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魔法学の授業は進む

今日は魔法学の授業がある日だ

ロスター先生今日は倒れないといいな ふふふ


学校の授業は順調で文字はもうほぼ読み書きは完ぺき

計算は相変わらず眠気と戦う時間だ まだ、足し算ひき算 十の位までいったくらいだ


魔法学の教室でマリーとシャールとおしゃべりする

あれから練習を続けて 火の魔石、風の魔石作りのうでを上げているらしい

マリーは家の火の魔石補充係になり お小遣いが増えて喜んでいる

シャールは風の魔石の使い道がイマイチなく 困っているという

「え?髪をかわかしたりしないの?」

シャール「髪をかわかすのにつかうの?」

「うん、はやくかわくよ。あとはあついときに使ったり?」

シャール「なるほどね、使ってみるわありがとう」




カーンカーンカーン  ロスター先生が入ってきた


ロスター「みなさんこんにちは、この前の授業のときはすみませんでした  

     先生の予想をはるかに越えるみなさんの成長にビックリしすぎて眩暈がしてしまいまして

     これからは先生が驚きすぎないくらいの成長でお願いしますね ふふふ」


「えーそんなのわかんないよー」「はははへんなのー」なんて子供たちは笑っている


ロスター「では前回に確認があまりできませんでしたので、もう一度見たいと思います

     一人ずつ前に来て見せてもらえますか? ではこちら側からひとりずつお願いします」


みんな魔石をもって一人ずつ先生に見せに行く

先生はひとりずつ確認し 何かにチェックをしているようだった


ロスター「はい、みなさん大変に素晴らしく良くできていましたよ

     魔力操作ができるようになったら次は、実際に魔法を使えるようにしていきます

     教えるのは浄化魔法です。これは適正属性がなくても使えるようになる魔法ですし

     あると大変便利です。」


ロスター「外から土をもって来ました」  土の入った箱が三つ


ロスター「今から前に来てもらって実際に手を土で汚し、浄化魔法で綺麗にする

     という練習をします。大切なのはイメージです。

     手が汚れたら、手を払ったり、水で洗ったりして綺麗にしますよね?

     どこを綺麗にしたいか しっかりイメージしながら 浄化と唱えて下さい

     では、実際にやってみましょう」


それぞれに別れ木箱のまわりに集まる

おもいおもいに手を汚し 挑戦しているようだ


「浄化」  私はいつもやっているから簡単なものだ


マリー「え、できたの?はやーい」

シャール「じょうか。  なんだ思ったよりかんたんね」 さすがシャールだ

マリー「ずるい!シャールも」

「マリーがんばって、ぜったい出来るよ」


まわりを見ると出来るかできないかは半々と言ったところだ

マリー「じょうか、じょうか、じょうか、じょうかーーーー!」

力技でなんとかしようとしている マリーは相変わらずだ

「マリーちゃんとイメージしないとできないよ?」

マリー「やってるもん。」  すねてきた

「しょうがないなぁ、マリー手を出してごらん?」

マリー「なに?」

水の魔石でマリーの手をきれいにしてあげた

「どう?」

マリー「どうって?」

「きれいになったでしょ?これをおぼえて?」  もう一度マリーの手を汚し水できれいにする

「このかんじ、おぼえて。このかんじだよ」 マリーが覚えるまで何回もくりかえす

マリー「わかったかも、ちょっとやってみるね。・・・・・・・・・じょうか」

マリーの手がきれいになった 成功だ

マリー「やった、やったー!うれしいーーー」 その場で跳ねて喜んでいる

良かった走りださなくて・・・・・  ふふっ


「あの、・・・ぼくにもやってくれない?」 同じ箱の周りにいた子たちだ

「もちろん、はい」


そこからは、手を水の魔石で綺麗にしてあげるの繰り返しだった

水の魔石を持っている子に借りて マリーとシャールもやってくれていた


マリー「はい、これをおぼえるんだよ。このかんじだよ」

マリーは多少不器用だけどめんどうみは良いようだ

シャールはお姉さんって感じだもんな 教え方もていねいだ


気づけば授業が終わる前に全員が浄化できるようになっていた


なるほど、こうやってみんなが上達したのか。

マリーとシャールは教え上手みたいだ



ロスター「素晴らしい!やはりみなさんは飲み込みが早いですね!!

     世界中にみなさんを自慢したい気分ですよ  ふふふふ

     今日覚えた浄化魔法は色んなところで使えると思います

     魔法は使えば使うほど熟練度が上がりますので、日ごろから

     日常生活で使うようにしてください。

     今よりもっと簡単に魔法が使えるようになりますので。

     ここで授業は終わります。 お疲れ様でした。」


今日も楽しい授業だった 


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ロスター視点


魔力操作もできるようになったので 浄化を教えることに

でもこれは 次の学年に進んでからやるような魔法だ そもそも1年目は魔力操作で

だいたいのクラスは終わる


”コツ”の話を取り入れるために 土を用意してみた これでクラスの半分ほどができるようになった

やはりこの教え方は効果的なようだ

いままでは2,3人ができればいいほうだった


しかもだ、「できない」とすねだした子のためにアルノーラさんが水の魔石を持ってきて

その子の手を洗ってあげる、それを何度かくりかえし

出来ないとすねていた子が浄化をできるようになった    なんてことだ・・・・・・

やっぱり彼女だったのか

実際に手を洗い、「きれいになる」ということを覚える

これだ、わかった気になっていた やはり彼女は天才だ・・・


しかしここからさらに驚いた


「ぼくにもやってほしい」そう声をかけた子がいた

アルノーラさんがその子にも同じことをやってあげる

するとそばにいた、マリーさんとシャールさんが

水の魔石を借りてきてまだできていない子たちに教えだしたのだ


出来るようになった子が、できない子に教えてあげて

水の魔石を持っている子は 手を洗うのを手伝ってあげる


そうか、魔石を光らせる練習も 属性魔術を魔石にこめる練習も

こうやってみんなに伝わったのか


アルノーラさんが友達に教えて

その友達が周りのみんなに教えていく そしてまたその友達へ

これがただのうわさの正体か


なんて良いクラスだろうか

自分だけの手柄にしようとしない 子供だからだろうか?


大人だとこうはいかないだろうなと思った


とてもいいモノを見た やはり魔法はいいものだ それと同じくらい子供はいいものだ

ありがとござした!

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