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はじめての攻撃魔法  水

魔石アルバイトの後に

家に帰って母に聞いてみた

「ねぇお金は足りてる?どれくらい足りていないの?」

母「足りてるわよ、アルノーラのお陰ですごく助かってる、気にしなくていいのよ。」

やっぱりダメか そりゃ言ってくれないか

仕方ない自分でお金は貯めておこう そして本当に困ったときに使おう



魔法学の授業では、次から属性ごとに別れての授業だ


ロマリー「属性別の魔法学の授業では実際に魔法を放ちます 魔法の発動をよくするために

     可能ならば魔法の杖を購入しておいて下さい。金額は銀貨5枚~です

     もっと高いモノもありますが、授業では必要ありませんので安いもので大丈夫です。

     もし杖がなくても授業は受けれますし魔法もつかえますので無理して購入しなくても

     大丈夫です、あくまでも魔法の発動が良くなるもの、です。」


との、説明だった。


なんだ買わなくてもいいんじゃないか。

しかも高いモノも別にいらない。

この説明を聞いてほんとに腹が立った、あの二人はお母さんが苦しんでてもなんとも

思わないのだろうか、必要のないものを買ってしかも余分なお金があるのならまだいいが

借金してまで。


なので私は買わない。

杖を持たずに授業に出る。

これはケチってるんじゃない、買えないんでもない、ただの反抗心だ。



そして、属性別魔法学の授業の日が来た


いつもの魔法学教室 

でもいつもと顔ぶれがちがう

上級生もいる

同じクラスから来てる 水属性の子は3人 ソール、ショーン、ララ

とりあえず空いている所にまとめて座る

ララ「なんかきんちょうするね」

「そうだね、知らない人ばっかりだね」


カーンカーンカーン ロスター先生が入ってくる


ロスター「みなさんこんにちは、本日から新しい子たちが増えました。1年生の子たちです

     先輩たちは優しくしてあげてくださいね。

     では早速ですが実技をしますので、魔法訓練場に行きましょう」


みんなで魔法訓練場へむかう

運動場の端にある頑丈そうな塀のあるところだ 天井は無く 塀でかこまれているだけ

そんな感じの場所だ 兵士が訓練するような場所で 丸太の的がいくつか立っている


ロスター「ここが魔法訓練場です、塀には強化魔法がかけてありますので

     多少、魔法が当たろうが爆発しようが問題ありません

     当たり前のことですが人に向けての魔法は禁止です。 もし違反があれば

     授業への参加はできなくなります。そんな人はいないと信じていますが

     間違ってもしないでくださいね。

     次回から授業は毎回ここでしますのでここに集合でおねがいします。」


ロスター「さっそくですが、だれか上級生のかた見本をおねがいします。」


「はい、では私が」  さすが上級生だ、結構おっきいや

ロスター「では、ハマルさんおねがいしますね。」


的から5メートルくらいの距離に線がひいてあってそこから打つようだ


ハマル「来たれ水よ 我が敵をうて アクアボール」 野球ボールほどの水球が飛んでいき

的に当たってはじけた


うわ、詠唱だ。はじめて聞いた  攻撃魔法は詠唱がいるのか?


ロスター「はいたいへんお上手でした 良い見本でしたね。」

パチパチパチパチ  みんなが拍手をしている  私も流れに乗っておく


ロスター「今回初参加の一年生たちにもチャレンジしてもらいましょうか こちらへ。」

4人で先生のそばに移動する


ロスター「では、的の前にひとりずつ立って下さい。 詠唱は先生のあとに続いて言ってくだいね

     では、構えて」


あ、やっぱみんな杖持ってるか 横をチラ見して気づく

しょうがない レイ〇ンよろしく 銃の構えだ


ロスター「来たれ水よ」 「「「きたれみずよ」」」        ヤバい詠唱とかはずかしすぎる

    「我が敵を打て」  「「「わがてきをうて」」」     口パクだ

    「アクアボール」   「「「アクアボール」」」  


自分の指から勢いよく水球が飛んでいく 的に当たってパーーーーンとはじけた

よしど真ん中 いいコントロールだ


あえ?   先生が止まってる


まわりを見回す   あ、やったかな?   えへ?笑ってごまかす


横の三人を見ると 三人とも水球はできたみたいだけど 足先に落ちたようだ


あちゃ~


先生が小走りでやってきて「杖も詠唱もどうしたんですか?!」小声で話してくる

「べつにいらないかなって、できちゃいますし」こそこそ「そうなんですけど!」こそこそ


ロスター「す、素晴らしいですね!みなさん拍手を。」  ぱちぱちぱち

まばらな拍手だ かんっぜんにやらかした


ロスター「はじめて打って水が出るだけでも十分すごいですからね!

     それではみなさん いつも通り練習をしましょう。 上級生は一年生3人を教えて

     あげてくださいね。 アルノーラさんはちょっとこちらへ」


先生に引っ張られ 訓練場のはしへ

ロスター「アルノーラさんあれはいったい!?どういう事で??」

「な、なんか変だったですか?杖はたしかになかったですけど、なくてもできるって先生

 言ってたですよね?」


ロスター「言いました、言いましたが。はじめて攻撃魔法を打つ人が杖なしでできるわけでは

     ありませんよ! 赤ちゃんが初めて立つときに支えなしで立つようなもんですよ。」


「あ」     なるほど 理解


絶望だ     終わった?私の学校生活?   半泣きだ


ロスター「ほんとにはじめてやったんですか?」   コクコクコク激しくうなずく

 

ロスター「初めてでアレとは・・・・・。」


「ちょっと聞いてもいいですか?」

ロスター「なんですか?」

「初めてでそんなにできないものですか?」

ロスター「そうですね、水球ができれば上等ですかね あの三人は少しは前に飛びました

     なので優秀なほうですよ。あなたは論外です。」

「ちょっとわからないんですけど・・・・。属性魔法ができるようになったら  

 家で水を出したりしますよね?顔をあらったり、手をあらったり、なのに攻撃になったら

 水も出ない子がいるんですか?」


ロスター「は・・・・・・・・あ?・・・・た、たしかに・?」

「なんか杖は狙いをさだめたり集中するためにはいいかな?とは思うんですけど・・・・・。

 ふだん手から水がだせるのに、なんで?って思うんですけど。」


ロスター「・・・・・・・・・ちょ、ちょっと! ちょっとみなさんストップ!」

ロスター先生が走って行ってしまう   後ろからおいかける


ロスター「み、みなさんちょっと集合で、、あの。みなさん水は出せますよね?」

先生が手から水を出して見せる

「?できますよ」 杖を使わず手から水を出す生徒たち


ロスター「で、できますよね・・・・・。」  なぜか私をみる先生・・・・


手の上で水球を作って先生に見せる


ロスター「では、そのまま水球に・・・・。」


ほとんどの生徒はできている     できているじゃないか!


「先生!見ててください」  先生と生徒たちの視線が集まる中


私は振りかぶった      手に作った水球をそそまま 的に向かって  ぶん投げる!!


バッチャーーーン  盛大に的に当てってはじける水球


なんだ  

これでいいじゃないか!!      渾身の  ドヤァ顔だ


みんながたっぷり固まったあと  先生が笑いだしたのを拍子にみんなも笑い出す


そして先生が自分の水球を的に向かって投げた     が、的をはずれ地面に落ちる


ロスター「あっはっはっはっは! これは練習が必要ですね!」 

水球を作ってはどんどん投げる先生  生徒たちも 杖も使わず

水球を作っては投げていく   みんな楽しそうだ   なんだこれでいいじゃないか ふふふ


そしていつも以上にビシャビシャになった訓練場



ロスター「みなさんお疲れさまでした、今回の授業で新しい方法を見つけたので

     今後はこの方法も取り入れて練習していきたいと思います。ですが・・・・。」

先生が杖をかまえ、 ブツブツと詠唱したかと思うと ものすごい速さで水球が飛んでいき

バチーーーン ものすごい勢いではじけ飛んだ


ロスター「このように威力を上げるにはこちらの方が有効なので、こちらもいつも通り

     練習していきましょう。授業がない間は生活で使う水は自分でだすように

     これも練習ですよ。ではこれにて終わります。お疲れ様でした。

     あ、アルノーラさんは残っておいてください。」


あ、はい。



居残り決定だ


ありがとござした!

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