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生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


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カツオ節料理を練習しよう

カツオ節の試食会をした翌日は、町の外へ出てニャムさんと荒節作りをした

アントンさんから試作の改良が済むまで連絡待ちなので

しばらくは自由時間なのだ


ガロルドはギルドで依頼を受けてから

2匹を連れて散歩がてら出かけて行った


ニャムさんは料理経験が少しはあるらしく、焼いたり、煮たりぐらいはできるそうで

燻製をしている時間は暇なので、一緒に試食で出した

だし巻き卵や、茶碗蒸しなどを一緒に作った


ニャム「ルラみたいにキレイに巻けない・・・・」

「これは練習が必要ですからね、いっぱい作っていれば上手くなりますよ」

ニャム「よし!頑張る!!」


天気の良い平原でだし巻き卵の練習を重ねるニャムさん

カツオ節を美味しく食べるためには努力を惜しまない


そこでフライパンの事を思い出した

「そうだ、四角いフライパンを作ろうと思ってたんだった」

さっそく銅で形を作っていく

持ち手は熱くなっちゃうから木が固定できる形にして・・・

本当はメッキがされているはずなんだけど、魔法でメッキ加工ができる気がしないので

強化魔法でなんとかしておこう、防錆、防腐、強化・・・・こんなもんかな?


取っ手部分に木の棒を差し込んで、固定

「こんな感じかな?」

ニャム「なにそれ?」

「これは卵焼き専用のフライパンです。四角い卵焼きが作れるんです」

ニャム「へー、四角い卵焼き・・・」

ピンときていないみたいだ、さっそく浄化してから火にかけて

油ならしをしていく、ちゃんと壁の部分にも伸ばして行って

4~5分加熱したら、火を消してそのまま冷やしておく


「ニャムさん巻くの上手になってきたんじゃないですか?」

ニャム「やっぱり?ちょっとわかってきたかも」

「これなら上手に巻けるようになるのも近いですよ、凄く美味しそうだし」

ニャム「ふふふふ!ちゃんと覚えて自分で作れるようになるんだ!」

「頑張ってください。じゃあ私はお昼ご飯でも作っておきます」

ニャム「はーい」



卵焼きフライパンの油を出して、試しにだし巻き卵を作ってみる

「わー熱の通りが早い!」

はじめて使うけど、これはスピード勝負だ

手早く巻いて、卵液を流してを繰り返す、みるみるだし巻き卵ができあがっていく


「よっと、完成ー」

完ぺきだ、めっちゃキレイ


ニャム「わー、キレイにできるんだねー」

「上手にできました、ちょっと味見してみますか」

ニャム「食べる!」

お箸で割ってみる、じゅわっとお出汁がでてきて、ふんわりとしている

これはもう見た目から違うな・・・お店のだし巻き卵だ・・・・


ニャム「な、なんかふわっふわじゃない?」

「そうですね・・・美味しそう」

ふーふーしてから一口食べる

ふわっとじゅわっと、こんなに食感変わるんだ・・・すご


「美味しいー、ふわっと感が違いますね・・・」

ニャム「にゃふーーー」

ニャムさんは至福の顔をしている、よほど刺さったみたいだ


ニャム「なんでこんなに違うの?フライパンのせい?」

「はい、こっちは銅でできていて、熱くなるのが早いんです。手早く巻いていかないとできないですね」

ニャム「今よりも早くか・・・難しい・・・」

「それは慣れだとは思うんですけど、このフライパンはお手入れもしないといけないので取り扱いは難しいです」


ニャム「そんなー、じゃあ私は持てない?」

「持てない事はないですけど・・・鉄のフライパンよりはデリケートですね」

ニャム「油しておいておけばいいんじゃないの?」

「それも大事ですけど、湿気が無い所に保管しておくとか、ゴシゴシこするのはダメですね。焦げたら水から沸騰させて、優しくこすって洗うとか、傷つきやすいので」


ニャム「なるほど・・・・私は雑だからなーあきらめるか」

「普通のフライパンでも十分美味しいですから」

ニャム「そっか、そうだね!」


気分を持ち直して、再びだし巻き卵の練習に戻った


私はお昼ご飯の用意を再開


だし巻き卵の練習で、玉子焼きがたくさんあるので

それに合う料理を・・・・・

ガロルドが好きなホッケっぽい魚の干物があるから、それを焼こう

で、おにぎりに高菜っぽい葉野菜の漬物とカツオ節を混ぜたもの

ホッケには大根おろしが欲しいから、大根おろしをたくさん作っておく


お味噌汁はシンプルに玉ねぎのお味噌汁

ふんふん♪と鼻歌まじりに魚を焼いていると


誰かがこっちに走ってくる

ガロルドかな?・・・・と思ったけど、違う


手を止めて、誰かが走ってくる方向へ立つ

ニャム「どうしたの?」

「誰かがこっちに来ます」

ニャム「誰か?」


双剣を抜いて、構えると


「あーーー!違う!敵じゃない!ほーーら!攻撃しない!しないからー!」

離れたところで止まって大きく手を振っている

危険はなさそうなので双剣を納刀した


「どなたですかー?」

「俺!怪しくない!冒険者だから!いい匂いがしたから来たんだ!」

いい匂い・・・・カツオ節?

それとも魚を焼いてたから?匂いはなるべく上空へ流すようにしているのにな・・・



ゆっくりと手を上げたまま近づいて来る男性

よく見ると獣人のようだ・・・しかも・・・・虎かな?

特徴的なしっぽと耳だ


「いやー、狩りしてたらさ?こんな所からいい匂いがするから何事かと思って?走ってきたら料理してるもんだからさ?気になって!」

陽気そうにそう話す男性


ニャム「珍しい、虎獣人じゃない?」

「ああ、俺は虎獣人だ。Aランク冒険者のハザムっていうんだよろしくな」

ニャム「私は猫獣人だよ。Bランクパーティ『止まり木』のニャム」

「私はSランクパーティ『アルラド』のルラです」


ハザム「Sランク!『アルラド』だって!?噂は聞いたよ!ダンジョン踏破したって」

「へへ、噂になってるんだ」

ハザム「そりゃー高ランク冒険者なら知らないヤツはいないんじゃないか?しかもSランクになったのかー、そりゃなるか・・・」


「つい最近なったんですよね」

ハザム「そうか、おめでとう!・・・・っていうかこのいい匂いは何なんだ?ヤバいんだが」

ニャム「ふっふっふー、これは新商品なのよ!」

ハザム「新商品!一体どんなもんなんだ!?教えてくれ!」

ニャム「どーしよっかなー?」


そうか、ネコ科にはたまらない匂いなのかな?


ハザム「そんな!教えてくれたっていいじゃないか!」

「ニャムさんそろそろお昼だし、一緒に食べませんか?」

ニャム「ルラは優しいなー」

ハザム「本当か?!ちゃんと金なら払うから是非食べさせてくれ!」

「ふふふ、いいですよー。もうすぐガロも戻ってくると思うので、先にニャムさんの試作を食べてもらいましょ」


ニャム「ええー!ニャムの試作を?大丈夫かなー?」

「大丈夫ですよ、味は凄く美味しいんですから」

ハザム「なになに?試作?練習してるの?」

ニャム「うん、作れるようになりたくてー」

ハザム「えー凄いじゃん、食べたい食べたい」


なんだ、同じネコ科同士仲良くできそうじゃない


カウンター席に座ってもらって

ニャムさんの試作だし巻き卵を並べていく

「こっちが最初の方で、こっちが最近ですね」

ニャム「わー、こう見るとだんだん上手になっているかも」

ハザム「完成は知らないけど、だんだんうまくなってんだ・・・でもめっちゃ美味そうな匂いー」

「はい、どうぞ、試作なんで食べていですよ」

ハザム「ありがとう!」


フォークを持って、最初の分から食べている

ハザム「めっちゃ美味いじゃん!凄い!っていうかめっちゃいい匂いだー」

ニャム「ほんとに?えへへへへ、嬉しいなー」


ハザムさんはガツガツと試作のだし巻き卵を食べている

「ね?形はそんなに関係ないんですよ」

ニャム「でもキレイに作りたいからがんばる!」

「ふふっ、頑張ってください」


ニャムさんが練習に戻って、試作を続けていると

ガロルドが帰ってきた


ガロルド「ただいま、・・・・こいつは?」

だし巻き卵をがっついているハザムさんを指さしているガロルド


「匂いに釣られて来ちゃった」

ハザム「ん!ルラちゃんの相方さんですね!どうも、はじめましてAランク冒険者のハザムです。お昼ご飯お邪魔してまーす」


ガロルド「ガロルドだ・・・こいつもカツオ節に惹かれて?」

「うん、良い匂いがしたんだってー。たくさん作ってたから」

ガロルド「猫・・・なのか?」

「虎獣人なんだって」

ハザム「そーだよ、珍しいんだから」

ガロルド「そうなのか・・・何か軽いな・・・・」


気持ちはわかる、フレンドリーだよね


ガロルドも戻ってきたので、どこで汚れて来たのかドロドロの2匹を浄化して

お昼ご飯を一緒に食べる事にした


お昼ご飯はホッケと、高菜とカツオ節のおにぎり、お味噌汁だ


ハザム「うまーー、めっちゃ美味い!」

ニャム「このおにぎりも美味しい!」

ガロルド「美味い、これは屋台で食べたものだよな?」

「うん、大根おろしと食べても美味しいよ」

ガロルド「これだな・・・・確かに一緒に食べた方が美味い」

「だよね、私も大根おろしと一緒が好き」


ハザム「美味すぎる・・・これはどこに行けば食べれるんだ?」

「うーーん、まだ登録したばっかりでこれから広がる予定なんですよね」

ニャム「まだ時間がかかるんだよー、だから自分で作れるように練習してるんだ」

ハザム「まじか・・・ニャムちゃんはパーティに入ってるんだよね?」

ニャム「うん、『止まり木』ってパーティでBランクパーティだよ」

ハザム「そこって入れてもらえない?お金は払うからニャムちゃんが作るのを食べさせてもらったりとか・・・・」



ニャム「えー・・・・ちょっとリーダーに聞いてみないと・・・」


どうやらハザムさんはカツオ節料理の為にニャムさんの傍に居ようとしているみたいだ

よっぽど気に入ったみたいで、ニャムさんに懇願している


ガロルド「カツオ節は猫には麻薬並みだな」

「そうだね・・・まあ、仲良くできるならパーティに入るのも悪くないよね」

ガロルド「そうだな、気持ちはわかる」

「確かに・・・・」

ガロルドも料理を食べてパーティ組みたくなったんだもんねー

流通がないのなら、一緒にいるのが一番良い

ある意味賢い選択だけど、お互いが良いならいいな・・・・

ありがとござした!

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