尋問が始まります
衛兵隊の本部に戻って来た
もちろん、尋問に参加するためだ
第二衛兵隊は全員捕縛、途中で第五隊と合流した人物は別室で待機となっているらしい
それぞれ個室に入れられて、尋問が始まっているらしいが、誰もまだ口を割らないらしい
カーシャさんと尋問について話をする
カーシャ「何かいい方法があると聞いているんだが、一体どんな?」
「はい、実は自白薬を持ってまして・・・・最終手段としては飲ませる事になると思うんですけど、そんなに数は作ってないので、とりあえず、少し話をさせてもらえませんか?」
カーシャ「自白薬とは・・・どこで入手したんだ?一応犯罪に関係があるのか聞いておくべきだと思うのだが・・・」
「これは自作です。ダンジョンで階層ボスを倒して出て来たアイテムで作りました。製薬に興味があってポーションとかも自作しているんです」
カーシャ「Sランクとは凄いものだな・・・・」
ガロルド「ルラが特別だと思うぞ」
カーシャ「・・・・・納得だ」
2人はなんだかわかり合っているようだ、なんでだ?
尋問に参加させてもらえるようになったので、一番色々知っているであろう
第二衛兵隊長から尋問する事にした
部屋に入ると、第二衛兵隊長と2人の第五隊がいた
第二隊長「なんで貴様らがここに来る?さてはカーシャとグルなんだな?!」
「こんにちは!グルですよー。あなたは誘拐犯達とグルだったんですねー。どうしてそんな事を?」
第二隊長「クズどもめ!拘束が解かれれば貴様らを牢屋へぶち込んでやる!」
まさか解放されると思っているとは・・・・おめでたい頭だ・・・
「どうして拘束が解かれると思っているんですか?あなたは誘拐犯とグルだったじゃないですか?」
第二隊長「は?俺は無関係だ。それに俺は貴族だぞ、こんな事で罪になるわけがない」
少しも悪びれた様子がない・・・本気で釈放されると思っているようだ
「じゃあどうして、ガロとカーシャさんがアジトへ向かう前に部下をアジトへ向かわせたんですか?見てたんですけど?」
第二隊長「な、なに?」
「犯人のアジトの場所ははじめから知っていたんですよね?だから、逃がす為に指示をして向かわせた。犯人たちが逃げれるように」
第二隊長「な、なんの事だ?」
「アジトの周りには冒険者ギルドマスターを筆頭に冒険者たちが変装して包囲していたんで、あなたの部下がアジトへ入る所も見られていますよ。その部下も今頃は尋問であなたからの指示があった事を吐いているでしょう」
第二隊長「バカな!デタラメを言うな!」
「全然、事実しか言ってません。ガロルドがわざわざ衛兵の詰め所へ行ったのもその為です。あなたとその部下、犯罪に加担している物を炙り出す為の作戦ですから。そしてその一部始終を見ていました」
第二隊長「ば・・・・バカな・・・・。お、俺は関係ない!アジトへ向かった奴も勝手にした事だ!」
「ふーーーーん。部下を見捨てるんですね・・・そんなんでよく隊長なんて出来ましたね。まあ、子供を売るような人間ですもんね、元から碌でもないかー」
第二隊長「き、貴様!口を慎め!!俺は上位貴族だぞ!」
「上位貴族だろうが、なんだろうが、人身売買に加担するのは犯罪です。打ち首になるんでしたっけ?」
カーシャ「ああ、貴族籍を剥奪の上、打ち首とさらし首になるだろうな。上の判断次第では家門ごと取り潰しになるかもしれんな。この国ではそれほどの重罪だ」
第二隊長「お、俺は何もやっていない!!子供も攫っていない!!」
「ふーん、じゃあアジトを知っていたのは何故?誘拐犯たちを逃がそうとしていたのは?」
第二隊長「し、知らない!アジトに向かった奴が勝手にやった事だ!」
しらばっくれる気かな?
カーシャ「お前の部下はお前からの指示でアジトへ向かったと言っていたが?」
第二隊長「嘘だ!俺はそんな事言っていない」
「わかりました。じゃあアジトの場所も何も知らなかったし、子供たちを探すのもあなたは真面目にやっていた、ガロルドがアジトを見つけたと言ったときも慎重に動くつもりだった・・・・という事ですね?」
第二隊長「そういう事だ、俺は真面目に仕事をしていたんだ。わかったらこの拘束をほどけ」
「カーシャさんいいですね?」
カーシャ「ああ、やってくれ」
第二隊長「ど、どういう事だ?なんの話だ?」
カーシャ「俺は今、この事件の全権限を持っている。今回の事件を重く見た宰相閣下のご判断だ。いつまでも進展も解決もしない事を歯がゆく思っておられたらしい。アジトの場所がわかった時点で進言しておいたからな、指示が降りて来るのも早かった。お前達を捕縛した時点で連絡もしておいたから、然るべき判断をするためにも厳しく尋問して良いと言われている。もちろん拷問を含めてだ」
第二隊長「な・・・・お、俺は貴族だぞ!無罪だとわかった時にどうなるかわかっているのか!?」
明らかに顔色が変わって、椅子から立とうとしている
が、第五衛兵に押さえつけられている
カーシャ「無罪だと思っているのはお前だけだ」
「うん、おめでたいね」
第二隊長「き、貴様ら!俺の家に連絡をしろ!騎士達をここへ向かわせるんだ!」
カーシャ「お前の指示を聞くものはここにはいない。お前の家にも捜査の人員を向かわせているからな。家もそれどころじゃないだろう」
第二隊長「そ、そんな・・・・」
絶望的な顔をしてる、自業自得だ
「さ、もう逃げ道はないので諦めて下さいね。ここで全てを自白すれば減刑もありえるかもしれませんよ?残りの子供達の居場所と、一緒に犯人達に加担していた人たちを全員言って下さい」
第二隊長「お、・・・・俺は・・・・何も悪い事はしていない。自分がやるべき事をしていただけだ!」
「じゃあ、このまま打ち首でいいんですね?」
第二隊長「どうして俺が打ち首なんだ、事件に加担している証拠などひとつもないだろう」
開き直りだ
「へー、状況証拠だけでは駄目だと言いたいんですか?」
第二隊長「当たり前だろう、俺が直接誘拐したわけでも、犯人を手伝ったわけでもない」
なるほど?自分は手伝っていなかったって言いたいわけね・・・
「じゃあ、自白薬を飲んで何をどう手伝ったか吐いてもらいましょうか」
カーシャ「ああ、仕方ないな。お前も自分の潔白が証言できるんだ、協力するだろう?」
第二隊長「は?じ、自白薬?」
「はい、私、製薬が趣味でして!ダンジョンでとっても良いアイテムが出て来たんです!それを元に作ったんですけど!なんでも超強力な自白効果があるらしくて!質問は何でも答えてしまうそうです!効果が強すぎてちょーーーーーっとだけ精神が可笑しくなっちゃうかも知れないですけど、丁度実験台が欲しかったんですよねー!わくわくしちゃいます!!」
わざとらしく笑顔で、第二隊長の前で捲し立てて話をしてみた
段々と顔色が悪くなる第二隊長
第二隊長「ま、ちょ・・・まってくれ!実験台ってなんだ!」
カーシャ「お前が第一号だからな、無実を証明できるんだ、安いもんだろう?」
「だーーーーいじょうぶ!死にはしないです!・・・・・・・たぶん」
第二隊長「た、たぶんって!たぶんって言ってるぞ!こいつ!」
「ふっふっふー、冗談じゃないですかー。貴族なら軽口で躱して下さいよー」
にちゃーっと悪い顔で近づいていく
手には紫色の液体が入った瓶だ
ガロルド「自白薬を飲む人間を見るのは初めてだ」
カーシャ「俺もだ、どうなるんだろうな?」
2人も楽しそうだー
第二隊長「ちょ、ま、ま、ま、待ってくれ!全部言う!全部言うから!」
「へ?何もしてないんですよね?飲みたくないからって嘘は良くないですよー」
第二隊長「ち、違う!俺が第二隊を使ってあいつらを捕まえられないように捜査してたんだ!アジトも誘拐の現場も知っていた!!!」
顔を掴んで飲ませようとしたところで、そうベラベラと話を始めた
カーシャ「ほう?では、お前は犯人側なんだな?どうしてそんな事をしたんだ?お前は市民を守るのが仕事だろう?」
第二隊長「・・・・俺が守るのは人間の市民だけだ、獣人などこの王都にいるのがおかしい!そうだ!俺は王都の為に掃除をしていただけだ!獣人が居なくなればもっと王都は美しくなる!俺は何も悪い事はしていない」
悪びれる様子もなく、高らかにそう言う
これが人族至上主義ってやつか
カーシャ「獣人も俺たちと変わらない、部下達にも獣人がいるだろう」
第二隊長「俺の隊にはいない。あんな獣と仕事などできるわけがないだろう」
「どうして自分たちは特別だと思うの?」
第二隊長「人間だからだ、獣人は獣と交わった人間だろう。そんな穢れたものが俺たちと同列な訳がないだろう、神の失敗作は奴隷として使うのが妥当だ」
腐った考えだ・・・吐きそうな倫理観、神の代弁者にでもなったつもりだろうか
カーシャ「獣人も俺たちと変わらないよ、虐げていいものではない」
悲しそうな顔でそう言うカーシャさん
考え方が違う人間がいるのは仕方ないと思う、でも虐げていい理由にはならない
「あなたの神様は獣人を虐げる事を良い事だと言っているの?」
第二隊長「ああ、もちろんだ。人族こそ、この世の全て、頂点だ」
「そう・・・・・じゃあ、私の神はそんな奴らを許さない。虐げて良いって言っているわ。誰かを虐げる奴らを許さない・・・・どこまでも追い詰めて良いって・・・・ね?だから良いでしょう?これから私があなたをどうしようと・・・・私の神様がそう言っているの・・・・そんな顔しないでよ・・・・神の言う通り、あなたを、これから、八つ裂きに・・・いえ・・・まずは四肢を切ろうかな?耳も切って・・・・・あなたの嫌いな獣人の位置に耳を付けてあげようかな?歯も要らないね、全部抜いちゃおうね・・・・あ、指を全部切ってから、四肢を切る方が良いかも知れない・・・・ね?神様がそう言ってるんだもん・・・・私の神が・・・・」
第二隊長の耳元で囁きながら、囁きの場所を指でなぞっていく
耳や口元、腕や足、指
ガタガタと震える体をゆっくりとなぞって
第二隊長「ひっぃぃぃぃぃーー」
「ああ、目玉。これも取り出さないとね・・・・」
そう言って眼球に触れるほど、近くに、ゆっくりと手をもって行く
第二隊長の眼球が白目を向いて、失神してしまった
ぐったりとして・・・・・尿まで出て来た
カーシャ「えぐい・・・・・」
ガロルド「どんな拷問よりも心にダメージがいくな・・・」
「ふふっ、ちょーっといじめただけなのにね?他人に酷い事をするヤツは自分がされた時の事なんて考えてないんだよ・・・・これで、起きた時に尋問してみて?まだ反抗する意思があるようなら「ルラがお前とその家族をオークの巣に置き去りにする」って言ってたって、言っといて下さい」
カーシャ「は・・・・・はい。わかりました」
なんでカーシャさんまでビビッてるの?
ガロルドも、「ルラなら本当にやるだろうな・・・」なんて言わない
必要ならやるけどね!
ありがとござした!




