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生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


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カンリンでも屋台で笛を売ろう

冒険者ギルドマスターからのお願いで、『防犯用の笛』を普及させる事を急ぐことになった

とにかく数が必要なので、他の用事は後回しにして笛作りを急ぐ事にした


町で屋台ご飯を買い込んで、町の外でテントを出して

テントの中でひたすら笛を作る

ときどき休憩で屋台ご飯をつまみつつ、黙々と笛作り


ガロルドと2匹はお散歩だ


一体どれぐらいの数を作ればいいのか聞いておけば良かったな・・・

あの町にいる子供の数がわからないな・・・・っていうか

大人も買う人はいるだろうから、子供の数がわかったところでか

じゃあ、もう、作れるだけ作るしかないか


笛作り嫌いじゃないし、没頭して物づくりするのは好きだ

ふんふん♪鼻歌を歌いながら作り続けて

ガロルドが戻って来た所で、いったん休止してご飯を食べて、また作る


ガロルド「凄い量だな・・・・」

机の上には笛が並んだトレーが並んでいる

種類ごとにトレーを変えているけど、ドラゴンと猫はトレー3個分は作った


「これだけ作っても足りるかわからないよね・・・大人も買うだろうし」

ガロルド「確かにな・・・・作れるルラが凄いんだが・・・・これだけあるならヒモが足りなくなるだろう?明日買ってこよう」


「本当だね、助かる、ありがとう」

ガロルド「ああ、それぐらいしか手伝えないからな。他にも欲しいものがあれば言ってくれ」

「うん、ありがとう。せっかくだから屋台ご飯で美味しそうなものがあれば買って来て欲しいな」

ガロルド「わかった」


明日の一日、笛作りをするので、今日は早めに寝た


翌朝もご飯を食べてから、笛作り

入れておくトレーも無くなってきたので、ガロルドに買って来て欲しいとお願いした

これで安心して量産できる


そして一日かけてかなりの量が出来上がった

自前の材料はほぼ底を尽きてしまったので、どこかでまた採取しておかないとだ


ガロルド「明日は朝から売るのか?」

「うん、ギルドマスターから許可証を受け取って。14才まで子供は無料で、大人は銀貨1枚で売るよ。ベルアート様からの配給って看板でも作っておこうかな?」


ガロルド「ああ、子供だけ無料な事に難癖付けてくる奴がいるかもしれないからな」

「そうだよね、わかりやすくて、見やすいのを作ろっと」


木の板を取り出して、表面をキレイにしたら、適当に下書き

花祭りの時のベルアート様を思い出しながら、踊っているベルアート様を描いた


・・・・なかなかいいんじゃないだろうか?

赤の絵具とか買っておけばよかった・・・・もっとカッコよくできたのに・・・・


ガロルド「これは目立ちそうだな・・・・」

後ろから見ていたガロルドが呟いた


「色を塗りたかったねー、あのキレイさがもっと表現できたのに・・・」

ガロルド「いや、十分キレイだし目立つと思うぞ?」

「ほんと?じゃあこれで我慢しよーっと」


あとは、子供は無料配布な事と、大人は銀貨1枚で買える事を書いて・・・完成だ!

満足がいく出来だ


これで明日の屋台も楽しみになってきた

ちょっとお祭り気分を思い出して、笑顔になった


満足が行く量が完成したので、おやすみなさい

たくさん作ったので良い疲労感だし、魔力操作も上手くなった気がする

良い事だらけだ





翌朝、軽くご飯を食べてから町へ行って

ベルアート様から屋台の許可証を受け取るついでに、看板を見せて

設置してもいいか聞いたら


ギルマス「いいじゃないか!色を塗ればもっと華やかになりそうだねー。素敵だよ」

と喜んでOKしてくれた、良かった


広場に向かい、良さそうな場所を探して

隣の屋台の人に挨拶をして、出店させてもらう

隣の人と仲良くするのは大事だからね


何を売るのかを聞かれたので説明すると

「ベルアート様がそんな事を?さすが町の華だね、知り合いの子供にも宣伝しておくよ」

と、かなり好意的だった

そして、嫁さんに渡してやりたいって言って、花の模様の物を買ってくれた

良い旦那さんだ

隣の屋台ではドライフラワーを売っていて、いい香りもするし

とても良い場所取りが出来た気がする


商品を並べて、お客さんを待っていると

小さな子供を抱っこしたお母さんが来てくれた

お客さん第一号だ


「知り合いの方からここの話を聞いて・・・・」


「はい、子供はベルアート様の計らいで無料ですよ。どの笛にしますか?」


「さすがベルアート様ねー、素敵だわ。色んな絵があるのね・・・どれもかわいい」

「こりぇ、こりぇがいい!」

子供が指さしているのは猫の笛だ


「これだね?名前を入れれますがどうしますか?」

「そんな事までしてくれるの?是非お願いしたいわ」

名前を聞いて、裏に刻む、ヒモを付けて、子供に渡してあげた


「ありあと!」

笑顔の子供が可愛い


「ありがとう、私も欲しいの。このお花のをくれる?」

「大人は銀貨一枚になります」

「はい、これで」

「ありがとうございます」


名前を聞いて、裏に刻んで、ヒモを付けて渡した


「ありがとう。とっても素敵」

笑顔の親子が尊い・・・・


「ありがとうございましたー」


ひとり目のお客さんから、ちらほらとお客さんが来るようになった

幼年学校にはまだ行っていない小さな子供連れだ

ガロルドにも手伝ってもらいつつ、お客さんを捌いて

お昼ごろにちょっと休憩と、ご飯


そして午後からは凄かった、ずっと誰かが並んでいる状態で

話を聞いた所によると、孤児院の子供たちが持っているのを見て

子供が欲しがっていた所、ベルアート様からの知らせを聞いて、こんなに来ているらしい

子供も、ベルアート様も凄いな・・・・・


そして、おやつの時間を回った頃くらいからもっと凄くなった

学校終わりの子供たちがずっと並んでいる


日が暮れるまでに家に帰って欲しいので、ある程度のところで区切って

明日来てもらうことにした、こればっかりは仕方ない


ダンジョン都市は子供も多いのか・・・凄いな・・・


たくさんの子供に持ってもらえて嬉しいんだけど、ひとりでするのは非効率的な気がするな

誰か、名前を刻める職人さんを一人雇おうか・・・


全てのお客さんを捌いたあとに、商業ギルドへ相談へ行ってみた



受付「職人の紹介はできるんですが・・・みなさん自分の仕事を抱えていらっしゃるので、急な要請は聞いてもらえるか・・・・」

と、渋い返事だった

そうだよね、みんな仕事を抱えてるんだもんね


「名前が刻めればいいので、見習いの方でもいいんです。どこかお弟子さんをもっている工房とかないですかね?」

受付「なるほど・・・それでしたら2人のお弟子さんがいらっしゃるところがありますので。そちらに伺ってみてはどうでしょうか?」

「行ってみます。ありがとうございました」


良かった、ダメ元で行ってみよう


もう日が暮れて来ているけど、さっそく教えてもらった工房へ行く事にした




聞いていた場所に行くと、『クレーン工房』っていう看板が置いてあった

コンコンコンとノックしてみると、「はーい」と、声が聞こえて来る


扉が開いて、出て来たのは10代に見える男の子


「すみません、もう工房は閉めますので、明日来ていただけますか?」


「あ、商品の発注じゃなくて、お願いがあって来たんです」

「お願いですか?」

「はい、工房長はいらっしゃらないですか?」

「い、います。ちょっと聞いてきますね」

「お願いします」


パタパタと走って中へ戻っていく男の子


しまった、何か手土産でも持ってくるんだった

会ってくれないとかもあるのかな?と、ちょっと不安になっていたら、男の子が戻ってきた


「師匠が話だけは聞くと言っているので、中へどうぞ」

「ありがとう!」

良かった、案内に従って中へ入って行く

何か手土産になるものはないか・・・収納をごそごそと漁る

これとかいいんじゃないかな?引っ張り出したのは『おいしいジャーキー』だ、懐かしい

大人の男の人にはコレだろう


奥の工房にはがっしりとした体格の男性が待っていた


「師匠、連れてきました」


師匠「おう、こんな時間に来てお願いってのはなんだ?」


「突然来てすみません。こちら、大したものじゃありませんが。お近づきのしるしにどうぞ」

差し出したのは、おいしいジャーキーがのったカゴだ


師匠「手土産があるとはな・・・ありがたく受け取ろう。お願いって話を受けるかどうかは別だがな」

「はい、とりあえず話だけでも聞いてもらえて助かります・・・実はですね・・・・」


かくかくしかじか、『防犯用の笛』の話と、ベルアート様の話

そして王都で起こった事件の話をした


師匠「はー、そんな事になってたとはな・・・・しかし、さすがベルアート様だ、やる事が男前だぜ。で?この笛の裏に名前を刻む人手が欲しいって話でいいのか?」

「はい、お弟子さんが居ると聞いて、お手伝いをお願いできないかと思いまして・・・もちろんお給料もお支払いします」


師匠「つってもなー、こいつらはまだ見習いだ。満足がいくもんはできないと思うぞ?」

「名前を刻む事も難しいですか?これを練習にしてもらってもいいかと思っていたんですけど・・・」


「師匠!やらせて下さい!俺頑張ります!」

「俺も、明日までに練習して、見栄えを良くしときます!」


おお、本人たちはヤル気みたいだ


師匠「・・・・そうか、じゃあ頑張ってこい。ただし、明日までに俺が納得のいくもんを仕上げろ。名前を刻むだけでも、金銭が発生すんだ、責任をもって作るのが職人ってもんだからな」


「「はい、師匠!」」


師匠「そういうこった、明日までに使えるように鍛えとくから」


「明日までに・・・・無理はしないでくださいね。明日の朝から広場で屋台を出すのでそこで集合でいいですか?」


「「はい!」」


師匠「じゃ、これに名前を刻みまくれ。上手くできるまで寝れないと思えよ」

「「はい!!」


熱血指導だな・・・・是非頑張って欲しい


助っ人も確保できた

明日は少しは楽になるかな?

ありがとござした!

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