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生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


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カンリンの町に到着

餃子に気を取られてはいたけど、ちゃんとカンリンダンジョンに向かって進んでいる

移動をはじめて3日目にカンリンの町が見えてきた


お祭りが楽しかった思い出があるので、わくわく感がある


もう夕方なので、町の外で野営をして、明日の朝に町へ入る事にした

そして、『防犯用の笛』を普及の為に数が必要なので作る

他の町では誘拐事件は起きていないのだろうか?

王都は秘密基地があったから、被害も多かったけど

他の町も少数での被害はあったのかもしれない

そう考えると、いっぱい作っておかないといけない

町中の子供たちが持てるくらいには・・・・


コレを持った子供たちが、安全で元気に暮らせますように

音が遠くまで聞こえて、持ち主を守ってくれますように

そんな願いを込めて作っていく


こういうのは気持ちが大事だからね






考える事は他にもある『人族至上主義』を掲げる国をどうするかだ


勝手に自国だけでやる分には良い、でも

他国へ来てまで、攫ったりするのは違うだろう

そもそもそんな事を考える神様が本当にいるのか?邪神でもあるまいし・・・・


邪神?

もしかして、邪神が関わっているのかな?

神様って生き物にはあんまり干渉しないってイメージだけど

邪神は違うもんね、私に干渉して楽しんでいる

これは共通点だろう


誰かが苦しむ事を楽しんでいるのは、邪神だ・・・・

なんだかしっくりくる考えだ

それなら、いつかは教皇国を潰す事も考えていかないといけない・・・・


大きな事になってきた

ただ殴ってやりたい一心だったけど、他にも害があるのなら、そこも止めたい

っていうか、アイツが楽しんでいる事は全部潰したい


ガロルド「ルラ?どうした?険しい顔になっているぞ?」

お風呂上がりのガロルドが話かけてきた


「ほんと?ちょっと考え事してて」

今、考えていた事を話す


ガロルド「なるほどな・・・その考えはあるかもしれんな。獣人や亜人を忌み嫌ってたのは昔の話だと聞いてきたが、それは存在自体が珍しかったからで、交流がある今は自分たちと変わらない事がわかった。交流が進んでいくにつれて出来たのが『教皇国』だ、宗教国家で獣人も亜人もいない。『人族至上主義』を掲げているからな。その宗教をまとめているのが教皇、教義を広めたのもヤツだろう、邪神と関係があるのか、それとも歪んだ思想の人間なのかわからないが・・・俺も神様がそんな事を推進するとは思えない」



「そっか・・・・だよね・・・・じゃあいつか教皇国を敵に回すかもしれないね」

ガロルド「戦うつもりか?」

「・・・・戦争はちょっと・・・・でも、教皇を叩けば、もしくは偽装国家だと国民に知らしめてやればいいんじゃないかと思って。どうして、『人族至上主義』が出て来たのかを先に知る必要があるけどね」


ガロルド「なかなか難しい事を考えるな・・・・」

「難しいけど、戦争は嫌だな。罪のない人もたくさんいる」

ガロルド「俺も戦争は良くないと思うがな、アルジャンと俺達なら皇都や皇居を壊す事は可能かなと思ってな」


「それは最終手段だね・・・使いたくはないけど、獣王国を攻めるっていうなら考えないとね・・・・・っていうか、ガロまで一緒にやるつもり?国が敵になるかもしれないんだよ?」


ガロルド「俺を置いて行くなよ。ルラがやるなら俺もやる。それに『人族至上主義』が嫌いなのは俺も一緒だ、殴れるなら殴りたい」


「ふ、ふふふっ、わかった。置いて行かないよ、殴る時は一緒に殴ろう!」

拳を握って答える


ガロルド「殴りがいのある奴だといいな。思いっきり殴ってやりたい。ああ、オークの巣に持って行ってもいいな」


「あはははっ!じゃあ殴った後に持って行こう。オークでもお腹壊しちゃうかもしれないけどね」

ガロルド「ははっ、それは可哀そうだな」




いつかその時が来てもガロルドが一緒だと思ったら嬉しくなった

自分だけじゃない、怒っているのは


でも、いつか来る時のために準備はしとかないとね

エリクサーもそうだし、他にも役に立つ魔法とか魔道具とか考えとかないと

誘拐事件で思ったのは、盗聴とか、通信機器とか、あったらいいなって思って

探知は自分しかわからないから、発信機とかもいいよね

ちょっと考えておこう


笛を作りつつも考えて、思いついた事はメモしておく

魔法に詳しい人に意見を聞きたいな・・・・

ガロルドの故郷のギルドマスターなら知っているかな?エルフだし

ここでの用事が終わったら会いに行ってもいいな


満足するまで、考えながら笛を作って、寝た


翌朝、軽くご飯を食べて出発

町に入って、さっそく孤児院へ向かう

前回も来て、祭りの賞金を全て寄付していたので覚えていてくれた

シスターに王都での誘拐の話をして、こっちに被害は無いか聞いたけど

この町は大丈夫だったみたいで、安心した


でも、これから起こるかもしれない

防犯の為に持ってもらう事にした

子供達に集まってもらって、自分が好きな物を選んでもらう

選んだ子から、名前を聞いて裏に刻んであげる


みんなが喜んでくれて、嬉しい


シスターに、これからこの町にも普及してくる話をして

使い方を説明、衛兵さんがわかる吹き方を統一してくれるだろうと話をした

これから、この町でも持つ人が増えてくれる事を祈っておこう


子供達に行きわたったら、シスターたちにも選んでもらった

遠慮していたが、子供たちを守るためにも持っていて欲しいとお願いした

誘拐犯と戦えるシスターは、そう居ないだろう


最初は遠慮していたシスターたちも、楽しそうに選んでいる

人気は花模様だ、後ろに名前を刻んで完成


たくさんお礼を言われた


挨拶をして、孤児院を出た


次は冒険者ギルドだ、ギルドマスターにも誘拐の話をしておきたい


ギルドへ行くとすぐに通してくれた


ギルマス「やあ、戻ってくるのが早かったね!この町に住む気になったかい?」

赤毛の美人、ベルアート様

相変わらずだ


「お久しぶりです。実は王都で事件がありまして・・・・」


かくかくしかじか、王都であった事件を話した


ギルマス「何てことだい・・・・そんな大事になってたなんてね」

行方不明者が出ている事は知っていたらしいが、詳しい事は聞いてなかったみたいだ


「はい、それで『防犯用の笛』を作りまして。こっちでも普及してもらおうかと思って」

ギルマス「防犯用って事は、危険な時に吹くって事だよね?」

「はい、叫ぶよりも遠くまで聞こえますし、子供でも簡単です」

言いながら見本を渡す


ギルマス「へぇー。思ったよりも小さいね・・・軽いし、絵まで入ってる・・・・けど、これは何だい?」

「えっと、それは鳥さんですね」

たまたま取ったのがそれだった


ギルマス「こんな戦闘力ゼロそうなのが鳥とは・・・・見た事がないね・・・・」

絵の鳥さんはシマエナガをモチーフにした、まん丸鳥さん、つぶらな瞳がチャームポイントだ


「創作なので、実際にはいないかも知れません。子供が好きそうな絵を描いているんです」

他にも、猫や、犬も出して見せる


ギルマス「何だい?どれも丸いねぇ!ふふっ、転がってしまいそうじゃないか、はははっ」

「子供には猫が人気でしたよ」

ガロルド「ドラゴンもな」


ギルマス「ドラゴンもあるのかい?丸いドラゴン???ふふふふっ」

「ドラゴンはアルジャンがモチーフなので、普通ですよ」

ドラゴンの絵の物を渡す


ギルマス「へぇー、カッコイイじゃないかい。良く出来ている。これ、買わせておくれ」

「いえ、差し上げますよ」

ギルマス「いや、たくさん欲しいから。そうだね、100個は欲しいね」


「100個!?どうするんですか?」

ギルマス「決まっているだろう?町の子供達に配るんだよ」

なんて太っ腹なんだ・・・・


「これから、この町にも普及してくるとは思いますよ?」

ギルマス「それじゃ遅いだろう、いつこの町に来てもおかしくない。子供が攫われてからじゃ遅いからね、対処は早い方がいい」


真剣な顔のギルドマスターは本気のようだ


ガロルド「じゃあ、町の広場で配ろうか」

ギルマス「配ってくれるのかい?」

「いいね、王都でも広場で屋台をしたんです。買ってくれた人には裏に名前を入れるサービスもありで」


ギルマス「裏に名前まで入れてくれるなんていいね。できる事ならお願いしたい。町の学校と孤児院にも寄付したいから、追加でも作ってくれるかい?」

「ちょっと時間はかかりますが、頑張ります。あと、孤児院へは渡して来ました。もちろんシスター達へも」


ギルマス「そりゃー仕事が早いね。じゃあ、学校の子供たちにはこっちから連絡しておくから、広場にもらいに行きなってね。知り合いの子供達にも配っておくから、先に10個ほどくれないかい?私はドラゴンのやつがいいね!ベルアートって入れておくれ。旦那の分もドラゴンでバーモントって入れて欲しいな」


「ふふっ、わかりました。先に渡す分はどの絵にしますか?」

ギルマス「そうか・・・・絵を選ぶのは難しいね、私ならドラゴン一択なんだけどね、普通の女の子は可愛いのがいいんだろう?」


「可愛いのが人気ですね、特に猫が」

ギルマス「じゃあ、猫を5個とドラゴンを5個で頼む」

「了解です」


ギルドマスターに渡す分と、ドラゴンが描かれた笛に名前を刻む

『ベルアート』『バーモント』


「はい、ではこちらで」

ギルマス「早いもんだねー。凄いよ。カッコイイ!」

「ありがとうございます。ふふふっ」


ギルマス「あとで料金を請求しておくれ、子供達への普及活動はこっちでやっておくから。屋台を出すのはいつからできるんだい?」

「そうですね・・・・在庫を作っておかないと足りなくなってしまうと思うんで、明後日からでもいいですか?」


ギルマス「思ったよりも早いね。もちろん無理のない範囲でお願いするよ。こっちも一気に押し寄せないようにちょっとずつ普及するようにするよ」


「ありがとございます!王都でもかなり大変だったので・・・・」


ギルマス「王都は子供の数も多いからねぇー。ちなみに一ついくらで売ってるんだい?」

「銀貨一枚です。ギルドマスターには原価のみ請求するつもりです」


ギルマス「え!?銀貨一枚!?もっと高いもんだと思っていたよ・・・・こんなに手が込んでいるのに・・・ちゃんと全額請求しな?ね?」


「いえ、たくさん稼いでいるので・・・儲けが目的ではなくてギルマスのように普及が目的でして。これから色んな所で作ってもらった方がこれからの為になると思って配るのは自粛してたんです」

ギルマス「若いのに考えているんだねー。私は短絡的だからそんな事まで考えてなかったよ、あっはっはっは!」


「ふふっ、でもギルマスみたいな考え方の人も素敵だと思います」

ガロルド「そうだな」


ギルマス「当然じゃないか、この町の華だからね」

そう自信たっぷりに言うギルドマスターは綺麗だった


この町の為に動く行動力は素敵だ、こんな人になりたいな

そう思った

ありがとござした!

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― 新着の感想 ―
教皇殴るにはしっかりとした「大義」と理論武装しとかないとただのテロリストですねー。Sランクが意味なく人を害せばギルドも庇ってくれないですし、状況証拠ではトップは変えられない。「正義」「宗教」あたりの処…
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