ダンジョン3階の屋台 大繁盛!
屋台をはじめて、最初のお客さん以降
次々にサトウキビを取りにきた冒険者が来た
同じように驚いて、夢かと疑ってから
何人かは買いに来る、とてもチャレンジャーな人が数人いて
サンドイッチを食べて、美味しさを認識
他のひとたちも買ってくれる
この流れができてきた
そして、お昼に戻ってきたガロルド
ガロルド「想像以上だな・・・・」
屋台は冒険者だらけだった
一度来てくれた人たちは全員、お昼ご飯を買いに来てくれたみたいだ
テーブルセットじゃ足りないので、もう地べたに座って食べている冒険者たち
「最初は疑ってたんだけどね、一回食べたら大人気になったよ。ガロが言ってた通りジャーキーがかなり人気だよー」
ガロルド「ジャーキーは美味いからな」
「ガロもサンドイッチ食べる?」
ガロルド「食べたい」
「了解ー」
サンドイッチをお皿に盛って渡す
喜んで受け取って、屋台の裏で食べ始めた
2匹にも分けてあげてくれている
柚子レモネードも入れてあげよう
「もしかして、花祭りの優勝者じゃないか?」
ひとりの冒険者に声をかけられた
2人でいるとさすがにバレるみたいだ
「へへっ」
でも、笑って誤魔化しておく
「へへっって・・・・内緒って事か?まぁ、美味いメシが食えるならいいんだけどよ・・・」
そう言って離れていった
ガロルド「さすがに2人だとバレるか」
「ねー、別に隠しているわけじゃないけどね」
囲まれるのは困る
「うぉ!なんだこれ!」
3階の入り口から聞いた事のある声が聞こえる
屋台の周りと、入り口付近には冒険者がたくさん座っているので
そのリアクションもわかる
たくさんの冒険者を見て、屋台の方を見て、何度か繰り返している
見知った顔だったので、手を振っておいた
へらっと笑って
ファイン「何やってんだー!?」
メルト「あらあら・・・・」
パイン「面白い事してるねー」
レイジ「これは人気が出るのもわかりますね」
『平原の風』のメンバーが屋台に近づいてきた
「へへっ、こんにちは」
ファイン「こんにちはって・・・何やってんだ?」
「屋台やってます」
メルト「ふふっ、見たまんまね」
パイン「普通の事みたいに言ってるねー」
レイジ「サンドイッチ下さい」
「はいー、毎度ありがとうございますー」
ファイン「おい、買い物している場合じゃないだろう!」
レイジ「まぁまぁ、ちょうどお昼の時間ですし」
パイン「こっちの柚子レモネードも気になるー」
「美味しいですよー」
パイン「じゃあ、サンドイッチとレモネードちょーだい!」
「はい、毎度ありがとうございます~」
メルト「私も同じ物を下さいー」
「はいー」
ファイン「・・・・・俺も全部くれ」
ファインさんも食べるんだ、ふふっ
注文通りの商品を渡して、ご飯を食べながら話を聞く
どうやら、ギルドマスターとの話が終わって、蓮根の収穫作業に適した人を選別して
一度試しに来たみたいで、3人の人を連れてきていた
その3人もお昼ご飯を買ってくれて、一緒に食べている
ファイン「で?ルラちゃんはどうして屋台を?」
「え?暇になったので・・・・」
レイジ「ふふふっ、ルラさんらしいですねー」
パイン「でも、いいよねー。ダンジョンでご飯が食べれるって!」
メルト「冒険者はみんな喜ぶわねー」
ファイン「だろうな・・・・でも、楽しんでいる所悪いんだが。収穫の手ほどきをお願いしたい」
「あー、なるほど・・・・」
私はいいんだけど・・・・
「予想外に屋台が人気でして・・・閉めて暴動が起きないか心配です・・・」
ファイン「それはあるな・・・」
タイミングが悪かったなー
メルト「じゃあ、私達が店番しときましょうか?」
「え?いいんですか?」
パイン「うん、どうせ池に入らないし」
「じゃあ、お願いしようかな」
ファイン「よし、じゃあそれでいこうか」
屋台での作業を2人に教えて、作り置きと氷を入れた魔法カバンを渡した
これで2人にも屋台が出来る
メルト「思ったよりも簡単ねー」
パイン「これなら私でもできるー」
「よかったです。無いとは思いますけど、在庫がなくなりそうなら声をかけてくださいね」
メルト「わかったわ」
サンドイッチとジャムは無くならないだろうけど、氷は無くなってもおかしくない
だって冒険者が水分補給としてがぶがぶ飲むのだ
ファイン「じゃあ、一番近い池まで一緒に来てくれるか?」
「はい、行きましょー」
蓮根採取の為に一緒に池まで歩いて行く
ガロルドはまた散歩に出かけていった
ジャーキーの売れ行きが凄いので、さらにラットを狩るって意気込んでいる
サトウキビの群生地を抜けて、少し歩いた所に池がある
「じゃあ、まずは赤亀を狩る所です」
ファイン「ああ、手本を頼む」
「はい」
池の水に手を入れてぱちゃぱちゃと音を立ててから、少し下がる
3秒ほどして、赤亀が飛び出して来たので
下がりながら剣を抜いて、突進してくる亀の首をスパッと切った
「こんな感じです」
ファイン「な、なるほど?随分簡単に見えるな・・・・」
レイジ「と、とりあえずやってみますか・・・」
「はい、水に手を入れている時は影に気を付けてくださいね。近くにいればすぐに来ますので」
ファイン「じゃーちょっとだけやって下がるか・・・」
剣を抜いた状態で、水に手を入れてばちゃっとしてからすぐに下がるファインさん
「あー、もうちょっとばちゃっばちゃっとした方がいいですね」
ファイン「くっ、ビビりすぎか?」
もう一度戻って、今度はバチャバチャっと激しくしてから下がった
「来ますよー」
ファインさんは下がって、飛び出してくるのを待つ
そこに、赤亀が来た
突進に合わせてファインさんが下がって、タイミングを見て首を切った
「上手ですー」パチパチパチパチ
一度で出来るとは、完ぺきです
レイジ「ふふふっ、度胸試しみたいですね」
ファイン「ふぅ、思ったよりは余裕があるな。呼ぶのは怖いが・・・」
「そうですね、呼ぶ時が一番危ないので注意です」
レイジ「じゃあ、今度は私がやってみましょう」
今度がレイジさんが池に行って、バチャバチャとして下がった
槍を構えて待つ所に飛び出してきた赤亀に合わせて下がって、首に槍を刺した
「おお!上手ですー!」
レイジ「なるほど、わかりました。こんなに簡単に狩れるとは・・・」
ファイン「ああ、まともに戦ってた俺たちがバカみたいだな・・・」
レイジ「ふふふっ、常識を捨てろって事ですよ」
「まあ、こんな感じで7,8体狩れば居なくなりますね」
ファイン「わかった」
レイジ「残りも狩りましょうー」
一緒に来た3人もやってみる
かなりビクビクしながらだったけど、何とか狩っていた
やっぱり呼ぶところが怖いし、危ないよね
やり過ぎも、やらなさ過ぎも良くない
ケガも無く討伐を終えて、今度は水抜きだ
持って来た魔法カバンを沈めて、水を入れていく
でも、ひとつでは足りなかったのか2つ目が出て来た
ファイン「やっぱり水用は2ついるな」
レイジ「良かったですね。2つもってきて」
ファイン「ああ、いる気がしたんだ」
水をほぼ回収して、水着に着替えて池に降りる
各自水の魔石を持って、泥を避けながら蓮根がある位置を教える
私も一人につきっきりで教えた
何度かやればわかるので、あとは採取するだけだ
6人でやればそれほど時間もかからない
採取した蓮根は、泥付き、水に入れた状態で保存の2パターンで持ち帰って
状態を確認するそうだ
採取が終わったので、ここで一泊してから翌朝に帰るらしい
泥まみれのみんなを洗浄してあげて、お風呂にお湯を入れてあげる
ファイン「ああー、これがあれば最高なんだけどなー」
レイジ「ですねー」
「桶を入れておいて、入浴が終わってから、収穫した蓮根を入れて持ち帰ればそこまでかさばらないかも?」
ファイン「なるほど?ショユー桶みたいデカいやつだな」
レイジ「それは良いですねー。どうせ魔石が必要なんだし、火の魔石くらい自前でもいいですよね」
「私たちもあれば嬉しいですー」
「ギルマスに頼んでみましょう」
「賛成だ」
採取のあとにお風呂に入れるといいねー
あとは、蓮根がどれくらいもつかだけど、試したことがないからわからない
ここは気温も高めだし、常温は良くない気がする
夏場の蓮根は氷水につけて出荷するって聞いたし
ここは検証して確認だね、時間停止が付いている魔法カバンがあれば解決だけど
貴重品だからね、余分に保管しているって事はないだろう
保存の問題はあるけど、年中蓮根が楽しめるのは良いよね
ハウス栽培とかしなくても、ここに来ればいつでも手に入る
赤亀も狩れるし、採算も合いそうだ
出来る人は限られるかもだけど・・・地元の冒険者には良い仕事だろう
お風呂を楽しんで、屋台に戻るとサンドイッチは完売していた
夜ごはんにも食べるって買っていったらしい
飽きないのかな?
そうなって来ると明日の分は具を変えた方が良いかも知れないな・・・
お店番をしてくれた2人は「楽しかった」と言ってくれたけど
お礼として、柚子ジャムと、ジャーキーをプレゼントした
喜んでくれたので良かった!
さあ、明日は何を作ろうっかなー?
ありがとござした!




