に怖い魔物がいるのだから、簡単には出来ないだろう

だから冒険者って良いんだ、自由そのもの


トレール「ルラと旅をすると冒険者がいかに自由なのかわかるな」

「そうですか」

トレール「ああ、今まで出会った冒険者たちはたいして美味しくも無い保存食をかじって護衛をしていたからな。極めれば冒険者ほど自由な者はいないだろうな」


「確かに・・・そうかもしれませんね」

どこに行くのも自由、どんな依頼を受けるのも自由

国にも縛られず、生きたいままに生きる


自分にとっては最高の職業だ

それも魔法があるから、ここまで快適な生活が送れているんだけどね


ガロルド「ルラほど極めているヤツはいないだろうからな」

「ははっ、そうかも、料理している人なんてほとんどいないもんねー」


トレール「それだ、料理の腕も凄い。夕食のかるぼなーらだったか?あれも美味かった」

「美味しいですよねー」

チーズを贅沢に4種類も使って、コク深い味になって凄く美味しかった

ベーコンも大きく切って、食べ応えも抜群にしたので

騎士さん達にも好評だった



ガロルド「未だに美味しくないものなんてないからな」

トレール「それは凄いな・・・一緒に旅できる君が羨ましくなってきたよ」

ガロルド「世界一幸せ者かもしれませんね」


「あははっ、凄い褒めてくれるね」

ガロルド「俺はいつでも本気だぞ?」

「ふふっ、ありがとうね」


とっても嬉しい褒め言葉だ


楽しく談笑していると、お風呂上りの騎士さん達がぞろぞろと来た


「いやぁ、最高でした。ありがとうございます」

「貴重な体験でした・・・ありがとうございます」


みんながお礼の言葉を言いに来てくれたので

氷の入ったお茶を渡していく


「いえいえ、喜んでもらえて嬉しいです」


「くっはー!冷たい飲み物がこんなに美味いとは!」

「しみるぅ~」


ほかほかのまま飲む冷たいお茶って本当に美味しいよねー

うんうん、わかるわかる


その後、トレール伯爵は馬車で就寝

騎士さん達は交代で、見張りをしてくれるそうなのでお任せした


自分たちもいつものテントで休んで

翌朝、少し早起きして朝ごはんを作る


貴族様だから洋食が食べ慣れてていいかなって思ったんだけど

あえての和食で行こう


醤油おかかのおにぎりと、ほぐした鱒のおにぎり、

そして、シンプル塩おにぎりだ


お味噌汁は具だくさんにしたいので、色んな野菜を入れて

鶏肉の団子も入れた


あとは、色んな野菜の浅漬け

葉ワサビの醤油漬け

あと、梅干しが完成したので、大根の梅肉おかか和えも作った


これは簡単だし、美味ししいし

梅干しが苦手な人でも結構パクパクいけちゃう


薄切りにした大根を塩もみして、水分を抜いてから、しっかりと絞る

水気を取った大根に、叩いた梅肉と、カツオ節と一緒に醤油と白ごまを和えるだけだ


ちょっとだけ味見をする

「うん、美味し」

梅干しはそこまで多く作っていないので、大事に使って行くつもりだ

今回のが上手く行ったので、追加で作って

たくさん使ってもいいようにしていこう

個人的にはもう少し塩分控えめが良かったかも知れない

次は塩の量を調整してみよっかなー



朝ごはんが完成したので、朝の見張りをしてくれていた騎士さんに朝ごはんを食べてもらう


「うまい、うまい」といいながら食べるので

こっちも作り甲斐がある


ガロルドも一緒に食べていたけど、梅干しをはじめて食べたのでびっくりしていた


ガロルド「これはなんだ?初めて食べる気がする」

「お目が高いですねえ、これは梅を塩漬けにしたものだよ。梅ジュースとはまた違うでしょう?」

ガロルド「ああ、酸っぱい?のか?ショユーの味もする気がする」

鋭い


「そうだよ、醤油も入ってる。梅干しだけだとかなり酸っぱいからね、細かく切って和えたの」

ガロルド「へえ、こんな食べ方もあるのか・・・梅って万能なんだな」

「確かにそうかもー」


梅干しって健康に良いって聞いた事もあるし

本当に万能かも

確か、クエン酸たっぷりで疲労回復とか

便秘にも良いって聞いた事があるなー

夏場とかは塩分補給とか、足がツルのを防止するのに食べてたなー

カリカリ梅とか、パッと食べれていいんだよね


今度作ってみようかな?

一回だけ作った事があるんだよね・・・・上手くいくかな?

ちょっとうろ覚えだけど・・・


そんな事を考えながら朝ごはんを食べていると、トレール伯爵が起きて来た


「あ、おはようございます」

トレール「ああ、おはよう」


自分で身支度をしたのか、いつものトレール伯爵だ


「朝ごはんはいかがですか?」

トレール「頂こう・・・・しかし、これはコメか?」

「はい、お米は嫌いですか?」

トレール「いや・・・・あまり食べた事がないだけで、しかも朝というのは初めてだな」


「そうなんですねえ、美味しいですよ。私は朝はお米派です」

時間が無い時はパンを齧るけど、時間があるならお米が良い

お米を冷凍して、朝はチンするだけで良いようにしておくのがいいのだ


自分用にストックしているのに、冷凍庫から無くなっている時は絶望だ

誰も補充もしてくれないしね・・・・ああ、嫌だ、思い出すのは止めておこう



椅子に座ったトレール伯爵の前に、料理を並べていく

どれぐらい食べるのか分からないので、とりあえず、おにぎりを3種類

お味噌汁に、浅漬けたち

自分にとっては結構豪華な朝食だ


トレール「これは・・・コメに何かを混ぜてあるのか?」

「はい、色々と混ぜてありますよ。3つとも味が違います」

トレール「どれ、頂こう」

「あ、トレール伯爵はお箸は使えますか?」


トレール「ハシ・・・・は馴染みがないな」

「そうですか、ではフォークとスプーンを」

スプーンはお味噌汁を飲むのに使うかな?って思って、一応出しておいた


トレール「ありがとう」

フォークを持って、おにぎりに刺して崩して食べている

ふんわり握ってあるからフォークじゃ食べづらいかな・・・・申し訳ない事をした


それでもトレール伯爵はフォークに器用に乗せて、口に運んでいる

さすが貴族だ


トレール「うん、美味いな。ほどよい塩加減で、コメがこんなに甘いとは知らなかった」

「お塩が少しあると、甘味が引き立ちますよね。炊き立てご飯は塩おにぎりが一番美味しいんですよ」

トレール「ふむ、コメへの印象が変わったな」


「しっかりと精米したお米なら、臭みも無く食べれますし、何にでも合うんですよ」

トレール「・・・・このレシピをまた料理長に教えてくれは・・・・」

「はい、レシピをまとめておきますね」


トレール「ありがとう!」


最初こそ、ちびちびと食べていたけど

美味しい事が分かれば、あっという間に完食した


トレール「はあ、美味しかった・・・特にこのミソシル・・・だったか」

「はい、お味噌汁です。豆を発酵させたものを溶かしたものですね」

トレール「発酵・・・・それはいいものなのか?」

「はい、発酵食品は体に良いって言われていますよ。あ、ショユーも発酵食品です」


トレール「なるほどな・・・ルラの料理の美味さは発酵食品とやらが使われているんだな」

「そうですね、良く使います」

トレール「・・・・・このレシピも・・・」


「はいはい、もちろん書いておきますよ。でも、味噌は輸入しないといけないですね」

トレール「そうか、どこの国で手に入ったものだ?」


「カンリオ国ですね。道路が完成すれば安価で変えるかも知れませんね」

トレール「益々交渉を頑張らねばな・・・」

そんな戦場に行くような顔で言わないで欲しい・・・


まあ、お味噌が欲しくなるのはわかるけどね

お味噌汁はソウルフードだ


お腹がいっぱいになったら、少し休憩してから出発

馬車の中でレシピを纏める

道路はガタガタしないので、紙に文字を書いても平気だ


本当に良い道路を作ったな、自分で自分を褒めたい



トレール「ところで、ルラはどうしてそんなに食材に詳しいんだ?」

「え?どうして・・・・でしょうね?」


ちょっと返答に困った

まさか前世の食文化の事を話すわけにもいかない


トレール「そうか・・・何か秘密があるのかと思ってな」

「そうですね、あえて言うのなら、住んでいた町にはあまり美味しいと思えるものが無くてですね・・・子供の時は自分で畑を作ったり、食材を自分で取りに行ったりしていました。家が裕福じゃなかった事がきっかけですかね。あちこちへ行っては、美味しいものを探してたんです」



トレール「なるほどな・・・食への執念と言うわけか」

「そうですね、ふふっ。レーベルに住んでいたんですけど、子供の時はほとんど塩味のものしか食べた事が無くて・・・スパイスも高いし、美味しい料理にはお金がかかりますから。それでも少し大きくなってからは商業ギルド員さんと仲良くなって、色々と商品登録したり、輸入を増やしてもらったりして・・・かなりやんちゃしてましてね。えへへ」


トレール「子供の時からそんな事をしていたのか・・・今のレーベルの町は美食の町と呼ばれているのはまさか・・・・」


「えへへへ?」

笑って誤魔化す


トレール「わかった・・・・理解した」


「それもこれも、レーベルの商業ギルド員さん達が有能なんですよ。私はこうなったらいいな、こんなものが食べたいって言ったり。他の国や土地で美味しい物を見つけたら手紙を書いて、教えていたらあれだけ成長したんです。私は口以外なにも出していません」


トレール「なるほどな?あそこの商業ギルドにも食に貪欲な者がいるんだな」

「ふふっ、確かに貪欲だったかもしれませんね。見るたびに大きくなってましたから」


トレール「・・・・それは他人事では無さそうだ・・・」

トレール伯爵は自分のお腹をさすり、太る事を心配しているようだ


「それでもその人は、最近あったら凄く痩せていて!しかも体を鍛えているそうで、とても筋肉質に変身していましたよ。『美味しい物を食べるためなら何でもできる』って言っていましたから」


トレール「それは素晴らしい志だな・・・・私も鍛錬を増やそうか・・・」

「ふふっ、運動は大事ですよね」


美味しい物を食べて、運動する

これが一番生き物として正しい気がする


走ると気持ちいいしね!

ありがとござした!

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