尋問を続けます
第二隊長をいつまでも失神させておく訳にはいかないので
水をぶっかけた
第二隊長「ぶっー、ぶはっ!」
「目が覚めました?目玉がまだあって良かったですね。ふふふっ、どうします?全部話すか、こ・の・ま・ま・つ・づ・け・る・か・・・・」
第二隊長「話します!話します!全部!全部!」
ブンブン首を振って同意してくれた
「じゃあ、洗いざらい全部知っている情報を話して。あとで戻って来ますから、もし話していない事があれば・・・・わかってますよね?」
コクコクコクコク 首が取れそうなくらい振っている
「じゃあ、あとはお願いします」
カーシャ「あ、ああ、ここは頼んだ。次へ行こう」
衛兵「はい」
第五衛兵さん達に続きは託して、次の所へ向かう
カーシャ「次は、犯人のリーダー格の男の所だ。何もしゃべる気がないらしくお手上げ状態だ」
「仲間を売らないって事は団結しているのか・・・・情報を話てもメリットがないんでしょうね・・・」
カーシャ「減刑を言ってもダメならどうするんだ?」
「そりゃ、自白薬を飲ますしかないんじゃないですか?子供たちがどこまで運ばれているのかもわからないし、なるべく早く助ける必要があるでしょう」
ガロルド「ルラの言う通りだ、3か月もあればもうすでに他国まで運ばれていると考えるのが普通だろう」
カーシャ「そうだな・・・・貴重なものだとは思うが、頼む・・・報酬は俺が上に掛け合う」
頭を下げてそう言うカーシャさん
「報酬なんて求めてないですよ。子供達が無事ならそれでいいです。情報を得て、頑張って探しましょう」
カーシャ「ありがとう・・・全力で探そう」
「はい」
別の個室へ行くと、全身グルグル巻きにされた男と、第五衛兵隊が2人いた
カーシャ「進捗はどうだ?」
衛兵「何も話そうとはしません、すみません」
カーシャ「わかった、ありがとう。お前は情報を話す代わりに減刑をすると言っても話さないつもりか?」
男「減刑?釈放なら話してやらん事もないぜ?へへっ」
男は悪びれる様子もなく、そう話しをする
見た感じ盗賊って感じでもないし、町で普通に歩いていても犯罪者には見えないだろう
「カーシャさん」
カーシャ「何だ?」
傍に呼んでこそこそと話しをする
「この感じだと普通に聞いても嘘の情報を言うかも知れないので、もう飲ませて良いんじゃないですか?」
カーシャ「確かに・・・頼んでいいか?」
「はい、どれぐらいの時間効くかはわからないので、聞きたい事を整理しておきましょうか」
一度部屋を出て、話しをまとめる
子供たちが今どこにいるのか、組織の全体数、活動拠点、ここ以外のアジトの場所
などを書き出していく、場所を正確に聞くためにも地図を持って来てもらった
王都の地図と、王都周辺の地図だ
必要最低限を決めて、部屋へ戻る
男「何だ?もう作戦会議は終わりか?」
「うん、終わったよ」
そう言って近づいて、髪の毛を掴んで上を向かせた
口に自白薬の瓶を突っ込んで、瓶の液体がなくなるまで待つ
男「ぐぅっ」苦しそうな男
上を向かせたまま、口と鼻を塞いで、喉が嚥下するのを待つ
男「ぐぅっ」身じろぎをして逃れようとするのを衛兵が押さえてくれる
しばらく待つと、喉が嚥下した
動こうとしていたが、それも止まった
男の体から力が抜けていく
「効いたかな?」手を離して顔を見る
男は虚ろな顔だ
カーシャ「お前の名前は?」
男「アリンダ」
カーシャ「そうか、アリンダ、誘拐した子供たちは何処にいるんだ?」
アリンダ「アジトだ」
カーシャ「そのアジトは何処にあるんだ?」
アリンダ「王都の外だ」
カーシャ「どうやって王都の外に出た?」
アリンダ「衛兵が協力して商人のフリをして外へ連れ出した」
カーシャ「どこの衛兵隊だ?」
アリンダ「第二だ」
カーシャ「王都の外のアジトはどこにあるんだ?」
アリンダ「森のなか」
カーシャ「どのへんの森だ?」
アリンダ「北」
カーシャ「地図でいうとどのへんだ?このへんか?」
アリンダ「そこよりは右だ」
カーシャ「このへんか?」
指で指しながら詳しい場所を聞いて行く
カーシャ「わかった、攫った子供たちは売るつもりだったのか?もしくはもう売れているのか?」
アリンダ「売った、アジトにいるのはこれから売る子供だ」
カーシャ「どこに売ったんだ?」
アリンダ「他国、どこでも」
カーシャ「攫った子供たちは色んな国に売ったって事か?」
アリンダ「ああ」
カーシャ「組織にはどれぐらいの人数がいるんだ?」
アリンダ「・・・・・・わからない」
カーシャ「わからない?色んな国に仲間がいるのか?」
アリンダ「ああ」
カーシャ「仲間がいない国はないのか?」
アリンダ「ああ」
カーシャ「・・・・・活動拠点はどこの国が中心なんだ?」
アリンダ「決まってはいない」
カーシャ「じゃあ、組織のトップがいるのは何処の国なんだ?」
アリンダ「教皇国だ」
カーシャ「トップの名前は?」
アリンダ「知らない」
カーシャ「知らない?じゃあ組織の目的は何だ」
アリンダ「人族がトップに立ち、獣人や亜人どもに自分たちの立場をわからせてやる事だ」
カーシャ「だから攫って奴隷として売っているのか?」
アリンダ「ああ」
カーシャ「獣王国はどうするつもりだ」
アリンダ「いつか滅ぼす。俺たちの国にする」
カーシャ「・・・・すべての獣人と亜人を奴隷として扱おうというのか?」
アリンダ「そうだ、それが神の教えだ」
何て馬鹿げた話だ・・・
目的はわかったので、他にもアジトは無いのか
アリンダが知っている場所を全て吐かせた
周辺国にもアジトが点在しているらしく、中継地点として使ってもいるらしい
ここだけの話ではない、きっと大陸中にアジトがあって、獣人が狙われている
そして、その中心にいるのが『聖ガオラン教皇国』人族至上主義国家だ
想像していたよりもずっと大きな組織なのかも知れない
もっと詳しく聞きたかったけど、アリンダが途中でおかしくなった
目の焦点が合わなくなって、気絶してしまった
無理やり自白させるのは負担が大きいらしく、30分も持たなかった
カーシャ「ここが限界か・・・聞きたい事は聞けた、すぐにアジトへ向かおう。特に子供たちがまだいる北の森のアジトは急ぎだ」
「はい、私たちも向かいます」
ガロルド「先に行って制圧しておけばいんじゃないか?」
「そうだね、捕まえておくんで、運べるようにして来てもらえると助かります」
カーシャ「は?本気か?何人いるのかわからないんだぞ?」
「まあ、マントがありますから。何とかなりますよ」
ガロルド「殺しても良いなら早いんだがな」
「子供たちに見えないようにしないとね」
ガロルド「そうだな」
カーシャ「・・・・急ぎで部隊編成をする、少し待ってくれ」
「はい、待ってます」
別室で軽食を食べながら待つ
ガロルド「思っていたよりも大きな組織のようだな」
「うん、この分だと他の国でもきっと同じような事がおこっているよね」
ガロルド「ああ、あとはこの国から他国へ情報が行くだろう」
「・・・・売られてしまった子供たちをみつける方法は無いのかな?」
ガロルド「・・・・それは難しいかも知れない・・・だが行く先々の国で奴隷商を回れば何人かは助けられるかもしれないな」
「誘拐された子供を奴隷商が扱っても、奴隷商は罪にはならないの?」
ガロルド「身元確認が難しいからな、『奴隷の子供』とでも言えば通ってしまう」
「そっか・・・」
これがこの世界の現実か・・・
すでに売られてしまった子供を探すのは難しいのかもしれない
取引履歴とか残ってないかな?
誘拐犯がわざわざそんなものを書かないか・・・
って事は、全員を捕まえて一人ずつ尋問するしかないのか・・・・かなり時間がかかってしまうけど
仕方ないのかもしれない、頑張ろう、それしかない
気合いを入れ直して
カーシャさんからの連絡を待つことしばし、衛兵さんが来た
「準備が整いました」
ガロルド「行こうか」
「うん、全員捕まえて尋問するよ」
ガロルド「ああ、全員助けよう」
アジトへ向かう衛兵さんたちと王都の門へ向かう
カーシャさんは尋問の続きがあるので、部下の一人が指揮を取るらしい
部下「制圧は2人にお任せすればいいと言われたのですが・・・」
ガロルド「ああ、先に行って制圧しておく」
「うん、どれぐらい急ぐかは任せるよ。私達は飛んでいくから」
部下「と、飛んで?」
ガロルド「ドラゴンがいるからな」
部下「ど、ドラゴン・・・この小さなドラゴンですか?」
「うん、大きくなれるんだよ。ね?アルジャン」
「きゅぃーー」
部下「大きく・・・・こんなに可愛いのに・・・」
「そ、可愛くって強いんだから」
「きゅう!」「きゅぃ!」
2匹は張り合うように胸を張っている
部下「か、可愛い・・・はっ!失礼しました!なるべく急いで向かいますので!」
部下さんも2匹の可愛さにメロメロのようだ
「そんなに急がなくていいけど、ほどほどで」
ガロルド「ああ、ちゃんと捕縛しておく」
「じゃーねー、またあとで」
2人で走って王都から離れたところで飛び立った
さあ、戦うよー
ありがとござした!




