表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/180

閑話 魔法学教師ロスターの喜び

アルノーラさんとの大変有意義な話のあと すぐに商業ギルドへ行き

水の魔石の仕事を受けに行く


「納期は5日後になりますよろしいですか?」

ロスター「はい、大丈夫です。」


たった100個しか受けられなかった 納期までに納品できたら増やせますとのことだ

理屈はわかるが 魔法学教師を舐めている くやしいので絶対明日納品してやる

アルノーラさんがどれくらいできるかは知らないが

きっと想像をこえてくる そんな予感がする


植物魔法や 結界 

一体どういう思考回路なら そういう発想になるのだろうか

まさしく天才・・・・・・・そう思った 全属性適性を持つにふさわしい人間

だからこれからは彼女を抑制しないと誓った

自由な発想と 魔法への好奇心


アルノーラさんの思うがままに進んでもらうのが一番良い気がしたんだ

もし常識の範囲外だと思ったら それとなく教えてあげる

これでいこう 


彼女のそばで観察しつつ 危険なことはさせない

でも望む知識は提供してあげる


明日は彼女と一緒に水の魔法石をつくる約束をした

定期的にすることになるだろうから 彼女の魔法を近くでみるチャンスだ

ああ明日が楽しみだ

家に帰ったら、魔法文字の本とカラ魔石を一緒に置いておこう 忘れないように




翌日、ワクワクして早くに目が覚める 妻に珍しいなんて言われてしまった

私だってたまには早く起きる 

それよりも忘れないように カバンに本とカラ魔石が入っているかもう一度確認だ

よしちゃんと入っている


ああ放課後がたのしみだ


そわそわして放課後を待つ 仕事が終わったら早く特別教室へ行こう


よし行こう 早足で向かう 

すぐにできるように カラ魔石と本を出しておく

そわそわと彼女を待つ 本をペラペラとめくってどうやって魔法文字のことを説明しようか

アルノーラさんはどれぐらい理解してくれるだろうか

魔法文字なんて高等魔術学校の選択授業で学ぶかなり限定的なものだ

こうして考えるだけでも楽しい ふふふ


そうこうしているうちに アルノーラさんが来た

反射的に立ち あいさつする 

あぶない あぶない 笑っていたのを見られただろうか・・・


聞けば魔法文字の説明から聞きたいという 

おまかせあれ つらつらと魔法文字がどういったところで使われているか

有用性や危険性などを説明していく

合間にあいづちをうってくれる どうやらここまで理解できている そんな印象だ

頭もいいのか  やはり天才だ うんうん


本を貸す約束をして


さっそく水の魔石作りだ 私も学生のときは相当作った

一日で200個ほど作ったこともある 魔法を志す者はお金もかかるのだ とくに本は高い


できるだけ自由にやらせたいが とにかく一つ作ってもらう

・・・・驚いた 聞いてはいたが早い! ものの数十秒だ

しかもまったく疲れた様子もない 


聞いてみたところ 家でも作っているという しかも30個を

ふふふ さすがアルノーラさんだ! 予想をゆうに越えてくる

上がってきたテンションを必死に隠しながら とりあえず30個つくることを提案する

 

いいんですか?と驚いていた

まぁ普通の大人なら止めるだろう だが、私は違う

彼女を自由にさせると決めた でも安全には配慮してだ

 

とりあえず30個とさせてみたが やはりすごい

同じペースでどんどん作っていく 疲れた様子もない

今はまだ私のほうが早いがいつか抜かれそうだ 


30個を作り終わり やはりまだ余裕だという

魔力量もそうとうだ じゃあ残り全部と言いたいところだがここは我慢だ 安全第一で

 

とりあえず5個ずつ きざんでみる

何も問題はない 余裕だ 一体限界はどのくらいだ? 想像もつかない


魔石は私50個、アルノーラさんも50個でなくなってしまった

やはり100個では足りなかったではないか あの受付めー



絶対に今日納品してやる



仕事の報酬として金貨3枚を渡す 

アルノーラさんは半分でいいと言ったが そんな訳にはいかない


彼女はお金が必要だと言っていた 理由はきかないが

聡明な彼女のことだきっとなにかあるのだろう 自分から理由を言わないということは

そういうことだ


私がやりたくてやったし 

久しぶりの魔石作りは心から楽しかった  どちらも本心からの言葉だ


アルノーラさんが納得してくれて良かった


何度もお礼を言っていたが こちらこそお礼を言いたい

こんなに楽しいことはない 追加で金貨を渡したいくらいだ

こんな楽しい時間が過ごせるのなら いくらでも付き合いたい


こんどは1000個もらって来ようと宣言し


まだまだ負けられないと言ったら

いつか勝ちますと言っていた


なんとも 楽しみすぎる


2人で笑いあい 次は三日後でという約束をした


いまから三日後が楽しみだ


さっそく商業ギルドへ行き納品だ


受付嬢は驚いていたが

まだまだですけど? 余裕すぎる  1000個欲しいと言ったら 





断られた・・・・・・・なんでだ!!


次は渡せても300個だという

信用問題というやつだ なんと融通の利かない

これは八つ当たりでしかないが・・・・・わかっている



でも・・・もっと欲しかった  1000個持ってくるって言っちゃったのに。



少しの落胆と 

今日の楽しかった時間を思い出して 足取りも軽く帰る


ああ次が楽しみだ


ありがとござした!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ