表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

369/581

誘拐犯のアジト探し

見回りを夕暮れまで続けて、夜ごはんを食べたあとに宿に戻って来た


「じゃ、ちょっと行って来るから。2人ともガロのいう事を聞いてね」

「きゅうー」「きゅぃー」

寂しそうな声で引き留めて来るけど、一緒には行けない


ガロルド「本当に一人で大丈夫か?」

「うん、ひとりの方が見つかりにくいし動きやすいからね」

そう言って、隠者のマントを羽織ってフードをかぶる


「どう?」

ガロルド「凄いな・・・ほんとにわからないぞ」

「姿も良くわからない?」


ガロルド「ああ、透明化したと言っても良いぐらいだ・・・・」

こっそりと後ろに回って背中を押して見た


ビクッと体をこわばらせるガロルド

本当に見えていないみたいだ


「移動したのもわからなかった?」

フードを取って話すと、位置がわかったようで振り向いた


ガロルド「ああ・・・この距離でもわからないとはな・・・」

「よし、これなら絶対大丈夫でしょう。アジトを見つけて、子供も安全かどうか確認してくるね。もし危ないって判断したらすぐに戻って来るから待ってて」


ガロルド「ああ、無茶はしないようにな。待っている」

「いってきまーす」

フードをかぶって、窓からでていく


久しぶりの屋根の上を移動だ、足場を見つけつつ進んでいく

目的地は秘密基地だ

そこからアジトは近いはず


隠者のマントは気配も、足音も消してくれる凄い物だった

ガロルドがあの距離でもわからないなら、ほとんどの人は気づかないだろう


一応、顔も隠しておこうか

昔作ったお面を付けた、今日は猫お面だ

遊びではないけど、怪盗気分で屋根の上を移動した


秘密基地の廃墟のお屋敷まで来ると、入れる所を探した

玄関ドアはもちろん空いていない、窓も空いてないみたいだ

裏手に回ってドアを探すと、裏口があった

ドアはカギがかかっておらず、屋敷に入る事ができた

きっと子供たちはここから入ったのだろう


屋敷の中は真っ暗だったが、窓からの月明かりで少しは見える

ゆっくりと入って行くと、キッチンと保存庫があった

なるほど、使用人が使う裏口だったのかな?


子供たちが行きそうな場所を探す

廊下を進んでいくと大きな長い机がある部屋に出た

食事をするところかな?ダイニング?


さらに進むと、大きなソファと暖炉がある部屋に出た

木の棒や石を飾ってある・・・ここで子供たちが遊んでいたんだろう

って事はここの近くに子供を攫うための侵入経路があるんじゃないだろうか?


自分なら地下通路を作るけどな・・・・

そう思って、床を重点的に調べる

隣の部屋は書斎なのか、本棚と机と一人用のソファがあった

部屋へ入ると、ふかふかの絨毯が敷いてあって

足元が気になる・・・・ここの部屋はホコリが少ない気がする・・・

その割には子供が遊んでいた形跡がない・・・


分厚い絨毯をめくると、ビンゴだ

木の扉が出て来た


探知魔法で近くに人がいないか確認してから、扉を開いた

階段が地下へと続いている


暗すぎて見えないので、ライトを小さく浮かべてみた

明らかに人工的な地下道が続いている


なるほど、こっち方面に伸びている

探知魔法で進行方向をかなり先までみてみたけど、人の気配はないので降りて進んで見る事にした


そこまで広い道ではないけど、立って歩ける

ガロルドぐらいだと頭を打ってしまうかもしれないけど・・・


道はほぼ真っ直ぐで、かなり先まで歩いて行くと上へと向かう階段があった


そこで探知魔法を使う


ビンゴだ


大人らしき反応が複数・・・・・それに子供らしき反応も・・・・

大人が7人・・・・子供が・・・8人か、多いな

普通の家庭ではありえない人数だろう

おそらくここで間違いないだろう


だいたいの場所を覚えておいて

来た道を戻っていく、外に出て、さっきらへんの場所を探して歩くと

立派な家があった、探知で確認してみるとやっぱりさっきと同じ反応がある

ここで間違いないだろう


大きな一軒家で庭付き

普通の家のようにも見えるけど、アジトで間違いないだろう


こっそり庭に入って窓から覗いて見ると、男たちが酒を飲んでいた

壁に耳を当てて声を聞いてみる


「あー早く外に飲みにいきたいぜ」

「そうだなー、いつまで続くんだろうな」

「仕方ないだろう、かなり嗅ぎまわっているらしいしな」

「探しても見つけらんねえだろう?」

「そりゃーわかんねえぜ、何せSランクらしいからな」

「なに?・・・・そいつらも捕まえて売れば大儲けなんじゃねえか?」


「ガハハハハ!どうやって捕まえるんだよ!」

「はっはっはっ、そうだぜ」

「そりゃー子供がここにいるかもしれないっつってさー」

「そっからどーする気だよ」

「・・・子供を盾に捕まえるとか?」


「行けるかー?」

「無理だろう、暴れたらどうすんだ」

「無理かー」




何とも間抜けな会話が聞こえてくる

子供を盾にって話をしている時点で間違いないでしょう

子供の安全を見て確認したい所だけど、今は中まで入れない

探知で見る限りは瀕死とか、ケガをしているようには感じないので大丈夫だと信じよう

さすがに間抜けでも商品に傷を付けたりしないでしょう


場所もわかったので、戻る事にした


宿に戻って、窓から入るとガロルドが待っていてくれた

フードを取って、お面も取る

「ただいま。場所がわかったよ。子供たちもいた」

2匹が飛びついてきた「きゅうー」「きゅぃー」寂しかったみたいだ

「いい子だったねー」

わしゃわしゃと撫でくり回しておく


ガロルド「おかえり、どうだ?作戦は使えそうか?」

「たぶん大丈夫。聞き耳立てて話も聞いてみたけど、Sランク捕まえられないかな?とか話をしていたから、そんなに頭が回るやつらじゃないと思う」

ガロルド「それは・・・・おめでたい奴らだな」

「探知で見た感じ、大人が7人と子供が8人だった」

ガロルド「結構いるな・・・明日報告だな」

「うん」



アジトの場所もわかった

後は作戦通りに進めるだけだ


ぐっすりと寝て翌日、まずはシゼ君に会いに来た


シゼ「なんで寝てるあいだにかえったの!」と、ご立腹だったので

おやつをあげて、なんとかなだめた


まだちょっと怒っていたけど、これから秘密作戦を行うから今日は一緒に行けないと言うと

シゼ「やだ!いっしょにいく!」とゴネてしまった


しゃがんでシゼ君と目線を合わせて、こそこそと耳打ちする

「あのね、たぶんアジトがわかったの・・・でも秘密作戦だから・・・シゼ君にはここでお姉ちゃんが戻って来るのを待ってて欲しいの。戻ってきた時にシゼ君がいないと安心できないでしょう?」

シゼ「そっか・・・・姉ちゃんたすけてくれる?」

「もっちろん、まかせてよ」

シゼ「・・・・わかった。おれまってる」


「さすがシゼ君だ、待っててね」

シゼ君の頭を撫でて、大丈夫だよの気持ちを込めておく


ガロルド「行こう」

「うん」


司祭さんとシゼ君へバイバイをして、冒険者ギルドへと向かう

受付のお姉さんに声をかけてからギルドマスタールームへ行くと

知らない男性が一人来ていた


ギルマス「来たか。こいつは第五衛兵隊長のカーシャだ、作戦に協力してくれる」

「はじめまして。ルラです」

ガロルド「ガロルドだ」


カーシャ「ご協力感謝する。第五衛兵隊長のカーシャだ」

ギルマス「で、どうだったんだ?」


「アジトを確認してきました。秘密基地から地下の隠し通路でアジトまで繋がっていて、探知魔法で子供が8人いたのを確認して戻ってきました」


カーシャ「8人・・・そんなにいたのに我々は見つけられなかったのか・・・・」

「秘密基地を見つけられていればわかったかも知れませんが、普通の一軒家にしか見えないので見た目ではわからないですね」

ギルマス「ここで悔いていても仕方ない、まずは救出が先だ」

カーシャ「・・・はい」


「で、作戦は話をしていた通りでいいですか?」

ギルマス「ああ、人員は確保してある」

「わかりました。アジトと、秘密基地の両方で配置をお願いします」

ギルマス「わかった」

カーシャ「俺は戻ってあいつを見張っておけばいいんだな?」

「はい、誰かに指示を出すはずなので、その部下を付けてもらえれば」

カーシャ「わかった、部下を配備させておく」


「では、作戦開始で」


「「「ああ」」」


カーシャさんは足早に部屋を出て行った


「ガロも大丈夫?」

ガロルド「ああ、任せておけ。上手く焚きつけてやる」



こうして、誘拐犯一網打尽作戦は開始した

ありがとござした!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ