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生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


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マーダルの町 ギルドマスターに報告

『黒戦斧』パーティのみんなにミスリル武器を持ってもらうために

手持ちのミスリル鉱石を戦斧2本分ほど譲る事になった


目的としては、町を守る冒険者たちに、ワイバーンに対抗できる武器を持って欲しいからだ

山脈にはたくさんのワイバーンがいて、『魔寄せ』があると

山から降りて来る事が今回の事でわかったけど

ミスリル武器を持つ冒険者は数少ない


希少で高価

ダンジョンに挑み続けて、お金に余裕のある冒険者なら買えるかな?ってくらいの値段だ

しかも、冒険者がミスリル武器を買えない理由がもう一つある


冒険者はお金を貯めない

っていうか貯まらない


武器も防具も消耗品だし、保存食やテントなども買わないといけない

必要経費が多いのだ

さらに、基本は外食で宿に泊まる事も多い

低ランクの冒険者はお金が貯まらないどころか、生活もカツカツだ



そんな中でランクを上げて、高ランクの実入りの良い依頼を受けて

命をかけて魔物と戦うのだ

今回のように


大変な仕事だと思う

だから私は冒険者たちが好きだ

ゴロツキみたいな人もいるけど、基本気の良い人が多いし

町の為に命をかけれる人を尊敬する


だから私は、目の前のこの人達にミスリルを譲りたい


バルトラ「おおー、これがミスリル鉱石か」

ユーロー「これだけあれば2本も余裕だな」


「じゃあ、代金は振り込みでお願いします。遅くなっても分割でも大丈夫ですよ」

バルトラ「いや、ちゃんとこういう時の為に貯めてたんだ」

「え!偉いですね」

ユーロー「リーダーはこういう所あんだよ」

ダーラ「見た目によらずな」

バルトラ「見た目に寄らなくて悪かったな。そのおかげで買えるんだ」

ハスター「俺は尊敬してますよ」

ニト「僕も」


「ふふっ、いい戦斧ができるといいですね」


バルトラ「ああ、ありがとな。じゃあギルマスの所に行くか」

「一緒に行きますか?」

バルトラ「ああ、報告と明日からの作戦を話しあわないとな」

「わかりました」


ユーロー「いってらっしゃい、俺達は先に宿に行ってるから」

バルトラ「ああ」


バルトラさんは受付に声をかけて、慣れた様子でギルドマスタールームに向かう


コンコンコン「バルトラだ、入るぞ」

ギルマス「はい、どうぞ」


部屋に入ると、机に座っていたのはおばあさんだ

今まで会ったことのあるギルドマスターの中で一番高齢かもしれない


バルトラ「カンリンから派遣されたルラちゃんを連れて来た。しかも『魔寄せ』を回収できたぞ」

ギルマス「まあ!まあまあまあ、それは良かったわ・・・一時はどうなる事かと・・・・あなたがここにいるという事はワイバーンは討伐できたのね?」

バルトラ「ああ、俺達がさんざん戦ったあとに、ルラちゃんが来て、一撃だよ」


ギルマス「まあーーー!」

口の前に手を当てて、驚いているギルドマスター、可愛らしい仕草のおばあさんだ


「初めまして、ルラです。到着する時にワイバーンが居るのが目に入ったので、参戦しました。回収してきましたので、あとで倉庫に出しますね。『魔寄せ』はこちらです」

自己紹介ついでにあった事も話した


ギルマス「これは丁寧にありがとう。これが『魔寄せ』ね、すぐに記録を取らせるわ。あなたが居なかったら町はどうなっていたかわからないわ、本当にありがとう」


「いえ、出来る事をしたまでです」

バルトラ「彼女がワイバーンを討伐したのもそうなんだが、怪我人のためにポーションも提供してくれたんだ、いくらかギルドからも出せないだろうか?」


ギルマス「ええ、もちろんよ。今回の事に対してはきちんと報酬を振り込むわよ。あとはここの冒険者たちが後始末をするからゆっくり休んでちょうだい」

バルトラ「ああそれなんだが、今ルラちゃんの相棒と同じく派遣されてきたエルフが残った魔物を狩ってくれるために残ってくれててな。ほとんどの冒険者たちが一度町に戻って来てる」


ギルマス「まあ、例のSランクの?」

「はい、ガロルドとダタンヤリムさんという、魔法が得意なエルフの方です。2人に任せておけば大丈夫だと思います」


ギルマス「それは心強いわね、でも全てを任せる訳にはいかないから、まだ体力のある冒険者たちで交代で見張りをさせましょう」

バルトラ「それがいいな。俺たちは一度休ませてくれ、明日の朝には合流する」

ギルマス「まあ、体力だけが取り柄のあなたらしくないわね」


バルトラ「いや、ワイバーンで体力がほとんどない所で、ルラちゃんと一緒に戦ったからな。歩くくらいしか体力は残ってねえ」


ギルマス「まあ、それは大変。すぐに休むのよ」

バルトラ「ああ、じゃあこれで失礼する。じゃあなルラちゃん」

「はい、ゆっくり休んでください」

手を振ってバイバイする


ギルマス「さて、改めて・・・・私はギルドマスターのソラリスよ、よろしくね」

「ルラです。よろしくお願いします」

ギルマス「ワイバーンが来た報告を受けた時はどうなるかと思ったけど、あなたが来てくれて本当に助かったわ。ありがとう」


「はい、これからはバルトラさん達でもワイバーンが倒せるように、ミスリル鉱石を渡しておきました。武器ができるまでは時間がかかるでしょうが、きっと次は討伐できると思います」


ギルマス「まあ!ミスリルを・・・・貴重な物をありがとうね」

「ちゃんと代金は払ってくれるそうですよ」

ギルマス「そうなの・・・あの子達が強くなるのなら町の為にもなるわ。本当にありがとう」

柔らかい笑顔でそういうギルドマスターは、冒険者たちの母親みたいだ


「私も町が守れる人が増えてくれれば安心できるので、打算もあるんです。またこの町はワイバーンに襲われる可能性が高いですから」


ギルマス「そうね・・・山脈が近いのにワイバーンの対策をしていなかった私の責任だわ。今後の為にも対処できるように考えるわ」


「はい、お願いします」

ギルマス「『魔寄せ』に関してもすぐに見つけてくれてありがとう。明日もワイバーンが増えていたかもしれなかったわ」


「はい、それが怖くて日が沈んでからも探しました」

ギルマス「とても良い判断だったと思うわ」

「報告はそれぐらいです。あとは討伐した魔物の回収ができていないです。ワイバーンだけ持って帰って来ました」


ギルマス「そこは大丈夫よ、ちゃんと人を送ってあるわ。ワイバーンは倉庫に持って行って欲しいけど、もう遅いから明日にしましょうか、あなたもゆっくり休んで?」


「私は仲間が森の傍にいるので、そっちで野営します」

ギルマス「まあまあまあ・・・・・あなたがそれを選ぶのなら止めないわ。気をつけてね?」

「はい、明日の朝にまた来ます」

ギルマス「ええ、待っているわ」



部屋を出て、町の外に向かう


凄く優しい雰囲気の人だったなー

そんな事を考えながらガロルドが待っている森の傍まで向かうと

私たちのテントが見えた

ライトを浮かべて、外に置いたテーブルセットにガロルドとダタンヤリムさんが座っている


「ガロ―!ダタンヤリムさーん」

走って向かうと、笑顔で迎えてくれた


ガロルド「おかえり、町で寝てもいいんだぞ?」

ダタンヤリム「ああ、戻って来ないと思っていた」

「そんなー、仲間外れにしないでよー」


ガロルド「そ、そんなつもりは・・・」

ダタンヤリム「私だって・・・」

そわそわする2人


「ふふっ、嘘だってば!ご飯は食べた?渡してあるので足りたかな?」

ガロルド「ああ、まだ少し残っている。ご飯もさっき食べた」

「そっか、じゃあここで食べよっと」


テーブルにサンドイッチを出して、アンディーとアスターにも出してあげる

「お疲れ様ー、いっぱい食べなー」


ガツガツと食べる2匹

いっぱい動いたもんねー

自分も照り焼きサンドを頬張る、一緒に挟んであるゆで卵がいいアクセントだ


「そういえば、もう討伐は終わったの?」

ガロルド「ああ、粗方終わった」

ダタンヤリム「雑魚しか居なかったからな。ワイバーンでもいれば張り合いもあったのに」

「先に倒しちゃいました。あそこの山脈に行けばたくさんいますよ」

ダタンヤリム「たくさん?それはちょっと・・・・困るな」

ガロルド「困るのか」

ダタンヤリム「ワイバーンは硬いからな。魔法も効きずらい」

「アスターとアルジャンは雷魔法で一撃ですよ?」


ダタンヤリム「なに!?雷魔法か・・・・次は雷魔法を練習するか・・・」

ぶつぶつと考えこんでいる


「ふふっ、ガロ達は旅で問題とか無かった?」

ガロルド「いや、特には・・・・風呂に入れなかった事ぐらいかな・・・・」

「え、お風呂入れなかったの?」

ガロルド「ほとんど野営で浴槽が無かったからな」

「あー浴槽も渡しておけば良かったかー」

ガロルド「今度ひとり用の物を買うか」

「それもいいね。私はねえ、ギルドマスターが宿を用意してくれたりしてねえ・・・」


ガロルド「ギルマスが宿を?」

「うん、凄い良い宿だったんだー・・・・


ひとりで旅した事の話をした

とても良い人たちばかりだった事、高級宿に泊めてもらったり

ちょっと迷惑をかけちゃった事も

話したい事はたくさんあるんだ


眠くなるまで話をたくさんして

久しぶりにテントのベッドで寝た


傍には、アスターとアルジャンとアンディーがいて

隣にはガロルドがいる

ベッドの間には、干し草ベッドで寝るダタンヤリムさんもいるけど・・・ふふっ



いつもの光景だけど、戻って来た感じがする

幸せを感じながら眠りについた

ありがとござした!

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