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植物魔法と魔石アルバイト

ここ数日でわかったことがある


どうやら植物魔法はすっごく魔力を使う


初めて使ったときは、翌日に芽が出ていた

芽が出ていたのでその日も 大きくなれー イメージしながら魔力を送っておいた

そしたらまた翌日には その芽だけ大きくなっていた

ちゃんと効いているみたいなので

時間があるときに 玉ねぎっぽい野菜に植物魔法を使い続けてみた

玉ねぎっぽい野菜から ねぎ坊主を作って 種を収穫したかったのだ


植物魔法を使い続ける 汗がでてくる

少しづつ 少しづつ大きくなっている それはわかる でもほんとに少しづつだ

まるで 前世のアハ体験を見ているようだ

結局 汗だくで息が切れるくらいまでやった

こんなに魔力を使ったのは久しぶりだ これからは毎日少しづつやろう

いい練習にもなる


畑の野菜は順調だけど 収穫にはまだまだだ

この前、母にはアルバイト代を渡したので 食卓が以前と同じくらいにまで戻ってきた

父は何も言わないが 文句を言ってこないということは まあ許容範囲なんだろう


そして疑問がある

父は少しも痩せていない 結構長いあいだ質素な食事だったと思うのだ

私と姉は給食がある、でも母はだんだん痩せて行っていた

その間、父は痩せるどころか少しづつ肥えていっていた

勤め先でも食事はするだろうけど そんな肥えるほどに?

家で質素なぶん 外食してたのだろうか

解せない


そしてついに目撃する

買い食いしている父を、屋台メシをガツガツと食べていた・・・・

え?家で晩御飯も食べているのに? 

そら肥えるよ うん 

もう好きにしてくれ 私たちは自分の食べる分くらいは稼ぐよ



毎日、玉ねぎっぽい野菜に魔力を送り ついにねぎ坊主ができた 

ここから種を取り 乾燥させる 自室に干しおく

乾燥がおわれば これも畑に植えるのだ

あとはジャガ これにも毎日植物魔法を 少しづつ大きくなる野菜は

やはり見ていて楽しい 家庭菜園最高だ

これが上手くいったら他にも野菜を育てようか トマトとか?

お店に行ってなにか育てられそうな野菜を物色してこよう

大根とかあるとうれしいけどなー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

魔石アルバイトの二回目の日になった


放課後に特別教室にいくとロスター先生はすでにいた

ロスター先生はいつも時間通りだ すごい


ロスター「カラ魔石を受け取ってきたんですが、納品が出来る実績がないと量は増やせないらしく

     1000個もらえませんでした」

しょんぼりして話す先生が凄くおかしい 

「ふふふ、それでも300個もあれば十分じゃないですか。どこまでやる気だったんですか?」


ロスター「できるところまで? 自分がどこまで出来るか知りたいじゃないですか

     それに何回も往復するより、一気に受けて一気に納品すれば楽じゃないですか」


どこまでできるかを確かめたい、それはすごく同意だ しかし 教師が生徒にそれを言うとは

しかも先生は結構大雑把な性格のようだ 受付のひとを困らせてなければいいけれど


「たしかに、どこまでできるかは気になりますね ふふふ」

ロスター「では、今日は前回できた50個から行きましょうか、そこからはまた少しずつ増やして

     出来るところまで、でどうでしょう?」

「わかりました」


そこからは、雑談をはさみつつ

どんどんと水の魔石を量産していく まるで水の魔石工場だ 


この前の浄化魔法をやった授業では感動したと、先生は話した

今までは2,3人ができるようになれば良いほうだったのに あの日は全員が出来るようになった

しかも、生徒同士が教えあいはじめた

ああやって魔力操作も、属性魔法も教えあっていたのだなと思ったと 話してくれた

確かにあれは私もマリーとシャールを見てすごくいいことだなと思った

「マリーとシャールが教えるのがじょうずなんですよね

 前のときも、聞かれたからたくさんの子に教えたといっていました」


ロスター「そうですか、それはすごく良いことですね。ぜひ今後もお願いしたいです」

雑談しつつ黙々とやっていると あっというまに50個が終わった

先生が少しづつ増やすと言っていたが まだ50個はいけそうだと言うと

あっさりとやらせてくれた 黙々とやっているともう50個もあっという間だった

先生が「あと50個もいけるのでは?」 と聞いてくれたので 大丈夫だと答えた

個数をきざむ話はどこかへ飛んで行ってしまったみたいだw


そして、のこり50個もあっという間におわり

2人で300個を作り終えてしまった それでもまだ余裕がありそうだ

一体何個まで作れるのだろうか自分でもわからないな

ロスター「ふう、全部やってしまいましたね。それでもアルノーラさんは余裕そうですけども」

「そうですね、まだ余裕がありそうです」

ロスター「やはり1000個必要な気がしてきましたよ ふふふ 今回の報酬です」

そう言って金貨9枚を渡そうとする

「先生、ぜんぶはうけとれません」

ロスター「やっぱりですか?困りましたね。とりあえず今は細かい硬貨がありませんので

     金貨5枚なら受け取ってくれますか?」

「・・・・わかりました。ありがとうございます。」


先生にお礼を言って帰宅する

今日もたくさん作れた 150個作ってもぜんぜん余裕だったことを思うと

最近、魔術をたくさん使っているからまた成長したのかも

でも金貨5枚か・・・・母が受け取ってくれるだろうか?

あまりたくさん渡すとまた別の意味で心配させるかもしれないし気も使うだろう

なので前回と同じ金貨3枚を渡すことにする

あとは貯めておいて、本当に困ったときにまとめて渡せるようにしておこう


家に帰ってさっそく母にお金を渡す 母は何度もありがとうと言ってくれた

私もおいしいご飯が食べれるとうれしいから気にしないでと言った

また、母がぎゅっと抱きしめてくれる

これがあれば何でもがんばれる気がした・・・・

ありがとござした!

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