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生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


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作戦開始

ガロルドは冒険者ギルドを出て、歩いている


私は隠者のマントを着て、ガロルドの後ろを付いていく

ゆったりと歩いて、特に急ぐ様子もないガロルド


しばらく歩いて行くと、少し止まって走り出した

はぐれないように付いていくと、ある建物の中に入っていく

そこは衛兵の詰め所になっていて、いわゆる交番のようなところだ

庶民が町で困った事があれば、駆け込む所でもある


ガロルド「誰か!話を聞いてくれ。誘拐犯のアジトを見つけたんだ!」

少し慌てた様子のガロルド


上手いな


衛兵「な、なに!?本当なのか?」

ガロルド「ああ、誰か隊長クラスの人間はいないか?俺も協力するから、すぐに捕まえに行こう!」

衛兵「ちょ、ちょっと待っててくれ」

ひとりの衛兵が慌てて奥へと走って行った


衛兵2「一体どの辺にあったんだ?」

ガロルド「貴族街のほうだ」

衛兵3「貴族街?貴族が関わっているという事か?」

ガロルド「それはわからない。捕まえればわかる事だろう」


話をしていると、例の第二衛兵隊長がやってきた

隊長「確かな情報なのか?犯人のアジトを見つけたというのは」

衛兵「はい、彼がそう言っています」


ガロルド「間違いない、すぐに制圧しよう」

隊長「で?どこにアジトがあったんだ?」

ガロルド「貴族街の方だ、人を集めてくれ」

隊長「・・・・すぐに信じるわけにはいかないな、まずは場所の確認と、周辺状況の確認からだ。偽の情報かも知れないからな」


ガロルド「は?そんなのんびりしている暇があるか。場所も周辺の事も俺がわかっている、すぐに人を集めてくれ」

隊長「冒険者ごときの言う事を信じるわけにはいかないな、まずは調査からだ」

衛兵「た、隊長・・・・さすがに急いだほうがよろしいのでは?」

隊長「お前はだまっていろ」


ガロルド「・・・お前が動かないのら、俺が一人で行くが?」


隊長「そんな事をしてみろ、妨害罪で牢屋行きだ」


カーシャ「お前の隊が行かないのなら、俺が行こう」

第二衛兵隊長の後ろで見守っていたカーシャが出て来た


隊長「お前が?お前の隊は捜査に関与していなだろう。余計な事をするな!」

カーシャ「じゃあ、早く行ったらどうだ?こうしている間にも犯人が逃げてしまうかもしれないぞ?」

隊長「俺たちには俺たちのやり方がある、余計な事はするな。お前の出世にも響いてくるぞ?」

ニヤニヤとした顔でカーシャを見下しているようだ


カーシャ「子供たちが助かるのなら、俺の出世くらいどうでもいい。あんたのヤル気のない捜査はうんざりだ」

隊長「チッ、・・・・・後で後悔しても知らないからな」


隊長はそばにいる部下に何かこそこそと話をしている

何かを言われたであろう、部下は外へ飛び出していった



私は外に出て、飛び出していった部下を付けていく


途中でフードを取って、合図を出すと

走る部下を追跡する数人が首肯して、追いかけて行った

これでOK


再びフードをかぶって、衛兵の詰め所に戻る


カーシャ「とにかく、俺たち第五隊があとはやる。のんびりしたいのなら勝手にしてくれ。おい、全員集めて来い」

部下「はい!」


隊長「勝手な事はするなと言っているだろう!」

カーシャ「あんたたちが先頭に立って進めていて、上手く行ってなかったんだ。これ以上でしゃばるな」

隊長「な、なにー!?何を偉そうに!庶民ごときが俺に口出しするな!おい!こいつらを捕まえろ!」


ガロルドと、カーシャを取り囲む第二衛兵隊たち


ガロルド「こんな事をして何になると?こんな暇があるのならアジトへ突撃したほうが良いだろう」

隊長「うるさい!俺が進めているんだ、口を出すな」


カーシャ「はあ・・・・お前がここまで馬鹿だとはな」

ガロルド「お前たちも、今やっている事がどういう事か理解して動いているんだろうな?いつまでも隊長の言う通りにしていると痛い目にあうぞ。俺はSランクの冒険者だからな、お前らごときに捕まえられるとは思えない。俺たちに協力するのなら、今からでも遅くないぞ」


数人が剣から手を離して、戦闘態勢を解いた

カーシャ「よし、第5隊へ合流するものがいれば俺についてこい。行くぞ!」

「「「はい!」」」


4人がカーシャさんに続いて出て行った


隊長「お、お前ら!何をしている!捕まえろ!」


「いえ・・・でも・・・・」

ガロルド「諦めろ、俺も行く」


隊長「ま、まて!捕まえろ!」


ガロルド「俺を捕まえに来るのなら、死を覚悟しろよ・・・・」

「「「ひぃぃっ」」」


ガロルドが睨みつけると慌てて下がる部下たち


これだけ脅せばもう大丈夫だろう

ガロルドの袖を2回引っ張って、詰め所を出ていく


走って犯人のアジトへ向かう


離れた場所には、市民に扮した冒険者がたくさん配備されている

丁度アジトが見える家の二階にギルドマスターが待機しているので

窓から入って、フードを取った


「来ましたか?」

ギルマス「ああ、さっきアジトの中に入って行った。まだ出て来てはいない」

「そうですか・・・じゃあ秘密基地の方へ逃げるかも知れませんね」

ギルマス「そっちは第五隊が包囲しているから逃げる隙もないだろう」

「よし、じゃあ私は子供達を確保してきます」

ギルマス「ああ、気を付けてな」

「はい」


フードをかぶって、猫のお面を付ける

窓から出て、アジトの庭へ向かった

探知で子供がいる場所を探して・・・・おそらく地下室かな?


裏手に回って、土魔法で穴を掘っていく

探知で子供たちの場所を確認しながら、同じ高さになるように掘っていく

この辺だ


探知ですぐそばに子供たちがいないことを確認

どうやら反対側にみんなは固まっているようだ


土魔法で一気に穴を空けて、崩れないように固める!ボゴッ


「きゃああ!」「「「うわぁ!」」」

中にいた子供たちがビックリしていたけど、ちょっと待っててね


「なんだ!?どういうこった!」

鉄格子の先には見張りらしき男が立っていた

「きゅぅっ」 バチチッ

アスターが雷魔法で男を気絶させてくれた


「アスター上手!」「きゅうー」

フードを取って、顔も見せる

「迎えにきたよー、もう大丈夫だけど、ちょっと静かにしててね?人が来ちゃうから」

口の前に人差し指を立てて「しーっ」としておく


子供たちは半泣きだったけど、静かにコクコク頷いてくれた


「じゃ、知らせに行って来てくれる?」

「きゅぃ」


アルジャンが飛んで出ていく

これでギルドマスターが突撃の合図をしてくれるはずだ


しばらくしてアルジャンが戻ってきたので、来た道を塞いでおく


「え!?塞いじゃうの?」

「うん、もうすぐ大人たちが突撃してくるからね。もうちょっと我慢しててね。そうだ!お腹空いてない?ご飯ちゃんともらってた?」


「お腹すいた・・・」「うん・・・」「のども乾いた・・・」

なんて可哀そうな・・・こんな所に閉じ込めるのなら食事くらいはしっかり上げて欲しい


ぷりぷり怒りながら、軽食を出した


「うわー」「食べていいの?」「おいしそう!」


「うん、いいよ。ゆっくり食べてね。お腹痛くなっちゃうからね」

そう言うと、子供たちは嬉しそうにサンドイッチやおにぎりにかぶりついた

お水もコップに入れてあげる


「よく頑張ったね、もう大丈夫だからねー」


「う”んっ」「ありがとう」「おうちかえりたいよ・・・」

泣きながらご飯を食べる子供たちを見て胸が痛くなった


玄関の方から騒がしい声が聞こえてきたから、シールドで防音をした

戦っている音なんて聞いたら子供たちが怖がってしまうからね


子供たちがご飯をお腹いっぱい食べて、落ち着いたころに扉が開いた


ガロルド「無事か?」

シールドを解く、「ガロルド終わった?」

ガロルド「ああ、制圧完了だ」

「お疲れ様!ここの鍵ってあるかな?無かったら切って出るけど」

ガロルド「・・・・どいつが持っているのかわからないな・・・」

「じゃ、切っちゃおう。ちょっと離れててね」

双剣を抜いて、適当に切った シャシャシャシャ


双剣を納刀して、鉄格子を持つ ガチャンッ

四角く切られた鉄格子を持ってずらすと、はいー出口の完成です!


「はい、じゃ、みんな出ようか!」

振り返ると子供たちはポカーンとした顔をしていた

どしたの?





放心状態の子供たちを抱っこして出ていく

大きな子は自分で歩いてくれたけど、かなりビクビクしていた

ガロルドが4人を器用に抱っこしている、ひとりは肩車だけど・・・・

私は2人を抱っこして家を出ていく


かなり家の中は荒れていたけど、血みどろってわけじゃなかった

外に出ると、縛られた犯人たちと、数人の衛兵


どうやら第二衛兵たちも数人捕まったようだ


ギルマス「ご苦労だったな、子供たちは全員無事か?」

「はい、ちゃんと8人いますよ」

ギルマス「良かった・・・・身元確認をしないといけないから、衛兵の詰め所へ行こう」

「はい」

捕縛された人たちと、大勢の冒険者たちと一緒に衛兵の本部へ向かう

途中で第五隊と会って、無事を称えあっていた


カーシャ「ありがとう、子供たちは聴取もしたいが身元確認が終われば一度家に帰れるようにするから協力を頼む」

「はい、良かったね。もうすぐ家に帰れるよ」


やっと安心してきたのか、大きく泣き出した子供たち

背中や頭を撫でてあげる

しばらく泣き止む事が無かったが、なんとか身元確認を済ませて

子供たちは衛兵数人に抱っこされながらも、それぞれの家に戻って行った


私はマルリちゃんを見つけて、一緒に孤児院へ向かう

他の孤児院の子達は衛兵さんが手をつないでくれている


「シゼ君がね、マルリちゃんを見つけてくれたんだよ。秘密基地の場所をこっそり教えてくれてね」

マルリ「シゼが・・・・私・・・シゼが捕まっているって言われて・・・」

やっぱりそうだったのか・・・


「うん、マルリちゃんもよく頑張ったね。シゼ君は元気だからね、安心して?」

マルリ「はい・・・シゼが無事で良かった・・・」

泣くマルリちゃんと孤児院の前まで行くと、入り口付近でシゼ君が待っていた


シゼ「マルリねーちゃん!!」

走ってくるシゼ君をマルリちゃんが受け止める

マルリ「シゼ!・・・・無事で良かった・・・」

シゼ「ねーーーちゃんーーーー」


大泣きするシゼ君を見て、自分まで涙が出て来た

他の子達も司祭さんやシスターに抱き着いて泣いている

司祭「マルリ・・・みんなも無事で、無事で良かった・・・ありがとう、ありがとうございます」

「はい・・・でも、まだ他の子たちが見つかっていないので、これから他のアジトも探す事になりそうです」

司祭「はい、どうか・・・・どうか、よろしくお願いいたします。私は皆様のご無事を神に祈っております」


「はい、全力で探しますので。待っててください」


まだ子供たちは残っている、どこかへ連れて行かれたか・・・・

王都の中にはもういないかもしれない


なんとしてでも犯人の口を割らせないと・・・

ありがとござした!

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