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生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


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王都 第五衛兵隊長カーシャ 視点

カーシャ視点



俺は王都の第五衛兵隊長をして6年になるが、最近行方不明者が増えた

しかも、目撃情報も足跡も何も情報がない


一人目が居なくなってすぐに王都の出入りを厳しくしたが

引っ掛かるものは何も無かった

しかも、2人目、3人目と居なくなっていく

そのどれもが子供の獣人だという共通点まである

人為的な事件であると断定してからは、第二が指揮を取って捜査しているが

1か月経っても、何の情報も上がってこない


手伝いを頼まれる事がないばかりか、捜査に関わるなと言われた

何でも、「内部情報が漏れると犯人にバレる」なんて言っている

バレるも何も、情報なんて何もないんじゃないのか?不信感は募るばかりだった


その少し後に、痺れを切らした冒険者ギルドからも協力すると言われたそうだが

断わったと聞いた

ここまで情報が無いのなら人海戦術で王都中を探してもいいんじゃないかと進言したが

聞く耳はまるで持っていなかった


第二の隊長は侯爵家の出自でとにかく頭が固い

進言も協力も聞いてくれた事は無かったが、さすがにこれは酷い


月に一度ある隊長会議でも、この事を議題に上げてはいたが


「事件の捜査に他の人間がいると情報が洩れる。必要ない。アジトもじきに見つかる」

の一点張りだ

事件発生から2か月近く経っても何も情報は上がってこないどころか

解決の兆しすらも見えなくて、他の隊長たちもさすがにおかしいと思い出す

隊長会議でも問い詰められていたが、「もうすぐわかる」

「庶民出のお前らと一緒にするな」なんて言い出す始末だ


もう任せていられないと、町の見回りを倍に増やしてみたが

何も情報はつかめない、他の隊も同じらしく、いったいどこで誘拐されているのか・・・

事件発生から3か月近くなった所で、第2以外の隊長で集まって会議をした


「さすがにおかしい」「あいつに捜査を任せるべきじゃない」「なぜいつまでも第二が指揮を取っているんだ?」

と不満が爆発する中で、だれも侯爵家に意見が出来る者がおらず


さらに上に助けを求める事にした


隊長会議での事は報告書にして渡してはいるが、どれぐらい目を通してくれているかなどわからない

衛兵隊長4人が集まって、衛兵隊司令官の元まで直談判しに行った


が・・・・・

「あいつを外したいのは俺も一緒だ・・・・だが、難しい。もっと上に掛け合う必要がある」

と言い出した。


司令官でさえも言えないとは、どれだけ圧力が強いのだ

だが、これ以上は放っておけない

司令官を伴って宰相閣下の部屋へ直談判しに行った

これでダメなら国王陛下へ進言するしかないと、腹をくくっていたが


部屋へ入った時こそ驚いていたが、話を聞いてくれて、最後には


「わかった、私が指揮権をお前に移そう。もしどこかから圧力がかかるようなら私に直接言いにきてくれ。露払いは私がしよう」

そう言ってくれた


一番熱量が高かった俺が指揮権を持つことになった、これは重大な役目だ

宰相閣下から第二隊長へ権限を移した事を言っておくと言われたが断った

自分からちゃんと言うと告げると宰相閣下は笑っていた


これで思う存分動ける

他の隊にはとにかく見回りを強化する事をお願いして

何かわかればすぐに連絡をすると約束して解散した

さっそく第二の野郎に引導を渡してやろうと思って衛兵本部に戻ると、伝言がきていた

冒険者ギルドマスターからだった「急ぎの連絡」との事だったので

先にそっちへ行く事にした


ギルドマスターに会うと、さっそく話しに入る

事件の進捗について聞かれた

何も進捗はないが、事件の指揮権を奪って来たと話すと喜んでくれた

そしてなんと、Sランク冒険者が協力してくれるという


なんという幸運だ!


その冒険者について話を聞くと

最近噂のダンジョン踏破者らしい、実力はもう確約されたようなものだろう

さらに驚く事に『自白薬』を持っていて、アジトもすでに目星がついている

今は、確認に向かっている所だと言う


もう驚きすぎて、口が開きっぱなしだったと思う


さらに犯人に加担しているだろう衛兵の話も聞いた

これは同じ事を思っていた、第二の野郎だ

こいつが犯罪に協力している事を確認する為の作戦まで考えられていた


さらに、犯行現場は子供たちの秘密基地になっている廃屋だったという

どうりで犯行現場がわからないはずだ・・・・しかも子供しか知らない場所・・・

完ぺきな犯行現場じゃないか・・・

話をすべて聞いたところで、例の冒険者がやってきた

かなり若い女性と、身長がかなり高い男だ、どちらも想像よりずっと若い


ギルドマスターに紹介されて軽く挨拶をした後に、アジトについて話を聞いた

ただの一軒家に見せかけたアジトだという

見つけられないはずだ・・・


改めて作戦の全容を聞いて、自分の担当を確認する


俺は第二の野郎の焚き付けだ

今からあいつの所に行って、捜査の不備を問い詰める、そこでガロルドが来てアジトの発見を知らせると

あいつは焦って、アジトへ衛兵が向かう事をどうにかして知らせようとするはずだ


アジトへ向かおうとしない第二の代わりに第五が向かう事を告げれば、嫌でも動くしかないだろう

何ていい作戦なんだ、ギルドマスターが考えたのか?さすがだな・・・


そう思いつつも、第二の詰め所へ向かいながら、部下には秘密基地の廃屋に向かわせる

アジトと地下で繋がっているそうなので、逃走防止に完全包囲だ


俺は第二の詰め所であいつを追い詰めまくった

イライラさせたら勝ちだからな、楽しいもんだ


しばらくしてガロルドが来て、アジトの発見を告げられると、明らかに顔色が変わった

何かと理由を付けて「アジトへまだ突入しない」と言い張るので


「お前が行かないのなら第五がいく」と言って焚きつけたら

部下へごにょごにょと何かを話すと部下が外へと走っていった

これで追跡すれば完璧だろう、あとはギルドマスターがなんとかしてくれる


最後に第二隊のやつらに、アジトへ突入するから第五隊に合流したいやつがいないか聞くと

4人がこっちにきた、全員があいつの手下ってわけじゃないと思っていたからな


残った第二隊が

出て行こうとする俺たちを捕まえようとしてきたが


ガロルド「俺を捕まえに来るのなら、死を覚悟しろよ・・・・」

って言われてビビりまくっていた、ザマーミロだ


ここでガロルドとは分かれて、俺たちは秘密基地を完全包囲

教えてもらっていた通路を押さえて、こっちに来る奴らを捕縛するだけだが

第五以外の衛兵もこっちに来たので凄い人数が集まっていた

10人ほどをアジトの方へ増援へ行かせる


廃屋の屋敷に入って、下へ降りる場所を発見

出て来る場所がわかったので捕縛しやすい所へ人員を配置

しばらく待っていると、2人が通路を通ってこっちに出て来た


「あぶなかったぜ」

そう安堵している所を捕縛した


まさかこの場所がバレているとは思っていなかったらしく、簡単だった


しばらく後にもう一人逃げてきたが、捕縛

あまりに簡単だったので、あちらがほとんど捕まえてくれたのかもしれない


通路をさかのぼってアジトへ向かうと、全員が捕まえられていた

第二衛兵も全員捕縛だ、事件に加担していたかどうかは尋問だな


戻って、アジトの犯人達を運ぶのを手伝うように指示をだした


アジトを包囲していた冒険者たちは優秀のようだ

犯人は全員捕縛、死者なしだ


ギルドマスターにお礼を言って、犯人たちを運んでいく

Sランク冒険の2人は子供達を抱っこしていた

笑顔の子供もいる

戦闘もあったから泣いていると思っていたが・・・・


話を聞くと、戦闘が終わるまで子供達とご飯を食べていたらしい・・・聞いた事ねぇ・・・


まあ・・・・子供たちが泣いているよりはいいか・・・



身元確認が終わったらすぐに家に帰してやると話しをすると

子供たちが泣き始めてしまった


言うタイミングをミスったか・・・確認が終わってから言えば良かった・・・


その後、衛兵本部まで子供を連れていって子供たちの身元確認が終わった子達から家に送る

泣き止まないし、話ができない子には

ルラさんがおやつをあげてなだめてくれた、天才か・・・助かる


全員の身元確認が終わって、孤児院へ子供を連れていった後に尋問に参加させて欲しいと言われた


かなり迷ったが、自白薬を持っているのは彼女だ

使い方も彼女の方が詳しいだろう


衛兵本部での情報は他に漏らさない事を約束してOKを出した


彼女たちが戻ってくるまでに尋問をすすめたが

誰も情報を話さない・・・・当たり前か・・・

こいつらには何もメリットがないもんな


第二のあいつに至っては事件に関与していた事さえも認めなかった

さすがに無理があるだろう・・・・


彼女なら吐かせることができるんだろうか?

ありがとござした!

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