表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

448/593

マーダルの森 『魔寄せ』を探せ

熟練冒険者たちのパーティと森に入ると、異様な匂いがした

死んだ魔物たちの亡骸と、怪我をした人たちや、森の匂い全てが混じっていた


もうだいぶ暗くなっていた森にライトを浮かべる


「今から『魔寄せ』を探します。しばらく無防備になるので警護をお願いします」


「わ、わかった!」

5人パーティの彼らが戦闘態勢を取ったのを見て、アンディーを降ろす

「アスターとアンディーもよろしくね」

「きゅう!」「みゃう!」


よし、集中して魔力の痕跡を探す

そんなに大きくない森だ、近くにあるはず


集中して魔力の痕跡を探して・・・・・あっちだ


「こっちに行きます」

「ああ、気を付けてな」


私を囲んで守ってくれているパーティと、2匹を信じて歩く


少し進むと魔物が襲ってくる、それぞれが魔物と対峙して戦ってくれている

でも、自分は魔力が濃い場所を探さないと・・・・

戦闘はみんなに任せて、痕跡を探す



「こっちだ!」

明らかに魔力が濃い方向がわかった

その方向に歩いていく、弓で視界に入る魔物を倒していく

ここは色んな魔物がいるな・・・ゴブリンが多いけど、ヘビも熊もボアもいる

何でもアリって感じだ、ワイバーンが来るくらいだし

この周辺の魔物が大集合って感じなんだろう


歩いては止まって探すを繰り返すと、だんだんと魔物も増えてきたし

森も真っ暗だ、ライトを増やして広く照らす


「まだないのか?・・・はあはあ」

大分彼らも疲れてきている、ワイバーンと戦ったあとだ、無理もない


「もう少しだと思います・・・・おそらくこの辺に・・・」

かなり魔力も濃くなってきた、この辺のはずなんだ


再び集中して魔力が濃い場所を探すと、魔力の濃いたまり場を見つけた

しかし魔物も多い


「たぶんこの辺です!もうちょっと頑張って!」

「「「「おう!」」」」


先に弓で援護する、多すぎて押されている

ドスドスドスドスドスドスッ、ドスドスドスドスドスドスッ


何匹か魔物を倒してから、辺りを見回す

見える所にはもちろんないか、じゃあ地面だ!

地面に手をついて、探す・・・・ない

じゃあ木だ、もう一度痕跡を探す、木の一本一本を確認


「これだ!」木に魔力を流して、だいたいの場所を探知

枝にある

大体の場所を全部切り落として、落ちて来た枝から袋が括り付けてあるのを見つけた

袋を切り裂いて、中から出て来た『魔寄せ』を取り出し

中心の魔石を切った

収納に『魔寄せ』を入れて、双剣を抜く


「見つけました!後は任せて!」

双剣を構えて走り出す、一番近い魔物から切って行く

走って切って、走り抜けながら切った、木を蹴って飛んで首を一閃

周囲の魔物は全部、切った



「はあ、ふぅ」

双剣を振って血を飛ばし、納刀する


「お疲れ様でした。『魔寄せ』を回収したので戻りましょう」


「は?終わったのか?」「俺達助かった?」「ほんと?」

呆然としている、どうやら疲れ切っているようだ


「はい、『魔寄せ』を止めたので、あとは集まった魔物を倒せば終わりです」


「は、ははっ。生きてる・・・・」

「良かった・・・・」

「ぐっぅ」


泣きそうな人もいる

無茶をさせてしまった、申し訳ない


「援護してもらって助かりました。町に一度戻りましょう。これどうぞ」

町に戻るまでは頑張ってほしい、美味しいポーションをみんなに配る


「これは?」「いいのか?もらって」


「はい、美味しいポーションですよ。多少は元気になりますから、それを飲んで町に戻りましょう」


「おいしいポーションって、高いやつだろう!」

「本当にいいのか?」


「ええ、手作りなのでほぼタダですよ。遠慮なくどうぞ」


「ありがとう!」

「やったー」

嬉しそうに飲むパーティのみんな


「うっめえ」「あまーい」「沁みるー」「うぅー」


嬉しいのか泣いている人もいる


「さあ、帰りましょう。帰りの魔物は私が倒しますから」


「ありがたい・・・・」

「もうくたくただ」「泣けてきた・・・」

「うぅー」


すでに泣いている人もいる、早く町に帰ろうね


歩いて森を出る、途中にも魔物が出て来る

まだ少なからず残っている、明日は残党狩りで忙しいだろうな


なるべく明るくなるように、ライトを浮かべて森を歩いた

やっと森を出た所で、冒険者たち待っていた


「無事だったか!」「生きてた!!」

「ほんとだったな!」「おい!帰ってきたぞ!!」


火を焚いて、戻って来るのを待ってくれていたみたいだ


「兄ちゃんの言っていた通りだったぜ!」

「やるなあ!!」


その冒険者たちの中に知っている顔がいた



ガロルド「お疲れ様。さっきついた所なんだ、『魔寄せ』はあったか?」


「ガロ?」

目の前にいる

幻かも・・・・でもだんだん近づいてくる

肩にはアルジャンがいる


「きゅぃーーー」

飛んで私の所に来たアルジャンを抱きとめた

本物だ・・・・


「アルジャン・・・元気だった?」

「きゅぃーー!」

会いたかった!


「私も会いたかった・・・」

すりすりとほおずりして、アスターとアンディーとも再会を喜んでいる


ガロルド「怪我はしなかったか?大丈夫か?」

「うん・・・・『魔寄せ』も見つけたよ。・・・・・会いたかった・・・・」


一瞬驚いた顔をしたガロルド


ふっと微笑んで

ガロルド「俺もだ・・・・アルジャンも毎日鳴いていたぞ」

「ほんと?アルジャン頑張ったねー」

いい子いい子、何度も撫でた

まだ子供なのに、私たちの事情に巻き込んでしまった

あとで美味しい物をたくさんあげよう、そして一緒に寝るんだ


ガロルドが私の頭を撫でてくれる

何だか胸がいっぱいだ、まだ全部終わってないのに・・・


ダタンヤリム「ここで連絡が入っている町は最後だ、よくやったな」

「そうなんですか?」

ガロルド「ああ、ここが終わったら一度カンリンに戻ろう」


「そっか、良かった・・・・」

ガロルド「俺達はここで残党狩りをしておく、ルラは町に戻って休むと良い」

ダタンヤリム「私もいるから心配はいらない。怪我人も治療して町に戻らせたからな」


「そうですか・・・わかりました」


どうやら疲れている冒険者は先に町に戻して、ガロルドたちが森から出てくる魔物を

狩ってくれていたらしい


ガロルドと話をしたい事がたくさんあるけど、先に町に戻らないといけない


歩いて町に向かう

暗い道にライトを浮かべて歩く


「さっきの兄ちゃんがパーティメンバーなのか?」

一緒に歩いている熟練冒険者が話かけてくる


「はい、私たちは『アルラド』っていうSランクパーティです」


「聞いた事あるぞ!」「ギルマス推薦でSランクになったっていうあの?」

「すげえ!」


「そうだったのか・・・こんなに若いとは・・・・」

「ふふっ、よく言われます。私はルラです。あなた達は?」


「俺達はAランクパーティ『(ブラック)戦斧(バトルアックス)』だ、俺がリーダーのバルトラ、あっちの斧持っている奴が、ユーロー、その横がダーラ、ハスター、そんで泣いてんのがニトだ」


「よろしくお願いします。戦斧・・・・かっこいいですね」

ワイバーンから逃げずに先頭に立って戦っていた

しかも無数にあった傷はきっとこの人達がつけた傷だろう


バルトラ「わかってんじゃねえか!それでもワイバーンのやつを叩き切るのは出来なかったがなー」

ユーロー「ほんとそれ、どんだけ硬いんだっての」

「でも傷はたくさんついてましたね、凄いです」


バルトラ「それでも切れないんじゃなー、せめてミスリル武器だったら切れたんだろうが」

ユーロー「ミスリルの斧とかバカ高いぜ?」

「確かに・・・・」


この人達がミスリル武器を持っていたら、あのワイバーンを倒せるかもしれない

ここがまた襲われないとも限らないんだ、持っていて欲しいな・・・・


「あの、『黒戦斧』の皆さんは地元密着のパーティなんですか?」

バルトラ「ああ、そうだぜ。生まれも育ちもマーダルだ。たまに遠征する事もあるが、基本この辺で護衛依頼を受けている」


「そうなんですね!」

これは丁度良いじゃないか


「あの、提案なんですけど・・・・」

バルトラ「なんだ?」

ユーロー「命の恩人だからな、出来る事ならするぜ?」

ダーラ「そうだな、出来る事ならやろう」


「良かった!ミスリル武器を持ちませんか?ミスリル鉱石をたくさん持っているんです」



「「「「「は?」」」」


完全に固まった『黒戦斧』のみんな


ちょっと説明をぶっ飛ばしすぎたか・・・・慌てて自分が考えていた事を説明した


バルトラ「そりゃ・・・・俺達にマイナスな事は何もないが・・・・」

ユーロー「本当にいいのか?」


「はい、安心したいんです。戦える人が持って欲しいし。町を守るには必要じゃないですか」


バルトラ「そりゃそうなんだが」

ダーラ「じゃあ買い取ればいいじゃないか」

ハスター「金が足りるか?」

ニト「僕はいいよ・・・2人の戦斧をミスリルで作るのが一番いいんじゃないかな?」


バルトラ「いいのか?」

ダーラ「いいもなにも、俺達が持ってもワイバーンを切れるかどうかもわからない」


ユーロー「そうだな・・・じゃあ作るか」

バルトラ「ああ、断る理由がねえ」


ダーラ「決まりだ、ルラちゃん破格で譲ってくれない?」

「じゃあ相場の半額でどうですか?加工にお金もかかるでしょう?」


バルトラ「なんだって!?値引きしすぎだろう!」

「お金には困ってないんですよ、ふふっ。Sランクなもんで」

ちょっと悪い顔で言ってみた



ユーロー「Sランクすげえ」

ニト「半額なんて嬉しいじゃないか」

ダーラ「破格だなー」


バルトラ「わかった!半額で売ってくれ!!戦斧2本分!」

「はい!ありがとうございます!」

やったー!これで安心できる


ユーロー「なんで君が言うんだ。はははっ、俺達がお礼を言う方だ!」

バルトラ「はっはっはっはっは!ルラちゃんにはかなわないな!」


大笑いされてしまった


なんでだ??

ありがとござした!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ