楽しいアルバイトと現実
今日は魔石アルバイトの日だ
ロスター先生のところへ行く いつも先にいて迎えてくれるし
魔石を作りながらする雑談も好きで すごく感謝している
ロスタ「今日は600個もって来ましたう、やっとです
あの受付の人、すごくキッチリしてるんですよ、既定の数しか絶対くれない。」
先生は不満そうだが とても仕事のできるよい人なんだろうな
ロスター先生の圧に負けずにがんばってほしい
「先生、受付の人にムリいっちゃだめですよ」
ロスター「無理は言ってないですよ、もう少し数を増やしてほしいと言っているだけです
毎回ですけど・・・・。」
「それですよ、それ。しかも1000個なんて重いですよ」
ロスター「大丈夫ですよ収納袋があるので、1万個でもいけます。」
そんなにたくさんどうするつもりなんだ?
「さ、今日のぶんをやりましょうよ300個作るんですよね?」
ロスター「そうですねサクッサクッとやってしまいましょう」
2人でどんどん作っていく そうだ聞きたいことがあったんだ
「先生ちょっと質問があって。」
ロスター「はいはいなんでしょう?」 すごくうれしそうだ
「精神魔法?的なものはあるんでしょうか?あいてを眠らせたり、幻覚をみせたり?とか」
ロスター「そこが気になりますかぁーなるほど。結論から言えばありますですが、
かなり珍しい貴重な魔法ですね、前に聞かれた植物魔法と結界ほどではありませんが
国の諜報機関などにいると聞いたことがあります。尋問などで使うのでしょう
ですが、まれに庶民にも幻覚を見せる魔法が使える人がいるとは聞きますよ
そういう魔法の使い手は精神魔法のみ特化だとは思いますが。」
「とっか、そうなんですか?」
ロスター「はい、人の精神に作用する魔法ですからねかなり他の属性魔法とは違います
あなたのように属性魔法に身体強化、両方使えるひとはごく少数です。」
「なるほど・・・・・べんきょうになります」
ロスター「いえいえ、魔法に関する話なら大歓迎ですよ ふふふ。」
「じゃあもうひとつ、収納カバン?収納ふくろ?はどこかで作られているものですか?
あと、どこで売っています?」
ロスター「そうですね収納カバンと収納袋どちらも売っていますね
作っているところは秘匿されていまして、目が飛び出るほど高いものなので
作れるひとが悪い人たちに狙われますから。
売っているのは魔法道具店です店主に言わなければ出て来ないでしょうけど
お高いので。あとはダンジョンでも手に入るらしいです。」
「ダンジョン!」
ロスター「おや?興味がおありで? ここから一番近いところでも馬車で10日はかかるので
なかなか簡単にはいけないですけども大人になってからのお楽しみですねー」
ダンジョンかぁーいつか行ってみたいなぁ
こうして雑談しつつもくもくと作りあっという間に300個だ
ロスター「ついに300個作りましたねー。私はさすがに疲れました魔力量的に
あと100個作れるかどうかというところですね
あなたはまだまだ行けそうですけども・・・・。」
「へへへ、まだできそうです。でもこれぐらいがちょうどいいかも知れないですね
時間もありますし。」
受付のお姉さんに迷惑がかからないようにもね
ロスター「わかりましたでは次もこれぐらい貰ってきますね。」
「いつもありがとうございます」
ロスター「いえいえ次もまたやりましょうね、楽しみにしてますから。」
報酬の金貨18枚を受け取り 家に帰ることにする 今日も楽しかった
報酬全部を母に渡したいが受け取ってくれないので いつも金貨3枚を渡して
残りは貯金だ だいぶ貯まってきたけど
「ただいまー」
母「おかえりなさい」
「お母さんアルバイト代だよ、だいじょうぶ?たりてる?」
母「いつもありがとうね、だいじょうぶよ十分だわ」
「わかった、困ったらいってね」
いつもこう言うようにしてる 言ってくれるかは疑問だけど
さあ畑の手入れをしようかな? と思い探知魔法を広げると
畑にだれかいる? アガゴリ? 嫌な予感がした 走る ドキドキする
畑は燃えていた
それを見てニンマリと笑う アガベーラは悪魔のように見えた
「なにやってんだ!!!」
水魔法で消そう こいつゴト 一瞬でそう思った
消火に足りるであろう水球よりかなり大きなものをぶつける
畑とあいつごと
ドバッシャーーーーーン 火は一気に消え
アガベーラは水球のはしっこをくらい 吹っ飛ばされ倒されびしょ濡れどろどろだ
アガゴリ「ごっほごっほっっ なんてことすんのよ!!!」
「こっちのセリフだ、なにやってんだ」 見下し睨みつける
アガゴリは一瞬ひるんだが すぐに喚き散らしだした
「わたしは悪くない」だの「雑草を燃やしてやった」だの「おまえのせいだ」だの
アガゴリがごちゃごちゃうるさいからもういっちょ水球を上か落としてやる
アガゴリ「ごっほごっほっっ なにすんの!!」
「いやきたないから きれいにしようと思って」 クソうるさいからだよ
なんてやってると 母が走ってきた 「なにをやってるの?!」
またアガゴリが喚きたてる うるせぇ 水球を頭の上にアガゴリのうえに浮かべてやる
静かになった
「お母さん、お姉ちゃんが畑を燃やしたの」
母「なんてことを・・・・」 母も言葉が出ないようだ
アガゴリ「あんなの雑草よ!燃やしてあげただけじゃない!!」
母「あれはアルノーラがみんなのご飯のために育ててくれてたものよ、あなたも知っていたでしょう」
アガゴリ「知らないわ、どうみても雑草だったし」
ダメだこいつは
母「あなたは酷いことをしたの アルノーラに謝りなさい」
アガゴリ「知らないわ」 ほんと救えないな
父「なにをやってるんだ」 父が帰ってきた ややこしいので水球は消しておく
母「あなた、アガベーラがアルノーラの畑を燃やしたのよ雑草だって」
父「そうかそれでこんなびしょ濡れなのか?だいじょうぶか?」 父がアガベーラを立たせる
母「え?アガベーラが畑を燃やしたのよ?」
父「雑草だと思ったんだろ?そんな見た目の野菜を育てるからだろう?
それよりアガベーラ火魔法を使えるようになったのか?!すごいじゃないか!」
アガゴリ「そうなの、すごいでしょ?なのにお母さんは怒るし、あいつは水をかけてくるし
さいあくなの」
父「なに?アガベーラは間違えただけだろう怒るようなことじゃない
アルノーラはアガベーラに水をかけたのか?なんでそんなことをしたんだ!」
「畑が全部もえてたの、近くにたってたアガベーラが濡れたってしらない
消さないと火事になって家も燃えてたよ」
急に こぶしが飛んできた ボコッ 体が吹っ飛ぶ
母「あなた!!」
父「父親に向かってなんて口のききかただ!お前はメシ抜きだ!!!そこで反省していろ!」
そう吐き捨ててアガベーラを連れて行った
ふう ややこしい奴は居なくなった あいつらはもうダメだ
母「アルノーラ!大丈夫?」
「大丈夫だよお母さん。学校で身体強化を習ってて、殴られてもぜんぜんへいき。」
身体強化のおかげで無傷だ 便利だな
母「ほんとに?・・・・大丈夫なの?」 母は泣きそうな顔だ
「ほんとにだいじょうぶ、もうあんなの効かないよ ほら」
その場で バク宙して見せる 母はすごくびっくりしていた
母「すごいわ、身体強化なんていつの間に覚えたの?」
「つい最近?学校に新しい先生がきて教えてもらってるの」
母「ほんとに良かったわ、あなたが無事で。お父さんには私から言っておくわね
アルノーラは悪くないって。」
「ううん、言わなくていいよ。絶対お母さんに酷いこと言うもんお父さん
アガベーラがよっぽど大事なんだよ。お母さん。お父さんと別れてもいいんだよ?
あたしがお金稼いでくるから・・・・・。」
母「アモラもいるのよ そうも行かないわ・・・・。大丈夫よお母さん頑張れるから」
ほんとだろうか?
前世の母は耐えきれずに家を出た 私たちを追いて・・・・・・
「わかった、お母さんもう行ってじゃないと呼びに来るよ?」
母「わかったわ、あとで食事持ってくるわね」
「ううん。それもいいお腹すいてないの」
母「そうなの?わかったわ。」 家に入る母
はあーーーーー
盛大なため息が出る
やっぱりこうなったか
予想はしてたけど 燃やすか?普通? 火事になったらどうすんだ
もう疲れたから 地下のお風呂にはいって もう寝よう
ありがとござした!




